築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

ブルーマリーン

2007-12-19 10:09:27 | Weblog
今日はマグロ類の入荷は少なめ。養殖マグロが中心の競り場でした。なので本日は千葉県銚子産のマカジキ!以前にも書かせていただきましたがこの魚、本当においしいです!この『カジキ』という魚もいくつか種類があるのをご存じでしょうか?

まず一番メジャーなのがスーパーなどで切り身で売っている『メカジキ』身の色は白く、主に焼き物用として扱われています。次に『黒皮カジキ』これはあまり馴染みがないかと思いますが、よくテレビ番組で某俳優さんが釣っているあの魚です。身の色はカンパチのような青物みたいな色で脂は少なめ。すごく淡白な味です。この魚はよく魚肉ソーセージの原料などにも使用されます。そして黒皮よりさらに馴染み薄なのが『白皮カジキ』この魚は築地市場にもめったに入荷される事がありません。見た目はマカジキで身の色は黒皮。味は黒皮に脂が少し乗ったような感じでこちらもマカジキと黒皮の中間と言ったところですかね。北陸などでは結構な高値で取り引きされているようです。

そしてこの『マカジキ』秋から冬にかけて日本の太平洋沿いを北から南に回遊していきます。夏場も外国産や冷凍がありますが、やはりこの魚は近海物に限ります。身の色は綺麗なオレンジ色で時期、産地にもよりますが良い物になりますとヘタな本マグロよりも脂が乗り味は上品で癖のないとてもおいしい魚です。やはり良い物はほとんどがお刺身となり、北陸や名古屋などではマグロよりも人気があるらしいです。厳密にはもっと種類があるのかもしれませんが、築地市場では以上の4種類に分類されている『カジキ』類(長物と呼ばれています)ですが、英語ではすべて『ブルーマリーン』と呼ばれているようです。このように店前に並べておくと外国の人にとても人気があるんですよね。どうやら外人さんは『マグロ』よりも『ブルーマリーン』のほうが興味があるようです(^-^)


『マカジキ』はホントにおいしい魚なのでこの年末~来年のお正月用にいかがでしょうか?近海物なので海の状態で相場が左右されてしまいますが、背の脂の乗っている所でキロ5000円~腹で3000円くらいからございます。魚好きの方!是非お試しあれ!!

お知らせ!

2007-12-18 11:08:56 | Weblog
ネット上で『なかなか予約の取れない店』として大人気の和風居酒屋『魚真・乃木坂店』さんに本日、当店から出荷されたマグロが頭付きでディスプレイされるようです(^-^)迫力ありますよ!

お近くの方、興味のある方、お時間のある方、是非行ってみてください。すごく楽しくていいお店ですよ!!

おすすめ☆

2007-12-18 09:01:18 | Weblog
今日はマグロ!じゃなくて鮭とばのご紹介を…(^O^)これ、鮭チップといいまして普通の鮭とばと違いその名の通りチップス状に薄くスライスしてあるのでやわらかくて食べやすく、味もスモークの香りと少し強めに脂が乗っててすごくおいしいんです!

もう、ビールには最高!!松井水産の従業員、お客様の間で密かに人気になっています。場内店舗『北沢』さんにてキロ3000円で売っています。100グラム単位で買えますので是非お試ししてみください(^-^)

さて、マグロの方ですが…今日は本マグロは国産は青森県と長崎県産、外国産はニューヨーク沖とメキシコの養殖マグロを、目鉢マグロは千葉県房総半島勝浦産とスリランカ産を取り揃えております。どれも魚は良いですよ!!

