先週、ルーマニア人男優が新型インフルエンザで死亡。このニュースが流れた瞬間、ブカレスト人達はパニックに。「トニー(=亡くなった男優)のようになりたくない」とワクチン接種に走ったのです。合併症はあったものの僅か37歳で死亡。
週末から人々はワクチンを接種してくれる病院に殺到。1000人とも2000人とも言われる人たちが病院前に列を作り、整理のための警備員まで出てのワクチン騒動。
余りもの殺到状態に、週明けには中心街の大学広場駅構内の特設会場でもワクチン接種ができるようになりました。が、正午前にはこの行列。地下鉄構内の特設会場に下りていくのに、長蛇の列。
月曜日の夕方6時前にちょうどその場を通りかかりました。地上までには及んでいなかったけれど、「あれ、何?」と驚くほどの行列。なんと言っても誰にでも打ってくれるし、無料のサービス。
家に帰って「大学広場のワクチンへの行列、見かけたよ、すごい人だったよ!」とマイダーリンに報告すると、「で、ヒロコ、打ってこなかったの?」・・・ダーリン自身はワクチン接種の危険性を察知し、公的ワクチンの摂取を拒否しているのにね~。
それにしても今までほとんどワクチン接種に無関心だったルーマニアの人たちが、かくも一変してワクチン接種に殺到するとは?一人がそこへ走れば、他も追随する大衆心理?数時間待つ行列もいとわないその辛抱強さとは?
が、今日になって新型インフルエンザで亡くなったとされる男優さんのご兄弟が、死因に疑問を投げかけています。入院していた男優さんの周りに誰も感染者がいなかった、と。ここから憶測が広がり、先月には誰も見向きしなかったワクチン接種キャンペーンの、広告塔にされたのではないか、とか、ワクチンを販売したい薬事会社の思惑が入っているのではないか、とか。
・・・いずれにせよ、ワクチンへの行列は続いています。最後の写真はブカレスト市内各区処でのワクチン接種可能病院を告知する新聞記事より。
ルーマニア語あれこれ:
ワクチンへの行列=ルーマニア語では、「ワクチンへの尻尾」と表現します。
ポニーテールも、尻尾。行列も、尻尾。ルーマニア人、ワンちゃん好きですから~。
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