リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

日曜哲学の続きはちょっと肩の力を抜いて

2021年08月16日 | 日々の風の吹くまま
8月15日(日曜日)~つづき。午後になってさらに煙が遠のいたようで、ベーカー山が姿を現した、ゴールデンイアーズ山系の輪郭もおぼろげながら見えて来た。ただし、青空に白い雲がぽこぽこ。だんだん数が増えて来て、ポップコーンを散らしたような雲になり、どんどん膨らんでひつじ雲(ぽこぽこと小さいから子ひつじ雲かな)になり、やがて青空の方が少なくなって来て、天気の変わり目が近づいている気配。雲がだんだん低くなって来たけど、雨、降るかなあ。

件のホームレスの人たちや生活保護受給者への攻撃的な差別発言について考えていた流れで、日本でのジェンダー意識を象徴するような2つの見出しを思い出して、SNSだけじゃないんだなあとため息。記事の内容は、オリンピックのジャマイカ選手が出場するレースに遅れそうになった際に、タクシー代を出してくれたスタッフがいたおかげで間に合って、レースで金メダルを獲得したというものだけど、強烈な印象だったのは朝日新聞と読売新聞の見出しの違いで、朝日新聞は「スタッフの機転で」、読売新聞は「女性の優しさに救われて」。読売は後で手直ししていたけど、それでもまだ「(日本)女性」と「優しさ」を強調していて、思わず苦笑してしまった。ああ、日本はスゴイ!セクシズムでも金メダル!

ちょっと前に飛行機の国際線の乗客全員にコロナワクチンの接種を義務付けると発表した我が国のソーリダイジンのジャスティン君が、今度は連邦政府の職員全員にワクチン接種を義務付けると発表。対象になるのは軍やRCMPを含む政府系機関と合わせると50万人。今後は連邦法による規制監督を受ける航空会社や銀行、テレコムといった企業にも対象を広げる方針だそうで、そっちはざっと100万人。たいていはもう接種済みだろうと思うけど、義務となれば、接種を完了していなければ飛行機に乗れないし、公務員なら解雇もあり得るわけ。たしかにワクチンをするもしないも個人の自由だとは思うけど、そこはそれ、しないという選択はコミュニティ(つまり他者)の安全なんか知ったこっちゃねぇやと言う、例のメンタリスト君の自己中的屁理屈と同じかな。まあ、職員組合はこぞって大歓迎のようで、独自にワクチン接種を義務付ける企業も増えているそうだから、「国民皆ワクチン」は時代の流れってことになるんだろうな。あり余っているワクチンを無駄にしないで済みそうでよかったじゃないの。

と、のんきに取り留めのない思考を巡らせていたら、ジャスティン君が連邦議会を解散して総選挙をやるというニュース。少数政権としてはここらで過半数を確保しておきたいらしいけど、全国でコロナの第4波が広がっているときに国民が望んでもいない解散選挙なんて、相当な大ばくち。もっとも、わずかな差で少数派政権だったBC州のホーガン首相がコロナの最中の抜き打ち選挙で過半数を取って、ついでに邪魔になった緑の党を袖にするのに成功したから、ジャスティン君もオレだってやれるということなのかもね。投票日は9月20日。ぜひ郵便投票でおねがぁ~い。さて、晩ご飯のしたくの時間になって、まずカレシがサラダ作り。けさお試しにプランターから引き抜いた何とも奇妙奇天烈なにんじんはどんな味がするのかな。



頭が良くても人としての知恵が育ってないから炎上するの

2021年08月16日 | 日々の風の吹くまま
8月15日(日曜日)。☀☀。煙なしの晴れっ。東の地平線はちょっとかすんでいるけど、空のてっぺんでは太陽が燦々。天気予報のアプリを見たら、おお、異常高温警報は解除。大気汚染注意報はまだ解除になっていないけど、AQHI(大気の健康影響指数)は低リスクの「3」と、まあ普通のレベル。オフィスだけは相変わらず熱帯だけど、後は風が通っていい気持。ああ、やれやれ。

最近、メディアやSNSでセレブとかインフルエンサーとか持て囃されている連中が口を開いては「炎上」して謝罪させられたり、クビになったりするあっちにもこっちにもたくさんいるという印象だけど、日本のローマ字名前でメンタリストの「肩書」を持つ芸人だか何だかの発言は失言なんてレベルじゃないウルトラ級の暴言だな。一応(慣例に従って?)謝罪していたけど、その謝罪もウルトラ級の薄っぺらさ。いったいどういう環境だったら、自分の人間としての想像力の欠如を、カメラに向かってあれほどあっけらかんと披露できてしまう大人になれるのか不思議。何でも難関大学を出たすごぉ~く頭のいい人物らしいけど、狭い脳内に雑多な知識をぎっしり詰め込んだだけの「頭の良さ」と、その知識を人間として生きることに役立つ知恵として使える「頭の良さ」は、まったく似て非なるものだから、この人は(たぶん)テストに役立つ知識を詰め込み過ぎたもので、その種を蒔いて知恵として育てる「心という畑」までいっぱいになったか、あるいはその畑の手入れを怠って雑草だらけになっているのかもしれない。

ある意味でデジタル時代のSNSの世界の産物と言えるのかもしれないけど、思考にコンテキストというもの(この場合は自分の立ち位置や周囲とのつながり、発言内容の意図や理解度など、概してアナログなもの)を伴わなくなっている感じで、ワタシからするともうエイリアンの域。ワタシが知らない日本で生まれ育った世代だから無理もないだろうけど、多かれ少なかれ今の日本の若い世代に共通する思想なのではないかと思わせるところもある。と言うのも、ときたまこの世代の日本人の何らかの大きな事件や事象に対する反応に興味があったりして、ワーキングホリデイや留学でカナダに現在滞在中だったり、そこから永住者になった人たちが利用している掲示板を覗くことがあるんだけど、そこでのやりとりはあらゆる差別と偏見、ヘイト、反感と見下しといやいや人見知りで溢れかえっていて、呆れるやら気分を害するやら。

