近所の公園の池の上に飛来するカワセミです。日本野鳥歳時記(大橋弘一著)からカワセミの名前を紹介しましょう。<・・・>が引用部
<カワセミは漢字で翡翠と書きます。宝石のヒスイをこの鳥に当てはめたと思われがちですが実際は逆です>
<実はこの鳥の名前が後に宝石に転用されたのです。広辞苑にも「ひすい」は第一に「鳥のカワセミ類の総称」という旨の記載があります>
<翡翠の翡はカワセミのオスを、翠はメスをそれぞれ指すと考えられています>
<カワセミという言葉の語源は、複雑で奈良時代のカワセミは「そにとり」と呼ばれていました>
<この「そに」が「せみ」へと変化、室町時代には川にいる「せみ」をカワセミと呼ぶようになったようです>
<余談ですが、奈良時代の「そに」は青緑色という色彩の意味もあり、「そにとり」とは青緑鳥ということでした>
<その色を示す「そにとりいろ」が転じて「みどりいろ」となったのです>
緑色は、日本語においてカワセミの色だったという話でした。