たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

師走の空 たにしのアブク 更新納め

2008-12-27 09:31:12 | Journalism

冬の空は澄みわたって深い。
樹の枝葉が風に鳴っている。

今年も、いろいろアブクを噴いてきた。
怒りたくなることばかりあった。

不気味で、不作法な若者たち。
不機嫌ぶり露な大人たち。

通っている医院のドクター曰く
「何も見ない、感じないようにするのが」
あなたにとって身体にいいですよ、と言われている。

「ケータイの電源はお切り下さい」
と掲示されている医院の待合室で、
ちゃかチャカとメール打つ主婦たち。、
ゲームに夢中で呼ばれても気がつかない若い女。

大学の教室が静になったと言われる。
私語が止んで、ケータイと対話中だという。
「ケータイにとり憑かれてしまった」日本人たち。

コンプライアンスなんて、クソ食らえの風潮が、
企業法人から、個人レベルまで蔓延してしまった。

ケータイの効用は確かにある。が、あえて言う。
失って取り返しが出来なくなったことも多い。

ケータイは日本人の「ゆかしい」という感性を
抹殺してしまったようだ。

日本が壊れていく。

師走の風に乗せて、今年最後のアブクでした。
訪問いただいたすべての方々には良いお年を。
タニシの爺。


永田町・霞ヶ関のことになると、血圧が上るから、
今回は言わないことにしました。