でも、掲示板に集う若い日本人たちも渦中のメンタリスト芸人君も、欧米の同じデジタル世代のミレニアル族の思考と少なくとも根っこではつながっているようなところがある。新聞メディアが件のYouTube動画から引用していた発言を読んでいて、一番強く印象に残ったのは、「みんな思わない?ホームレスっていない方が良くない?」と、見ている人たちに賛同を求めているような発言で、ミレニアルの間に蔓延しているらしい「FOMO」(取り残され恐怖症)に通じるものがあるような気がした。こういう人たちをもてはやしてコントロールしているのがリアルの巨大メディアビジネスだろうな。だって、みんながあれこれ深く考え出したら商売に差し支えるから、インフルエンサーだの何だのを使って手っ取り早く同調圧力をかけてるように見えるもの。


薬品を使わずに蚊を退治するキカイを買った

2021年08月15日 | 日々の風の吹くまま
8月14日(土曜日)。煙☀☀。空は汚い色で、太陽は肉眼で直視できるくらいの弱々しさ。でも、ちょっと風があるせいか、朝一番にチェックしたAQHIは高リスクの真ん中の「8」に下がっていたから、風向きが変われば改善されるかな。いつもの土曜日の「家事」を始めたけど、モップかけの段階でトラブル。洗剤スプレイの引き金を引いてもちょろっとしか出て来なくて、ハンドルの角度を低くして床を拭き出すと後ろからぼたぼた。スプレイの口を外して中を掃除してみたけど、やっぱりぼたぼた。そろそろ新しいモップの買い時らしい。引っ越して来ていの一番に買ったものだから、もう6年。正確には6年と1週間。はあ、月日の経つのって冗談じゃなく早いねえ。

ちょっと早起きしたので、掃除が終わってもまだ10時。空の色が青みを増して来て、きのうは「消滅」していた風景が姿を現し始めた。ランチのしたくを始める頃にはAQHIが高リスクの一番下の「7」になっていて、ランチの後でウォーキングに出かける頃には中リスクの一番下の「4」まで改善。まだ猛暑中で、予想最高気温は30度だけど、風通しがいいおかげで家の中は(オフィス以外は)涼し過ぎるくらい。その金魚鉢オフィスも、注文してあったシーリングファンが入荷したと連絡が来たので、もう少しでうだる暑さとはさよなら。その場でカードで支払いをして、ワルデマーにいつでも時間のある時に来てぇとメールしたら、月曜日か火曜日に途中でファンをピックアップして来てくれるとの返事で、「日曜日にどっちになるか電話するよ」。おお、ありがとぉ~。リビングのファンの下に立っていると、上からじわぁ~っと涼しげな空気が感じられていい気持なので、オフィスの環境改革にも大いなる期待というところかな。

ウォーキングから帰って来て買い物に出かけるまでの間、寝ている間に蚊に食われないための対策を取る手段がないかと、いろいろとおもしろい道具があるHammacher Schlemmerのサイトを検索。けさ起きたらまた2ヵ所やられていて、右は手首のすぐ下にひとつ、左は肩の下にうんと大きいのがひとつ。きのうやられたところは、小さいのはほぼ消えたけど、大きいのはまだ赤く腫れていて、真ん中の刺されたところはぽちっと水ぶくれ状の小さな点。そこへさらにまた盛大に2つもやられては、いい加減にしろと言いたくなるけど、蚊はそんなのおかまいなし。寝るときに虫除けスプレーを使うのはどうかと思うので、ここは薬品を使わない退治策。ということで見つけたのが、特殊な蛍光ランプと内側にコーティングした酸化チタンの反応で二酸化炭素を発生させて、ランプの紫外線と共に蚊をおびき寄せて、ファンで吸い込んで退治するモスキートキラー。一番小さいものでもカバー範囲は1000平方メートルということで、何だかやり過ぎの感もあるけど、手ごろな値段だし、アメリカドルのクレジットカードはクリスタルクルーズから取り戻したお金でマイナスの残高になっているから、よしっと注文。



夜になるとどうしても湿度が上がるから、寝室を冷やすために寝る時間までパティオドアを開けておくと蚊が忍び込んでくるんだろうな。ルーフデッキの寝室のすぐ外の壁に屋外コンセントがあるので、モスキートキラーを開いているドアの外に置けば、蚊を中に入ってくる前にバッサリとやっつける、一種の水際作戦。届くまでは、買い置きしてあるMosquitNoという、シトロネラ油を使った蚊除けステッカーを3枚くらい枕やシーツに貼って自衛することにしよう。シトロネラはアロマセラピーにもなるしね。さて、あしたの予想最高気温は27度。ヒートウェーブ第3波にもそろそろさよならできるといいね。


五里煙中 ~ 一夜明けてのこの違い

2021年08月14日 | 日々の風の吹くまま


8月13日(金曜日)。☀煙☀煙煙。来たっ。今度は山林火災の煙。朝起きたら、うはぁ、空の色のきったないことと来たら。太陽は灼熱どころか、オレンジ色というか黄色というか、何とも病的な色。パティオドアを開けると、むっとような熱気と共にくっさぁ~い空気が流れ込んできて、思わずせき込みそうになった。13日の金曜日は関係ないだろうけど、やぁ~だっ。でも、天気予報は「煙」になっていないし、大気の指数(AQHI)はまだ低リスクの「3」で、予想の最高レベルでも中リスク域に入る「4」。空のてっぴんを見上げると、何となく青みがかっているので、煙は地表近くにあるということか。まあ、週明けにはお湿りがありそうな予報だから、それに期待をかけて、ここはちっとの我慢。