メジマグロに思う事…

2007-12-17 10:16:04 | Weblog
今日は比較的入荷は多かったかと思います。ですが、相場はup↑up↑u~p↑ハッキリ言って今日は高いです!自分が担当してる冷凍マグロ部門は先週よりキロ単価で500~1000は高くなってしまったのではないかと思います。

さて、今日はメジマグロの事について私の思う事を少し書かせていただきたいと思います。すでにご承知の通りメジマグロとは本マグロの赤ちゃんの事でスーパーや居酒屋さんなどで多く見かける事かと思います。メジマグロは築地市場内では大物(マグロ、カジキ類)には分類されず、鮮魚(箱物、ハマチやカンパチ、ブリなどなど…)として扱われます。
つまりメジマグロは場内のマグロ屋には売っていませんし、当然マグロの競り場にも並ぶ事はありません。

今や世界的に海の資源保護、特にマグロはその象徴みたいに言われ外国産マグロに漁獲量削減や輸入規制がされたのは記憶に新しいかと思います。マグロは1年で約20キロくらい成長すると言われています。私は箱に入った2ー3キロのメジマグロを見るたびに『この魚が3~4年日本近海を回遊したら立派な本マグロになるんだろうなぁ…』って思ってしまいます。

今や一年中築地市場に入荷されてるメジマグロですが春先の多い時になると九州や西日本の日本海側で1日に100トン~200トンも網で上げられてしまうのです。マグロの競り場では本当に貴重品となりつつある近海本マグロですが赤ちゃんのうちにそれだけ取られてしまっては…と思うのは私だけでしょうか?浜の漁師は『網は上げて見なけりゃ何の魚が取れてるかわからねぇよ』って言ってるらしいのですが‥

自分は漁師ではないので詳しくはわかりませんが、網の目を大きくするとかなんかしらの方法はないものなのでしょうか?恐らくマグロの赤ちゃんをすすんで取ってるのは日本だけではないかと思います。

このままではマグロはクジラの二の舞になってしまうのではないでしょうか?手遅れになる前に…どうにか考えなおしていただきたいものです。

まかない

2007-12-14 09:54:19 | Weblog
昨日『このまま本マグロが続いてくれればいいなぁ…』なんて書きましたが、さっそく切れました(T-T)やはり自然は人間の思い通りにはいってくれないものですね。そんな訳で今日は近海目鉢マグロ中心です。しかし、バチと言えどもバカにする事なかれ!さすがに近海は鮮度が良く身質がバツグンで本マグロとはまた一味違った旨味があります!世間一般には『目鉢』というと3流マグロなんて見られがちですが、なかなかどうして!!バチも捨てたもんじゃありませんよ。いや~マグロって奥が深いです!あまりにマグロがうまそうなのでまかない作ってみました(^^)昨日のニューヨーク産本マグロと今日の銚子沖の目鉢マグロです。うまく切れてるのかなぁ…
テクノラティプロフィール

今日は…

2007-12-13 12:04:24 | Weblog
(写真、ニューヨーク産本マグロ腹1番)
今日の仕入れはニューヨーク産本マグロ、長崎県壱岐産本マグロ、インドネシアバリ島産目鉢マグロなどなど。今日は比較的本マグロが多めで相場も多少下がりました!ホントに多少ですが…^_^;このまま年末までマグロが多いといいんですがねー(^^)今年最後の水曜日休みも終わりいよいよ場内も年末の雰囲気が少しはでてきたかな?って感じです!

今日のダンベ♪

2007-12-11 09:48:32 | Weblog
本日、青森県大間産本マグロ入荷いたしました♪その他、スペイン・メキシコ産養殖本マグロ、メバチマグロ、マカジキ…と今日の松井水産のダンベ、賑わっております(^-^)どれもうまそ~(^_^;)ちなみにダンベとは冷蔵庫、ストッカーとは冷凍庫の事です!あしからず…(笑)

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face to face!

