築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

そろそろ始めてます・・・

2015-09-04 17:40:58 | Weblog
更新遅くなってしまい大変申し訳ございません。
今日は豊洲の市場に移転する際の店舗のモデルルームの視察や
冷蔵庫、解体機、ストッカーなどの設備をどうすうるか?
狭くなる店舗にどう配置するか??などの対策をいろいろと練っておりました。
もうぼちぼち準備・・・ハジメテマス(^^;)
話がちょっと飛びます?が、店舗が狭くなると言うとよく
「あれ?豊洲の市場って広くなるんじゃないの?」
と聞かれます。
そうです、当初「広くなる、キレイな市場にみなさんで移転しましょう」
と言っていた市場を管轄する東京都ですが、いざ移転が決まり建物ができると
『店が狭い!!』
しかし役人さんはそんなことはお構いなーし!
決まったものは決まった!あとは何とかやってくださーい!!
みたいな空気。そこを突っ込まない組合上層部。。
ま~私たち下っ端は従うしかないんですがね。。
あと、従うといえば現在、築地の場内を回ってる「冷蔵庫や?」さんはたったの1社。
もともとはもう1,2社いたのですが、廃業してしまったり、他の理由で辞めてしまったり。
もう独占状態の「いいなり」です。移転に際し、もちろん
ダンべ・ストッカーなどを新しく購入する店舗がほとんど。
現在の築地場内の店舗数で移転する店舗が7割だと考えても
その数、そこで動く金額というのはとてつもないものがあります。
場内は意外と『斡旋業者が一手で引き受けている』と思われがち(らしい)ですが、
これは私、東京都に確認済みですが場内での冷蔵庫や設備品に関し、販売は
「自由競争」とのことですので、マグロ用のダンべなどを作れる、取り扱えるという
業者の方がいらっしゃいましたら、現状「1社独占の言い値状態」ですから、ぜひ
中に入ってきて『競争』を生んでもらいたいものです。
かなりの『ビジネスチャンス』だと思うのですが・・・
(もちろんその後のメンテナンスや搬入等、ございますが^^;;)


と、話がマグロとは全く関係ない方向へいってしまいましたが、
今日のセリ場も状況にさほどの変化はございませんでしたが、
大西洋のボストンとカナダ産が昨日より多く出ておりました!
今日の数になってやっと相場の方が「通常?」と思えるものも何本か・・・?
私も2本、仕入れることができました(^^)



そのうちの1本!
腹の厚みが気に入って買いました(^^)
脂もあって、なにより「おいしそう~~」
(切り口が段になってしまっているのは私のミスです。。反省)
もう1本も魚良く、「大西洋」の時季を実感させていただけましたが、
もう1つ、大西洋を思い切り実感させてくれたことが・・・

それは『モリ傷~』
デッカイモリが2本ともロープごと中にばっちり入ってました~(泣)
あの『デッカイモリ』も大西洋の風物詩ではありますが・・・


そして相変わらず高すぎる養殖本マグロ!!
この養殖人気、養殖物の高値はいったいいつまで続くんでしょうね~??



現状、当店の生本マグロの在庫は大間産と
大西洋ボストン・カナダ産の天然物のみ。
せっかく近海、大西洋を「2大天然本マグロ」を在庫してございますので
明日と月曜日発送分のみとなりますが、ネットよりご注文の
『本マグロ 赤身』と『本マグロ 中トロ』のみ
ご注文の際に『大間希望』「大西洋希望」と書いていただけましたら
そのように発送させていただく試みをやらせていただこうかと思っております。
あくまで「試験的」ですが、よろしくお願いいたします。
(ちなみに1キロや500グラム、300グラムの中で両方を混ぜてほしい!
というご要望はいたしかねますので、そこはどうかご容赦くださいませ)

ご希望の無い場合と大トロはそのどちらかをお出しさせていただきます!!


