大阪近郊の田んぼに営巣しているケリ(全長36cm)です。ケリの英語名はgreyheaded-lapwing。(直訳すれば灰色頭ケリ)
英国の野鳥図鑑(SHOREBIRDS HELM社)には、海外に分布するケリの仲間(LAPWINGs)10種が紹介されています。
その中で日本の留鳥でもあるケリが36cmと世界最大なのです。次が南アメリカ西部に分布するSouthern-lapwingで35cm。雨覆いにタゲリのような虹色光沢があります。
第3位は中東からインド東南アジアに分布するRed-wattled-lapwingで34cm。クチバシと目元が赤いケリの仲間。・・・翼の黒と白が重なって(LAPして)見えます。
第4位はインド北部から東南アジア北部に分布するriver-lapwingで31cm。頭部が黒く、長く黒い冠羽のあるケリ
第5位はアフリカ西部中近東パキスタンに分布するsociable-lapwingと、日本にも冬鳥として渡来するタゲリで両方共に29cm。従って6位は欠番
第7位は中東からパキスタンに分布するWhite-tailed-lapwingで28cm。尾羽根が白く、足が黄色い他は地味な体色をしています。
第8位はアフリカ中部に分布する虹彩が赤いSpur-winged-lapwingとインドに分布する黄色い肉垂れのあるYellow-wattled-lapwingで27cm。
LAPWINGとは、飛行時に見える黒い初列風切り羽と白い次列風切り羽のコントラストが明瞭で、翼が重なって(ラップして)いるように見えるからでしょう。世界最大のLAPWINGの勇姿