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暴れる象と芸象4 芸達者な象はラオスからやってきた!

2016-03-20 14:29:02 | Weblog

写真は昆明の滇池のほとり・雲南民族村で行われている象の曲芸ショー。お客さんを舞台に呼んで、象が手づから按摩するコーナーが人気。象の顔立ちもシーサンパンナの野象谷よりおだやかで、動きもゆったりしている。

【ラオスの象】
雲南ではもっとも初期につくられた巨大な民族テーマパーク・昆明にある雲南民族村でも、象の芸は行われています。ここは野象谷の芸より安定感があり、もう少し穏やかなものでした。

(私は2004年と2008年に見ただけですが、その後も象の珍しい曲芸は中国のユーチューブ的サイトの「土豆」に次々とアップされ続け、変わらぬ芸を野象谷でも雲南民族村でも日々、行い続けていることがわかります。)

とはいえ芸の内容は一見すると過激です。
笑いさんざめく観客をその場で指名して数人会場の床に横たわらせ、その上を象が歩いたり、人の体を象の足で按摩させたりするというもの。
象の習性を熟知しなければ、とうていできるものではありません。

(たとえば象は異物を避けて歩く傾向がある。日本テレビの「世界の果てまでイッテQ」イモトアヤコさんのコーナーでスマホを道の真ん中に置いて、数十頭の象を歩かせていましたが、象は確実にスマホをよけていました。)

これらの芸はシーサンパンナの象学校のものとは何か根本的に違うなあ、と、思い、調べると、9頭の象すべてと当初の象使いはラオス出身。しかも象も人もラオスの象学校で学んで優秀な成績を修めた「学士」様なのだそうです。

ラオスで十分に訓練を受け、中国に芸のできる象として最初に「輸出」された方たちなのでした。

なるほど熟達した技で走る、立つ、ひざまずく、眠る、という基本動作の組み合わせでショーを成り立たせているので安定感が出るのです。

 しかし、按摩はスリル満点でした。
(つづく)
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