大阪市内にある公園の池には、頭が黒くクチバシが赤いツクシガモが渡来してきています。
ツクシガモはアホウドリ、タンチョウ、オジロワシやオオワシなどと共に環境省レッドリスト(2020年)絶滅危惧Ⅱ類指定種で、絶滅が危惧されている野鳥です。
ツクシガモが飛ぶと、翼の黒と白、背中の茶色が目立つ美しい姿をしています。・・・ツクシガモの飛行
横から見ると、背中の茶色は脇腹まで、胸の中央から尾の付け根まで黒い縦線が繋がっています。
早朝、日の出前の写真なので色が冴えませんが、太陽が当たる順光でちゃんと写してみたい被写体です。
日本の野鳥590・平凡社によれば、ツクシガモの繁殖地は主にユーラシア大陸中央部、越冬地は主に九州北部、朝鮮半島および中国東部~南部の沿岸とあります。
日本では地球温暖化の影響か、西日本各地でも少数が越冬していて近年さらに北に分布を広げる傾向があるとか。・・・後方の個体は翼の後縁部が白いので幼鳥のようです。
もっと光が欲しかった1枚。
日の出直後に撮影できた1枚。背中から胸にかけての茶色の幅が狭く、腹部の中央から尾までの縦線も薄茶色なのでメスでしょう。