2007-12-10 09:44:04 | Weblog
(写真奥から青森県三厩産天然本マグロ、ニューヨーク産天然本マグロ、手前2本はインドネシア、バリ産目鉢マグロ)
今日は休み明けという事もあり生は入荷は多めでした。しかし、毎日競り場でマグロの競りをやってると度々相場の変動ぶりに驚かされる事があります!昨日までこの値段だったのに今日は倍!?またその逆の場合も…いまや情報化社会の世の中ですが、その波は確実に築地にも迫ってきてます。浜の荷主さんはオンラインで各市場の相場が一目でわかりどの市場でどんなマグロが高いのかを調べながら次の日の出荷を決めているようです。ですが、そこはやはり世界の築地!地方市場にさばききれないほどの漁があれば最終的に一番数がさばける『築地』となるようです。ですから私たち仲買人もその日の朝、競りが始まる前からなるべく次の日の正確な情報を競り人などから入手して、『今日が買いなのか、明日にしたほうがよいのか?』を見極めなければなりません。今はインターネットで色んな情報が手に入る世の中ですが、はやり行き着くところは競り人とのコミュニケーション、結局は人と人との信頼関係が正確な情報をもたらすのではないかと思います。少し古い考えかもしれません
が、やっぱり自分はできる限りお客様の顔を見ながらコミュニケーションと取りながらの取り引きができればいいなと思っております(^-^)自分が買った魚をお客様が納得して買っていただける…後日『あの魚良かったね!』とお褒めの言葉をいただた時のうれしさはマグロ屋冥利につきます!これからも日々勉強ですが少しでもお客様に喜んでいただけるようにがんばりまーす!!今日は久し振りのニューヨークのマグロがおいしそうです◎食べたい^_^;

技術の進歩!?

2007-12-08 10:13:12 | Weblog
(写真、スペイン産養殖本マグロ)
最近ではもうあまり珍しくなくなってきている養殖マグロ。いまやすっかりメジャーになりお客様や末端の消費者の方にも受け入れられているようです!すでに口にした方も多いのではないかと思います。そんな養殖マグロですが出てきた当初はとても『マグロ』とは呼べない代物だったと記憶してます。いまから10数年前になりますが、まだお試し段階の養殖マグロがどういう敬意か??東都水産より周りまわってうちで卸してみる…という事になり競り場から運ばれてきました。見た目はフツーに本マグロですが、まずビックリしたのが包丁をいれて見に触った時の脂(油かも‥)の多さと質の違いです!もう自然界にはありえないほどの脂の多さと手がベタベタになってしまう脂の質!!普通、天然のマグロの脂は水溶性で水に溶けてしまうものなのですが、当時の養殖マグロは脂がまったく水に溶けずに手拭きを洗うと脂が水の表面で膜を張ってしまう…いやー驚きました。さらに食べてみると味は本当にイワシの味。見た目がマグロのイワシを食べてるようで不思議な感
覚でした^_^;そんなだった養殖マグロがいまでは天然に匹敵するほどの色と味をもつほどになるとは…あの時あの場所にいた人でそう予想した人はいなかったと思います。恐らく今の魚にたどり着くまでに多くの研究と失敗を繰り返してきたんじゃないかと思います。いやいや、技術の進歩には驚かされますね!しかもまだ今もなお毎年少しずつ改良が重ねられて良くなっていっています。養殖マグロが完全に主流になってしまう日もそう遠い日ではないでしょうね。ですがしかし、やはり養殖は『人の手』で作られた感がありますよね。僕自身、養殖マグロ否定派ではないのですが、ですがやはり寂しい気持ちは拭えません。どの魚も安定して脂があり、当たりはずれが少ないというのは良い面ではありますが、私たち仲買人の鍛えた『目』を駆使する機会も少なくなっていく…うーん複雑です(T-T)ですがどんなに養殖マグロが進歩しても天然を超える事はないでしょうね。これはマグロだけに限らずどんなものを見ても自然界が作り出すものには人の手、人類の技術ではかなわない
のではないかと思います。そんな事を想いながら、今日も自然界が与えてくれた美味しく食べられてくれるマグロくん達に『感謝!!』
なーんか難しい話しになってしまいましたが松井水産、年末にかけて少量、小売り販売もいたします(^O^)v『少しだと頼みにくい』とか『小売りはしてくれるの?』という方!どうか遠慮なくお越しくださいませ!!地方発送も承りますのでよろしくお願いします♪