築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

懸念…

2010-02-08 11:04:18 | Weblog
今日もいっぱいあります!メジマグロが…


すでにニュースで報じられている通り、今まで本(クロ)マグロの国際取引を禁止するとしたモナコ案に反対だったフランス、イタリアが賛成に回り、地中海の本マグロの国際取引禁止がいよいよ現実のものとなってきました。私たち仲買人も今までは減ることはあっても無くなる事はないと思っていましたが、残念ながら現実を受け入れなければならない事態となりそうです。と、なると近海物で補わなければならないという事になりますよね??しかし今の現状を見てもわかりますが(今日も非常に少ないです!)、とても近海で補えるなんて思えません。そうなるとやはり"メジマグロ"をなんとか出来ないものかと…思ってしまいます。赤ちゃんマグロを何トンと捕ってしまっては近海物が減るのも当然!ですよね!?しかも魚体が小さいために日持ちせず余れば投げ売り!一年で20キロ大きくなると言われる本マグロです。5年も泳がせれば100キロ近くにはなるのではないでしょうか?本マグロに関しては自給自足が迫られています!日
本でもそろそろ真剣に『資源の保護』を考えないと本マグロがごく一部の人にしか食べられない食材になってしまうのではないでしょうか?

私は年齢的にもギリギリ鯨を知っている世代です。子供の頃、親父が買ってきてくれる鯨のベーコンをご飯の上にてんこ盛りにして食べるのが大好きでした。。今の価格では有り得ない事ですが、後生の子供たちに本マグロを残してあげるためにもなんとかしてもらいたいものですね。

すごく心配です…


そんな地中海の養殖本マグロと国産(京都、伊根)の養殖本マグロを並べてみました!左が地中海、右が国産です。

脂の乗り方の違いが良くお分かりになっていただけるかと思います!!