移転・・・大変そうだなぁ~(大泣)



これでもまだ・・・

2015-09-03 09:42:16 | Weblog
今日も状況に変わりはなく、本数的には多くはないものの
津軽海峡の近海物と北大西洋のボストン・カナダ産がありました。
相場がですね~これも変わらず津軽海峡の上物だけは高値!
残りは浜値での?相対のような取引となり(すでに競りじゃないですね)
天然の脂が欲しい仲買さんが大西洋のセリに大集合(T0T)

昨日、ちょっと触れましたが売れ口の悪い、お得意様も
『売れてない』と嘆いている現状で、マグロのセリ場だけは
「景気良いんじゃ??」と思わせてくれます(^^;;)

その
大西洋の高値の要因としては近海物に脂が無いこと、天然インドマグロが
時期的に終わってしまったこと、に加え養殖本マグロが極端に少ないこと
というのがありますね。
今日もそうでしたが、とにかく養殖本マグロ!国産、メキシコ産問わず
仲買の間で取り合いになってます!
ちょっと前までは対して見向きもされていなかった養殖マグロですが
今や天然物の相場にも影響を持たせるほどの大人気ぶり!!
スーパーや大手量販では欠かせない魚になっておりますからね。

そんな時代ですので・・・
昨日仕入れた大間産のマグロでも



これで「脂薄いね~」と言われてしまうんです。。
でも本来、夏の時季で近海の天然本マグロとこれでも
十分良い方だとは思うのですが(^^;;)
何より、本来の『本マグロの味』という部分ではこのような
近海の天然本マグロの味にかなうものはないと個人的には思うのですが、
「味」だけでは評価されなくなってしまっているんですよね~

逆に見た目がキレイで、脂があれば「イイマグロ」と評価されます。
ちょっと悲しい?寂しいですね。。。

まぁ決して「養殖が悪い」と言っているわけではなく、
今の時代に養殖が果たしてくれている役割の大きさは間違いないのですが、
それで「本来」の、本物のマグロの味が評価されなくなってしまっているのが・・・
残念でなりません。。

まっ・・「時代」に取り残されそうなマグロ屋の戯言なのかもしれませんが(泣)

明日も養殖マグロの激しい争奪戦!は避けられそうにありませんね。
大西洋も高そうだなぁ~(T0T)

モリ傷~(><)

2015-09-02 09:31:22 | Weblog
今日はお暇な水曜日(泣)
案の定、市場の中はガラガラです。。
おまけに雨、降ってるし・・・

お盆休みが明けてからというものの、お得意様のほとんどが
『売れないね~』
とのお言葉。
さらに今月に控えているシルバーウィーク!?なるもののせい?
で外食は控えているのか?どうなのか??
まぁ以前から『連休があると都内の外食は売れない』という
状況はあるのですが、9月に変な連休を政治家の先生方が作ってくれたおかげで
かなり消費の動向というのは以前よりは変わってきていると実感いたします。

これで、今朝ニュースでみましたが
『景気は緩やかに回復??』
緩やかにでも回復している実感は全く感じられませんが・・・


そんな外食が売れていない状況ですが、品物の少なさもあってか!?
マグロは相変わらず安くないですね~
大間だけはセリ残りますが、今日も10本以上あった大西洋のボストン・カナダは
セリ残るどころか、荷主さんが売りたいと思っている値段くらいは
楽に出ており、とっても!?スムーズなセリ(^^;;)
これが値が出ないと『スミマセン、○○円以上じゃないと売れません』と
せりが止まってしまうのですが、ここ最近の大西洋は止まることなく
『あっ!』という間にセリが終わります(><;)

売れ口は悪いのですが、天然で脂というと他に何もない現状。
天然の脂というか、養殖物が全くない今『脂』というと大西洋以外ありませんからね。
『売れてないのに魚が高い!』
ホント、つらいところです。。


メバチは本数はそこそこ出ておりますが、こちらも本マグロに
赤めに安いところが無いため赤身のしっかりしたところは高めですね~
やはり近海で浜値が高く、品物がたいしたことないものはセリ残っておりますが。。