それにしても、きのうとは何たる違い。Arts Clubのファンドレイジングディナーの会場はホテルの大きなパティオの一角で、フォルスクリークからのそよ風が何とも言えなくいい気持。参加者は40人で、スポンサー提供のスパークリングワインを傾けながら、専務理事のピーター、准芸術監督のスティーブン、ワルデマーを紹介してくれたマーヴィン夫妻と、しばしの談笑。いつものようににぎやかにおしゃべりしているうちに、「席に着いてください」という号令がかかった、みんなそれぞれのネームカードが置かれている席に三々五々。私たちのテーブルにはArts Club育ての親で名誉芸術監督に退いたビルとADC(芸術監督サークル)の創設メンバーですっかり親しくなったリー。他に4人のおばあちゃま方とお医者さん夫妻。テーブルに置かれた3コースのメニューから選んだのは「夏のグリーンサラダ」と「リゾット」(デザートは「チョコレートトルテ」一択)。こういう会食はみんなおしゃべりの方に夢中になるので、料理を持って来る間隔がえらく長くて、お開きになるまでゆうに3時間。

ワインで楽しく酩酊気味で帰って来たらほぼ11時。カレシにいつもの寝しなのココアを作って、12時ちょっと過ぎにいい1日だったねぇ、おやすみぃ。と、ここまでは良かったのに、何やら両腕がチクチクと痛くて痒くて目が覚めたのが午前2時半。外出中にパティオドアを開してあったから、蚊がもぐり込んでいたのかな。とりあえず起きて、ウナクールを塗って、またベッドに戻って眠り直し。朝起きたら、ウナクールを塗った腕は、右の一の腕に直径3センチの赤丸がひとつ、左は二の腕に4センチのがひとつと肩の周りに小さめのが3つ。あぁ~あ、またやられちゃった。ワタシがこんなに盛大に食われたのに、隣のカレシはまたまたまったくの無傷だから、ちょっとムカッ。何でだろうなあ。カレシは「蚊だってうまいもんを食いたいだろ」というけど、何だかいけ好かない男にストーカーされているような感じ。蚊は酔っ払いが好きだと聞いているけど、確かにゆうべは車を運転しないワタシはかなりワインを飲んでたけど、酔っ払ってはいなかったよね。ほんと、どうしてなんだろ、もうっ。

それでもまあ今日は休養日ということにして、だらだら。暑いんだけど外の空気が煙くさいので、窓やパティオは細く開けて、2つのバスルームの換気扇を回しっ放し。午後にはニューウェストミンスターのAQHIが「極めて高リスク」の11。へたをすると室内でもマスクをしないと窓を開けられないようなレベルで、この暑いのにマスクをしてウォーキングなんて、危なくてとっても無理、無理。窓の外は風景全体が青みがかった薄い煙に覆われていて、フレーザー川は何とか見えるけど、川向こうのサレーは消滅。周りの山並みもクィーンズ公園の森の向こうは消滅。タワマンが林立するバーキットラムもバーナビーマウンテンも消滅。しまいにはパタロ橋も消滅。つまり、我が家から徒歩15分圏の外の風景はすべて五里霧(煙)中になってしまって、やれやれ、何ともシュールな世界・・・。




楽しく飲んで、食べて、しゃべっては最高の息抜き

2021年08月13日 | 日々の風の吹くまま
8月12日(木曜日)。☀☀☀。来たっ、ヒートウェーブ第3波。バルコニー側のパティオドアを開けて、オフィスのダイソンとリビングのシーリングファンを回しっぱなしで寝たのに、起きた時からもう暑い。予想最高気温は35度だって。でも、内陸の山林火災の煙が風で沿岸地域に広がって来るんだそうで、大気汚染注意報が出ている。まあ、そうなったら太陽の光線がある程度遮られるので、気温は下がるだろうけど、一難去ってまた一難て感じだな。それでも、コロナのおかげでマスクをする習慣が根付いたから、何日も煙に覆われても、2年前、3年前とは影響は違うかもしれない。

今日のワタシは、2時からArts ClubのZOOMワークショップ2回目「劇作入門編」  があって、夜はきのう行ったばかりのグランヴィルアイランドで、今度はホテルのレストランでArts Clubのファンドレイジングディナーと、忙しい日。寝るときのインスタント冷房のために、大きなボウルに水を張って冷凍庫に入れて、銀行サイトをチェックして、二重の払い戻しが取り消されていることを確認して、ジェフに報告。暑いからランチは冷たいざるそば。明日の朝のミルクがないので、ウォーキングのついでに寄って来るつもりでいたら、カレシが「暑すぎるから、スーパーに行くだけにしよう」。それなら一緒に行く必要はないのにと言ったら、「運動はしないとね」。それじゃあと一緒に外に出たら、うぅ~っ、あぁ~っつぅぅ~いぃ~っ。

午後5時、背中丸出しの思いっきり露出のドレスに着替えておでかけ。気温は36度。でも、今夜のディナーの会場はニューウェストよりずっと涼しいバンクーバーのフォルスクリークのホテルだから、15年くらい前にシンガポールのチャイナタウンで買ったお気に入りのドレスなら、パーティっぽい雰囲気で、暑すぎもせず涼しすぎもせず・・・

