鶴見緑地の野鳥の名前についてその由来を紹介しましょう。モズは、モロモロの声で無く鳥(ス)を縮めたモスから転化したとの説が有力で、モロモロの声は百舌鳥と書くことにも関連しています。・・・モズの雌
キツツキの仲間は、昔からテラ(寺)ツツキと呼ばれていて、それが転化して~ケラと呼ばれています。四天王寺の柱をツツクのは、鳥となった物部守屋の霊という伝説もあるとか。その中で日本最小のものがコゲラです。・・・コゲラの背中
鷺の語源には、眼にもサヤケキ(鮮やかな)白い鳥という言葉が、転化してサギとなったという説もあります。・・・ダイサギかチュウサギのどちらかでしょう。
もうひとつは、鳴き声が騒がしいので、サヤギ(騒ぎ)鳥が転化したという説もあるとか。・・・眼の下の口の切れ込みが短いので、チュウサギのようです。
目立たないことを例える「雪に白鷺」とは、「闇夜のカラス」と同じ意味で使われる言葉ですが、白鷺のほうが情緒がありますね。・・・こちらは体が小さいコサギ
カモは奈良時代から知られていて、その語源は、ウカモ(浮かぶもの)が転化したという説があります。マガモの雄
カルガモは、マガモと比べると黒っぽいことからクロガモが転化したものと言われています。・・・マガモとカルガモの交雑種の雄
ツグミの語源は、夏になると鳴かなくなる(口をツグム)から来ているという説があります。・・・ツグミ科のシロハラは、腹部が白いことがその由来でしょう。
メジロの語源は、文字通り眼の周りが白いことから、英語表記でjapanese white-eyeと表記するそうです。東アジア固有種なので西洋のバードウオッチャー(最近ではバーダーと呼ぶ)に人気があるようです。・・・メジロの可愛い表情を撮るのは意外と難しい。
参考文献:鳥の名前 大橋弘一著