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長岡天満宮(天神)のツツジ
関西の神社仏閣
/
2006年05月06日 17時57分27秒
天満宮は、政治的不遇を被った菅原道真の怒りを静めるため神格化し祀っている神社で天神とも呼ばれている。
西暦903年に道真が亡くなった後、平安京で雷などの天変が相次ぎ、清涼殿への落雷で大納言の藤原清貴が亡くなったことから、道真は雷の神である天神と同一視されるようになった。
「天満」の名は、道真が死後に送られた神号の「天満(そらみつ)大自在天神」から来たといわれている。
長岡天神のホームページによれば長岡天神の鎮座地長岡は、菅原道真が生前に在原業平らと、 しばしば遊んで詩歌管弦を楽しんだところとのこと。
西暦901年菅原道真が太宰府へ左遷された時、この地に立ち寄り名残を惜しんだことで、公自作の木像を祀ったのが長岡天神の創立につながったという。
乙訓寺から南へ15分歩くと長岡京記念文化会館という巨大な会館があり、その前の交差点を渡ればそこが八条ケ池である。
この八条ケ池は、寛永15年(1638)に当時の領主・八条宮が造るように命じた、灌漑用の溜め池とのこと。
すでに葉桜であったが、池の東側が桜の遊歩道となっていて、桜の若葉が強い日差しを遮ってくれるのでありがたい。
その遊歩道に平行して池のすぐそばにも歩道があり、池に沿って赤いキリシマツツジが満開であった。
気持ちの良い遊歩道を少し歩くと鳥居が見えてくる。
大鳥居は総御影石製で菅公御神忌1100年大萬燈祭を奉賛して、平成10年に奉納 されたもので、まだ新しくピカピカである。
その大鳥居から境内に続く参道約50mくらいが長岡天神の名物キリシマツツジの花の壁の通り抜けで、真紅の花が満開である。
満開の花でこんもりと覆われたツツジは、柔らかい赤い布団を積み重ねたようである。
樹高が約2.5㍍もあるキリシマツツジの樹齢は130年前後と推定されており、長岡市の天然記念物に指定されている。
ツツジの通り抜けを通ると屋台が並び、名物の竹の子のステーキを売っていた。
この辺りは竹の子の産地のようで、駅から続く道にも竹の子を売る店が何軒もあった。
その屋台をやり過ごし、広くて閑散とした境内を左へ少し歩くと小さな鳥居があり、その坂を上ったところが社殿である。
現在の社殿(本殿、祝詞舎、透塀)は昭和16年に京都の平安神宮の社殿を移築したものという。
名所のキリシマツツジを無料で拝観させて貰ったので賽銭を奮発して家内安全と商売繁盛を祈って帰る。
社殿に続く参道には高額の寄進をした人の石碑がいくつもあったが、子孫に先祖の足跡を末永く残す手段の一つということかも知れない。
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