☆☆帰宅、午後11時☆☆☆


コロナのせいで何もかも二択の社会になるのかな

2021年08月12日 | 日々の風の吹くまま
8月11日(水曜日)。☀☀☀。朝からあっつぅ~いっ。週のど真ん中のhump day(こぶの日)で、マラソンで言うなら折り返し地点。こぶを越えて、木曜日を何とか切り抜けたら、そこはもうTGIF(金曜日だ、ばんざぁ~い)。月月火水木金金の在宅おひとり様稼業だったワタシにはぜぇ~んぜん関係なかったし、2人そろってリタイア組になってからは何曜日でも同じだから、さしずめ毎日がTGIR(リタイアしてて良かったぁ)というところかな。でも、ワタシがいた頃の日本はまだ週休2日じゃなかったような気がする。ワタシは外資系の会社にいたから、カナダに来るために退職した頃には完全週休2日制になっていたけど、正真正銘の日本企業はどうだったんだろう。やれやれ、もう覚えていないくらいの昔になっちゃった。

今日は楽しみにしていたArts Clubのサマーシリーズ2作目『Beneath Springhill』を観に行くので、朝からばたばたせずにのんびり。ここのところの「のんびり」はニューヨークタイムズの(過去の)クロスワードパズルをやったり、ネットで世界のニュースを読んだり。ニュースは運動を兼ねてぶらぶら歩きながらスマホでチェック。今日の(ワタシ流の)スクープは「コロナのデルタ株に対する予防効果はモデルナの方が高い(らしい)」。何でも、メイヨ・クリニックでの研究報告によると、デルタ変異株が感染源の主流になった7月の時点で、今年初めと比較したワクチンの効果は、ファイザーが76%から42%に低下したのに対して、モデルナは86%から76%と高いレベルにあったと言う。メガ企業のファイザーに対峙して何となく見下されていた観のある新進企業のモデルナにとっては願ってもない朗報というところかな。そのモデルナ、カナダ国内(たぶんケベック州)にワクチンの製造工場を作る計画だそうで、カナダ政府がどぉ~んと支援するらしい。そのカナダ、3700万人しかいない国の対象人口(12歳以上)の70%が2回のワクチン接種を終えた現在、国の備蓄と合わせてまだ2000万回分のワクチンが冷凍庫に眠っていて、貧困国に譲るかブースターが必要な場合に備えるか、考えあぐねているところだって。

そのモデルナのワクチンだけど、読売新聞に2回目接種の翌日にほぼ80%が37.5度以上、62%は38以上の熱を出したと書いてあってびっくり。アメリカのCDCによれば発熱は15%ということだから、何なんだろうな、この違い。そもそも、何度からが発熱かという定義がないし、日本の経口体温計は36.5度のところに「平熱」のマークがあるけど北米のは37度のところにあって、さらには最近は日本人の体温が低下しているということだし、ほんと、80%と15%の違いはどこから来るんだろう。ワタシは「平熱」が37度なので、37.5度では熱があるという感じはまったくなくて、38度で何か熱っぽいなと感じて、38度を超えてやっと熱があると実感する。ワクチンは1回目がモデルナだったけど、1週間後に発現率が1%以下というレアな副反応(モデルナアーム)が出た以外は副反応なしで、2回目にファイザーを接種したら3日後に同じ反応が起きたけど1回目よりもずっとマイルドだった。ふむ、もしかして、実は37.5度ちょっとの「熱」が出ていたのに、平熱が高いせいで気づかなかったのかな。まさかとは思うけど。まあ、人間の体温は総じて低くなって来ているというデータもあるらしいから、どこからが発熱かという線引きは難しいよね。

午後になってオフィスが少し涼しくなったので、デスクの前に座ってクロスワード。合間にメディアのサイトを覗いたら、へえ、カナダでも海外旅行用にいわゆる「ワクチンパスポート」を導入することになったんだって。内容を見たら、なんだ、クルーズ会社に送るのに政府のサイトからダウンロードしたワクチン接種記録とほぼ同じ。秋の早い時期には発行し始めるつもりのようで、私たちの10月中旬からのクルーズに間に合えばそれでよしで、間に合わなければクルーズ会社の規定に従って印刷した接種記録を持ち歩けばいいと思う。ワクチン反対派(anti-vaxxer)には何かとめんどうな社会になりそうな流れだけど、コロナによっていろんな面で人間の社会が真っ二つになっているから、ワクチンをするかしないかの二択もそのひとつってことで・・・。


もしかして銀行からのクレームでびびったとか?

2021年08月11日 | 日々の風の吹くまま
8月10日(火曜日)。☀☀。東の空がちょっとかすんでいるけど、盛大に晴れ。でも、ミニチュア工房の横のパティオドアを20センチくらい開けておいたら、夜の間にかなり気温が下がったらしく、朝から家中が涼しい。また異常高温警報が出たというのに何だかピンと来ないけど、風があったのかもしれない。風通しが良すぎるのも時には困りもので、おとといは夜になっても寝室のパティオドアを開けたままにしていたら、寝る頃には何とヒーターが入っていてびっくり。室温を調節するサーモスタットは4ヵ所あって、設定温度が日中は23.5~24度、夜の間は21~22度だから、それ以下になると季節なんかお構いなしに自動的にヒーターのスイッチが入る。省エネもいいけど、うっかりするとエネルギーの浪費になってしまうから、テクノロジーはめんどくさ。

銀行の口座にログインしたら、あらまあ、アメリカドル口座のマイナス残高が倍増。先週「クリスタルクルーズ」からの払い戻しが入って一件落着と思っていたら、「Purchase Adjustment」という名前で同じ金額が返金扱いで計上されていて、何じゃいな、これ。もしかして、adjustmentには売買の苦情処理のような意味合いもあるから、銀行のクレーム部門が「焦げ付き」を取り立ててくれたのかもしれない。クレームを入れたのは先月の30日で、ジェフから「クリスタルが7月31日付で返金処理を済ませたと知らせて来た」とのメールがあったのが今月の3日。実際に8月1日付の返金がクレジットカードに上がったのが6日で、ダブルで入ったadjustmentはその前の4日付。アメリカドルの処理はいつも3日くらいかかるから、その過程でクリスタルの払い戻しの処理と銀行からのクレームが行き違いになったみたい。クリスタルもクリスタルだなあ。自分で返金処理を済ませたのに、銀行からクレームが来たもので、泡くって銀行に払っちゃったと言うことなのかな。