そんなところで、今日はセリ残りの大間を1本もらってきたのみ(^^;)
魚の質は悪くはないですけど、脂は腹だけですかね~
ただ、味は近海の津軽海峡らしい『本物』のマグロの味がいたします(^^)
程よい酸味と鉄分!近海の天然本マグロ!!って感じですよ♪

対するは酸味より甘味の大西洋本マグロ
いちおう「同じ」本マグロ(クロマグロ)の名称ですが、
近海などの太平洋とボストン・カナダにアイスランドや地中海までの大西洋とでは
腹の形が違いますので厳密には違うマグロなんですよね。
なので大西洋マグロには近海のような酸味と鉄分の味はありませんが、
今のボストン・カナダ産はとにかく脂が甘い!!
さらに赤身にも脂が差しておりますので、近海とはまた違った旨みのある
独特の赤身の味♪個人的には好きですね(^^)

その大西洋カナダ産ですが、昨日も書かせていただきました通り
昨日の特上カナダ産の腹側にはモリ傷が・・・





魚が良いだけにもったいないですね(><)
まぁ大西洋のマグロを扱う上で、モリ傷はある程度は目をつぶらなければ
いけないところではありますが、あまり木園大きいもの、ヒドイモノは
簡便してもらいたいですね~
『捕る側』は必死なのはわかりますが・・・

明日もボストン・カナダの大西洋が10本位でそれ以外は
「な~んもない」
そうです。
景気の回復にはまだ期待はできませんが、
せめてお天気だけでも回復してもらいたいものですね(^^;;)

ってか、今日何しに来たんだろ~~~(涙)

やっぱりスバらしい~♪特上大西洋!

2015-09-01 09:58:25 | Weblog
今日は卸しましたよ(^^)
昨日お伝えいたしました特上の大西洋カナダ産、天然本マグロ!
さすがに物がイイですね~♪



鮮度も脂も色も!申し分ありません(^^)もちろん味も
大西洋お決まりのモリ傷が腹側に1発(><)ありましたが
まぁ~それは大西洋を扱う上では仕方ないことですかね(汗)

私は必ず、仕入れた品物は口にして味を見るようにしていますが
(でないとお客様に説明できませんからね^^;)
このカナダのマグロは脂が甘いっ!!
脂はありますが脂っこさが無く、また後味は意外にさっぱり!?
といいますか、いい意味で味が口に残りません。
本当に『イイ魚』ですよ~(^0^)



で、今日のセリ場ですが
今日も本マグロは津軽海峡の近海物と大西洋のアイスランド延縄、
ボストン・カナダの釣りがほとんど。
(というか、それ以外無かったかもしれません)
メバチは多くはないですが、近海で三陸(塩釜・気仙沼など)に千葉銚子。
輸入はオーストラリア産がありました。
赤身系、安価な本マグロ、天然インドが今、ありませんので
メバチも買い手が集中し安くはないですね~
もちろん言うまでもなく大西洋の天然本マグロ、そして
すっかり品薄になったメキシコ養殖本マグロはめっちゃくちゃ高いです(泣)
相変わらず残っているのは脂の薄い津軽海峡の本マグロのみ・・・

日本一有名な産地の近海本マグロが現状、築地のセリ場では一番人気がありません。。


そんな状況はお得意様にもご説明するのですが、今日もお得意さんの口から
『大間だからってね、品物も良くないのに値段は出せないよ~』
とか
「名前ばかりで今の魚はちっとも良くねぇよ!」
というお言葉が聞こえました。
とは言うものの、やはり魚が良くなってくれることは皆さん心待ちにしています!
結局のところ、まだ『時季が早い!!』てことなんですよね~(T0T)


養殖は品薄で高い、近海は脂が無く浜が高い。。(しかもヤケあり)
天然インドはゼロ・・・

どう考えても大西洋が高くなるわけですよね~
あしたも10本以上、あるみたいです(^^)