激動の20世紀を絵画を通して、人間探求と非人間的な殺戮・戦争を告発してきた巨匠パブロ・ピカソ。その生涯をたどるに絵画展「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」が、この国立新美術館で開かれていた。
美術館は地下1階から3階まで各フロアーを歩くと、なんとも云えない教養的な気分に浸れる。
各階にはフレンチレストランやカフェがあって、どこも空席待ちの人の列であった。
1階の屋外テラスに1席あったので、一人でコーヒーを味わった。
晩秋の西日が建物を染めて、美術館そのものがアートであった。
正面のエントランスを出ると、6本木の東京ミッドタウンのホテルが目に飛び込んできた。
私はそっちには行かないで、青山方面へのプラタナスの続く道を歩いた。
たそがれタニシの東京ルポは侘しい。