ジェフに相談したら、「銀行に連絡しなさい」という返事だったので、銀行のヘルプデスク宛てに事情を説明して、二重払いを何とかしてくれというメールを送っておいたけど、何だかなあという気分。クリスタルがクルーズを突然キャンセルしたのは資金難に陥って船を動かせなくなったせいだと言う話で、親会社(香港のGenting Hong Kong)が34億米ドル(3700億円くらい?)の借金が債務不履行になって、債権者への支払いを停止したというニュースがあったから、それとつながりがあるんだろうな。それにしても、ベテランのトラベルエージェントのジェフがあきれ返るくらいの手際の悪さをさらに上塗りしたような感じで、いやあ、デポジットを無事に取り戻せて良かったぁ。クリスタルが二重払いに気づくかどうかはわからないけど、ま、後は銀行にお任せしとこ。

午後にはニューヨークのHammacher Schlemmerから「発送しました」というメール。ここからのは陸路で国境を越えてカナダ側の大手通関業者が通関手続きをしてカナダポストに引き渡すしくみで、税関などのストが1日で終わったので、あまり滞ることはなさそう。やれやれ、何だかんだとやっているうちにまた1日が過ぎてしまった感じ。夕暮れと共に川向こうのサレーセントラルのタワー群のガラスに夕日が当たってキラキラ。姿を現したベーカー山もピンクに染まって壮観。明日は芝居を観に行く日。世の中、確実に慌ただしくなりつつある。



暑い金魚鉢オフィスを快適化しよう

2021年08月10日 | 日々の風の吹くまま
8月9日(月曜日)。☁⛅🌤。元気に目が覚めた。やけに忙しい週の始まり。またまた猛暑がやって来るということで、もう早々と異常高温注意報。本気で暑くなるのはあさってくらいらしいけど、まあ、こういうことは早いうちに警告しておいた方がいいかな。きのうは買い物に行かなかったので、朝ご飯は定番のバナナが不在。でも、今はワタシが大好きなブルーベリーの季節で、地物のぷっくりしたのがどっさりあるし、自家製の砂糖無添加アップルソースがあるし、カレシがルーフデッキから熟れたいちごを3つ取って来たので、ボウルの中はフルーツサラダ。カレシはきのうのお出かけがよっぽど楽しかったようで、朝ご飯を食べながらその話。

またもや猛暑到来の予報につられたわけじゃないけど、リフォームで照明器具を買い揃えた専門店のサイトで、本気になってシーリングファンを注文。炎暑の後でオフィスの暑さに辟易したカレシが、リビングのシーリングファンの下に立って「オフィスにもあればいいのになあ」。あれ、リフォームするときにオフィスをオフリミットにして照明器具の新調を拒否したのは誰だったけなあ。んっとにもう、カレシは食わず嫌いならぬ「やらず嫌い」で、愚痴ってばかりにうんざりしたワタシが解決に乗り出すと、さんざんごねた挙句に問題解決となったとたんに結果に「いいね」を出して来るから困ったもんだ。これでぼけたらどんな爺さまになることやら。

まあ、カレシがその気になったんなら気が変わらないうちにアクションっとばかりに、速攻ですでに目を付けていた機種を注文。リビングのよりは羽根が1枚多くて少し長いけど、天井からあまり下がらないし、LED照明は1700ルーメンと明るいからオフィスにぴったり。しかも6段変速で、リビングのと同じように回転方向を変えられるから、冬には天井付近に溜まる暖かい空気を足元に下ろせる。冬の効用はリビングで実証済みで、取り付けた頃はまだ暖房が入っていて、低速なので風を感じることなく何となく足元が温かい感じが心地良かった。ファンの速度や方向と照明は壁のスイッチかリモコンで操作。今ある照明器具を外して付けるわけだけど、その位置がカレシがHPのオールインワンを置いているカートのほぼ真上だから、リモコンは便利でいいね。

折り返しのメールで、今週中に入荷するので、その時に連絡するという返事。さっそくワルデマーに入荷したら取り付けに来てもらえるかとメールを飛ばしたら、「いつでも飛んで行くよ」。今週末の猛暑には間に合わないだろうけど、金魚鉢オフィスは2人そろって1日のほとんどを過ごす空間だから、年中快適な環境は何よりも大事。これで懸案がまたひとつ解決して、ポストイットに残っているのは2つ。晩ご飯の後片付けを済ませて外を見たら夕焼け空。いつのまにか日没が30分も早くなっていて、9時前にはもう夕暮れ。明日はまた暑くなるのかなあ。




いつまで経っても毎年39歳の誕生日

2021年08月09日 | 日々の風の吹くまま
8月8日(日曜日)。🌧☁⛅。また夜のうちに雨が降ったようで、午前8時のバルコニーの気温は14度。朝方の最低気温としてはごく普通だけど、この時間になってもこの温度はちょっと低いかな。でも、予想最高気温が20度からこんなものかも。涼しいのも今日までで、月曜日26度、火曜日25度、水曜日28度と暑くなって、木曜日には34度とまた猛暑。その後、金曜日32度、土曜日29度、日曜日26度とだんだんに「普通」に戻って行くという予報。それにしても、暑くなったり、寒くなったり、ほんっとに、もう・・・。

