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二度目のロンドン16 ケンジントン宮殿のなかへ 下

2024-01-07 15:44:24 | Weblog
サンクンガーデンを囲むイングリッシュガーデンに欠かせないバラアーチの木立の隙間から見える景色。宮殿や広大やハイドパークに連なるケンジントンガーデンズのさらに端っこの意外と目立たない位置にあるサンクンガーデンからは、見慣れた公園(ケンジントンガーデンズ)が不思議とおもしろく見えてくる。宮殿前の木々の刈り取り方もまるで、京都の銀閣寺の砂の形のように、気取っていた(写真①)


前回と同じ写真で恐縮だが、ケンジントン宮殿(北東)前のサンクンガーデン(写真②)。1908年に造られた一角で17世紀ハノーバー朝の庭園を模したものだという。ダイアナ元妃がよく散歩した庭として、大切にされている。
宮殿の前から写真左上の緑の盛り上がりがバラのアーチ。写真①はその隙間からケンジントンガーデンズのほうを見たもの。

【プライベート空間がない!】
 宮殿内の出口にくると、写真入りのカレンダーやメモ帳などのお土産コーナーがありました。その減り具合やグッズの多様さ具合で王室の方々の人気の度合いがわかってしまう残酷さ。ただ、そこに生まれただけなのに王族は大変です。

 宮殿の外に出ると長蛇の列でした。朝だから、すんなり入れたのですね。
しかしこれほど観光客でごったがえす宮殿が現在も王族らが暮らす場所とは驚きです。あまりに気軽に入れるし、奥に入れなくても隙間から庭などが見えるくらいなので王族が暮らす場所は別の場所では、と常識的に考えるとそういう判断に落ち着きます。

 ところが当時は本当にウィリアム王子一家もヘンリー王子一家もそこで暮らしていたのです。驚きました。実際、そこで暮らすヘンリー王子婦人のメーガン妃の赤ちゃんの抱え方があぶなっかしいだの、服がどうだのと、私が住んでいるマンションの入口や鉄道駅に山積みされた無料のタブロイド紙で、連日写真入りでおせっかい極まりない指摘を載せていました。

その後、ヘンリー王子一家は国外へ(ご存じの通りその後ますます変な方向に)、ウィリアム王子一家も2022年9月に主な住まいをウィンザー城へと移しました。ウィリアム王子は子供の教育的配慮のために引っ越した、と説明されているようですが、むべなるかな。プライバシーがなさすぎたんですね、やっぱり。
(ケンジントン宮殿にスタッフは今も居住し、ウィリアム王子一家の生活の場として維持管理されているそうです)

【サンクンガーデン】
さてこんなお城の出口前だというのに、とても静けさ漂うまとまりのある小さな庭園がありました。レンガの敷石にバラのアーチや勿忘草などの小さな草花の植え込みが美しい空間。

 そこがサンクンガーデンという名で、ダイアナ元妃がよく散歩していた場所だと後に知りました。私が訪れた2年後の2021年7月に二人の王子によって始まったプロジェクトによってダイアナ元妃の銅像がここに設置されたのです。二人の王子も除幕式に出席された映像は二人の関係が不穏な時期と喧伝されていただけに、記憶にとどまっています。
                       (つづく)

※今年もよろしくお願いします。心を寄せる場所へ思いを馳せつつ、日常を大切に過ごすことも大切だと感じています。
 少しでも気持ちを明るくしたいときにほっとできる場所。ここもその一つになれたらうれしいです。

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