1885年(明治18年)に開業している南海電車の天下茶屋駅から、天下の太閤秀吉がお茶を飲んだ場所として知られる天下茶屋跡までの散歩ルートを紹介しましょう。
この辺りは、1945年の空襲で被災したために古い建物が殆んど残っていません。天下茶屋駅前商店街のアーケード
天下茶屋駅周辺は、1996年のNHKの連続ドラマ「ふたりっこ」の舞台として一時有名になったことがありますが、あれからもう15年も経っています。天下茶屋駅前商店街
天下茶屋駅前商店街は、100mくらい東側で紀州街道と交差しています。そこで右折して南に進むと住吉大社の前を通って堺から和歌山へ至る紀州街道です。
大坂城の豊臣秀吉も、住吉大社や堺との往復のためにこの道路を何度も往復しています。この辺りの紀州街道の幅は、江戸時代から余り変わっていないようです。
天下茶屋とは、天下の関白殿下秀吉が住吉大社からの帰りにこの地の茶屋でお茶を飲み、その味の良さに感激したということで、命名されたといいます。都市計画で急に広くなっている紀州街道
この紀州街道は、上町台地の西麓を通っているので、上町台地に降った雨が所々で湧水となっていたのでしょう。岸里東1丁目交差点から上町台地方向
秀吉の時代、紀州街道の西はすぐ海だったようですが、江戸時代からの干拓で、今の海岸線は9キロも先(南港地区の西を海岸として)に移動しています。紀州街道の西、地下鉄岸里駅方向
天下茶屋駅から紀州街道に沿って歩くと、ここまで約500m。目指す天下茶屋跡は、さらに0,5キロ先と標識にありました。
つづく