今日はカレシの78歳の誕生日。朝ご飯のテーブルでゆうべ寝る前に置いておいた特大のバースデイカードを開けて、大笑い。折りたたんだカードを屏風のように広げると、でっかい文字でHAPPY BIRTHDAY。最後のページに「老眼鏡がなくても楽しめるカードなら喜んでもらえると思ったので」というセリフがあって、カレシは爆笑。いつも鉢を並べてある低い食器戸棚の上において、近くに行くたびにしげしげと眺めては「いいねぇ」と言っては、「でも、オレはまだ39歳だからな」。あはは、もう何年も誕生日のたびに「オレは39歳」とやってるのか思い出せないから、何年加算したら実年齢になるのか、もうわかんなくなっちゃった。まあ、カレシはいつもこういうすました顔でちょろっとからかいを入れるようなユーモアが好きなのはわかってるけど、うは、そんなに気に入ってもらえるなんて、光栄至極。


カレシ所望のレストランBlue Water Caféの予約は午後5時15分。7月から店内飲食が解禁になったものの、ビジネス関連のコロナ対策を担当して来た労働基準局の営業ガイドラインではまだフル稼働にはほど遠い規制が敷かれていて、テーブルの間隔やひとつのテーブルに座れる人数が制限されているので、予約時間を15分刻みで設定して、客のいるテーブルが密にならないようにしているらしい。BC州の感染防止対策は、コロナの第1波のときから一般市民には一定の行動を「自粛」するよう呼びかける程度に止める一方で、「職場の安全と労働者保護」を旗印に、労働基準監督局の権限でビジネスやサービスの営業活動を禁止や制限、営業停止や改善命令、あるいは罰則などの強い措置を伴うガイドラインで規制することで、不要不急の人の接触を抑制したのが特徴で、市民には不便ではあっても日常生活にはそれほど大きな支障がなかった。最初はコロナ対策に何で労働基準監督局が出て来るんだろうと思ったけど、今考えると妙案だったと思う。中道左派政権だからこそ出て来たアイデアだろうな。

夫婦だけでの外食は去年のカレシの誕生日以来のことで、おいしものを食べに行くのがこんなに楽しかったことはないと2人して感激。おいしいディナーとサーバーさんとの軽口交じりのかけ合いでハッピー至極の気分になったところで、極めつけはデザートのお皿に立っていた火の付いたろうそくとチョコレートで書かれたメッセージ。何と「39歳の誕生日おめでとう」。ワタシがこの人は何年も39歳なのよと言ったのを記憶に留めてのさりげないサプライズ。いやぁ、おみごと。(心から楽しませてもらったから、チップを弾んじゃった。)



ラップトップが壊れるのが先か、新しいのが来るのが先か

2021年08月08日 | 日々の風の吹くまま
8月7日(土曜日)。🌧☁⛅。目が覚めたら何ともう9時。カレシを肘で小突いて起こしたら、「タイヘンだっ。10時にレッスンがあるんだっ」とがばっ。それにしてもよく眠ったなあ。急に天気が変わったからかな。起きてブラインドを上げたら、わっ、雨もよう。夜の間に本気で雨が降ったようで、プランターの下のトレイには溢れるくらいの雨水。外へ出ると、わっ、いい気持(ちょっぴり涼しすぎるけど)。雨雲は東へ進むそうだから、山林火災が燃え盛っている内陸でもまともな雨が降るといいね。来週後半はまた猛暑の波が来るそうだし・・・。

カレシが掃除の前に生徒さんのリクエストで時間変更したレッスンを始めたので、ワタシはHPのサイトにアクセスして、カレシのラップトップの注文処理がどうなっているのかチェック。当初は発送まで1~2週間だったのがもう3週間を過ぎて、ステータスは未だに「処理中」。コロナのせいで全般的に物流が滞っていて、注文を取っても入荷待ちということが多いから驚かないけど、画面の隅にチャットのアイコンがあったので、セールス部門を選んでクリック。発送予定をアップデートしてくださぁいと打ち込んだら、ハニーさんという人が「フルネームと請求先住所、電話番号を入力してください」というので、最初の注文受付の確認メールからコピー。ちょっと間をおいて、「申し訳ありません。この機種については未定になっていますす。他の機種に変更しますか」。いや、カレシは待つと言っていたので、変更せずに待つと言ったら、「ご理解に感謝します」だって。まあ、あと2、3週間くらいはかかりそうということで、ちょっとした長期戦の構えか。

カレシのラップトップはマイクロソフトSurfaceの上級機種で、アマゾンを通して買ったのは4年前。届いてみたら、タブレットになる部分のバッテリが充電しなくて、マイクロソフトと丁々発止のけんかをして新品と交換させたんだけど、ある日カレシがマイクロソフトのヘルプデスクに電話することがあって、そのときに送られて来た交換品が何と同じ機種でもバージョンがひとつ前のものだったことが判明。最新バージョンに30万円も払ったのに、欠陥品を売った挙句に古いバージョンのものと交換するとは何事だとカレシはカンカン。どうも返品されたものを修理なり原状復帰なりして、新品として梱包して不良品との交換に使っているんじゃないかという疑惑が浮かぶんだけど、そのときはこれ以上マイクロソフトと関わるのはごめんだとそのまま使っていた。それが去年の暮ぐらいだったか、突然底板が剥がれ始めてびっくり。開いた口はどんどん大きくなって、今の状態はこんな具合・・・。



カナダの入国管理と税関を司る職員の組合が、労働協約の交渉がもう3年も続いているのにしびれを切らして、きのうからいわゆる順法ストに突入。月曜日からワクチン接種済みのアメリカ人の入国が認められるようになるのに先手を打った形だけど、アメリカ側のワシントン州ブレーンの国境ではカナダに向かう大型輸送トラックの列が延々。国境を通過するのに2時間も3時間もかかったそうで、もしアメリカから来るなら3週間では済まないなと思っていたら、ストに入ったところで交渉がまとまってストは解除というニュース。何で今まで3年もちんたらちんたら交渉をやって来たんだろうな。夕方、晴れた空に白い雲、黒い雲がむくむく。あしたはカレシの誕生日。あぁ~したてんきになぁ~れっ。



出て行くお金あれば入って来るお金あり

2021年08月07日 | 日々の風の吹くまま
8月6日(金曜日)。☁🌥🌤☁。予報通りに雨は降ったのか、降らなかったのか。ルーフデッキに出てみると、四角いコンクリートタイルの隙間がちょっと濡れて碁盤目模様になっていたから、しょぼしょぼ程度には降ったみたい。おかげで涼しくなって、今日の予想最高気温は23度。土曜日の明日は小雨の予報で、予想最高気温は何と16度。いやはやマザーネイチャーのmood swing(気分変動)の何と極端なこと。

Arts Clubが発表した2021/2022年のシーズンは、旗艦であるスタンレー劇場での5作だけ。普通ならArts Clubの「シーズン」は9月から翌年8月までで、3つの劇場でそれぞれ5作、合計15作(とツアー3作)なんだけど、コロナのおかげで、2020年/2021年のシーズンをそっくりキャンセルせざるを得なくて、興行収入が途絶えていたから、まだ不安要素が根強い今の時点では資金も時間もないのでしかたがないな。11月末からのラインアップはカントリー歌手ドリー・パートンが『クリスマスキャロル』を翻案したミュージカル『Dolly Parton’s Smoky Mountain Christmas Carol』、70年代のアルバータ州を舞台にした青春ミュージカルコメディ『Made in Italy』、カナダでテレビシリーズとしても大ヒットした『Kim’s Convenience』(韓国系ファミリーのコンビニで繰り広げられるコメディ)、トロントのヘアサロンを舞台に逞しく生きる黒人女性たちを描いたヒットミュージカル『’da Kink in my Hair』、そしてシーズンのトリはイギリス映画をロックスターのシンディ・ローパーのスコアでミュージカル化した『Kinky Boots』で、最後の2作はキャンセルされたシーズンに予定されていたもの。ラインアップ5作のうち4作はミュージカルなのは、観客がすかっとするような娯楽を求めていることを踏まえた上での選定だろうな。

今日はいの一番にオープニングナイトのチケットをシーズン通しで確保して、30万円の寄付を添えてADCのメンバーシップを更新。次に我が家の「勘定奉行」として日課にしている銀行の口座のチェック。3枚あるクレジットカードの残高のリストを見たら、アメリカドルのカードの残高がマイナス32万円。やったぁ~。ようやくクリスタルクルーズからの返金。最後に一番下にあるワタシの「虎の子」の増減をチェック。銀行の投資顧問のトニーに預けっぱなしだけど、相場の動きだけは把握しておく方針で、このところ毎日増えているのはダウがバカ上がりしているせいかな。銀行からログアウトしたら、ジェフに返金が入ってたよぉとメールを飛ばして、その後さっそくアメリカの通販Hammacher Schlemmerに秋のクルーズで役立ちそうと目を付けていた音声翻訳機と(間に合わないけど)カレシの誕生日プレゼントにスマホ用の折り畳み式ミニキーボードを注文。残ったマイナス残高はクルーズ後のバルセロナ/カルカソンヌ観光のお小遣いにしようっと。

買い物の帰りに郵便箱をチェックしたら、連邦政府からカレシ宛に何やらお手紙。毎年来る「世帯所得が多過ぎるので老齢年金(OAS)の所得保障給付の受給資格はないよ」(わかってるよ、そんなの)という通知かと思ったら、何と5万円くれるというもので、来年7月1日から75歳以上の老齢年金を10%増額するので、ついてはそれまでに75歳になる受給者につなぎとして一時金を支給することにした、と。へえ、満額なら10%アップで月6000円ちょっと、2人合わせて1万2500円くらい増えるってことか。財政は大赤字だってのに気前がいいね。ただし、ワタシが75歳になるのは再来年なので、一時金はカレシだけだし、増額もワタシは再来年までお預けで、何だか若くて損をしたような感じ。でも、カレシ曰く、「課税対象ならもらっても税金が増えるだけじゃないか」。それもそうか。でも、税金が増えても寄付を増やせば税控除で減るし、よぶんのお金は楽しいことに使ってこそ価値があるんだから、出たり入ったりのバランスをうまく取ればいいんじゃないかな。


せりふを覚えなくていい即興劇はめちゃくちゃ楽しい

2021年08月06日 | 日々の風の吹くまま
8月5日(木曜日)。☀☀🌥。空の青みが増して、高い空のあちこちに刷毛で刷いたような白い雲。東の山並みも輪郭がくっきりして、ずっと見えなかったベーカー山もまだ少しかすんでいるけど見える。でも、いつもなら夏でもほとんど雪に覆われたままの北斜面が今年は黒い部分が広くなって見えるのは、あのとんでもない炎暑の影響かな。古いフォルダを探して見つけた写真と比べてみると、うは・・・。


2016年7月20日

2021年8月5日

ワタシとしては珍しく忙しい日。午後2時からArts Clubの教育部門が企画した一般向けワークショップがZOOMであって、3時半に終わったらすぐにティペラリー公園でのファーマーズマーケットへ直行という予定。英語レッスンが生徒さんの都合でキャンセルになって、ソファに寝っ転がってのんびりスマホをいじっているカレシを横目に、午前中は「やらなきゃリスト」を片付けて、ランチの後でスロークッカーに晩ご飯のポットローストを仕込んで、ラップトップをミニチュア工房のカートにセットして、バッテリの残量をチェックしての大車輪。ZOOM接続の5分前に送られて来たリンクをクリックして、準備完了。胸がワクワク。

ワークショップのテーマは「コメディ作り」。参加者は9人で、演劇ファンだったり、舞台経験のある人だったり。日本から文化庁の海外研修でカナダ演劇を勉強中のY君もいて、黒一点。まずはそれぞれ自己紹介の後で、コメディキャラクターのアイデアを出し合って、それぞれ選んだキャラクターになって自己紹介。ワタシが選んだのは鋭いものが怖いフェンシング選手。(フェンシングの剣は尖ってないけどね。)英語の「fence」には「盗品故買」という意味もあるので、ワタシが描いたキャラクターは「元故買屋で、逃走中にひょんなことからフェンシングクラブに迷い込んで、fencer(故買屋)を仲間のfencer(フェンシング選手)と勘違いしたメンバーに迎え入れられてフェンシングの才を発見して、オリンピックを目指している」カルロス。実は金メダルを取ってエンドースメント契約でひと儲けしようと言う魂胆。

それぞれがキャラクターができたところで、グループに分かれて、最初はミケンジー先生が設定したシーン(アパートの管理人とのミーティングでペットを飼うことを認めるかどうかを議論)、次に3人のグループが自分たちでシーンを設定して即興でスキットを仕立てる実地練習。これがめっちゃくちゃ愉快で、盗みの疑いをかけられた掃除代行屋を演じたY君のすっとぼけたせりふが大ヒット。どういうことが笑いを誘うのかが少しわかって来て、ほんとに楽しい1時間半だった。


このままで大丈夫なのかな、コロナの日本

2021年08月05日 | 日々の風の吹くまま
8月4日(水曜日)。☀☀☀。山林火災の煙が遠のいたのか、大気汚染注意報は解除。ずっとかすんで見えなかった東の山並みの輪郭が見えるようになった。でも、朝一番でバルコニーに出たら、AQHIはごく普通の「2」なのに、ん、何となくほのかに煙っぽい。何のことはない、川向こうのサレーで夕方に発生したタウンハウスの火事を消し止めるのに朝までかかったそうで、その煙らしい。そういえば、きのうサレー側の火事があった地区のあたりで地平線に沿って黒っぽい煙が広がっていたっけ。我が家は市の一番高いところに突っ立っているタワマンの高層階の道路向かいのマンションしか270度の眺望を遮るものがない角部屋なので、やたらと何でもふと目に留まってしまうワタシには遠くの火事の煙は一目瞭然。

午前中のオフィスは日が当たり過ぎて暑いので、きのう済ませた仕事の後処理をしたら、リビング/ダイニングをぶらぶら歩き回りながら、のんびりとスマホいじり。朝日も読売も毎日も平常時ですら子供の宿題みたいな駄文記事ばかりなのに、オリンピックが始まったらまるでオリンピック以外は報道に値しないと言わんばかり。読める記事を見つけても数字の羅列ばかりで、もう海外のメディアの方がよっぽど頼りになる感じ。なんてぶつぶつ言いながら見つけたのは朝日の医療/健康面の「過去最多1万4千人を超える」という見出しで、東京は4千人超。日本は人が多いから相対的には大した数字じゃないかもしれないけど、移動平均の折れ線グラフも日ごとの感染者数の棒グラフも右端で一気に垂直上昇。緊急事態を宣言したのに人出は減っていないそうだし、オリンピックが終わって安堵してもその後には「民族大移動」が起こるお盆休みが来るし、大丈夫なのかなあ。ワタシにも家族や親しい友だちが日本にいるから、日本でのコロナの現状や政府の対応が気にかかるんだけど、これじゃあ・・・。

BC州では、今日Walk-In Wednesdayというワクチン接種イベントを州全域でやるそうで、先週からあっちこっちのメディアで大宣伝。要は、年齢12歳以上で1回目がまだの人たちや6月半ば以前に1回目を接種した人たちなら誰でも登録や予約をしなくても最寄りの接種会場に立ち寄って、1回目なら運転免許証/医療保険番号カード、2回目なら1回目の接種記録カードを見せるだけでその場でワクチンを打てるというイベント。このところ州全体の新規感染者の50%以上を占める内陸のインテリア保健局管内はワクチンの接種率が他の地域より低く、忙しいとか行くチャンスがなかったとか言って受けていない人たちの「口実」を骨抜きにしてワクチンの接種率を高めて、感染者を減らそうというのが政府の狙い。

今日の発表によると、1日の感染者数が過去2ヵ月で最多になったけど、入院患者のほとんどと集中治療室にいる全員がまだまったく未接種で、1回接種済みの患者の割合は5%以下。ワクチンの接種率は、1回だけが対象者(12歳以上)の82.3%、2回接種がほぼ69.7%。ニューウェストでは1回は86%、2回が73%(50歳以上は81%)で、ダウンタウンのアンヴィルセンターに設置した大規模接種会場はこの土曜日で役目を終えて閉鎖される。これからは人が集まるところでのポップアップクリニックや移動クリニックによる「ゲリラ作戦」が中心になるんだそう。ボニー先生は「この分なら、9月初めの規制解除は予定通りに行けそう」と言ってるし、あと少しで「普通の日常」に戻れるってことだな。タガを緩め過ぎなければの話だけど。


連休が明けた世の中は相変わらずいろいろ

2021年08月04日 | 日々の風の吹くまま
8月3日(火曜日)。☀☀☀。こむら返りで6時に目が覚めてしまった。いや、攣ったのはふくらはぎじゃなくて、脛と足の甲の筋肉。もう、痛いったらない。しょうがないから起き出して、そろりそろりと歩き回ってコチコチに痙攣した筋肉が緩むのを待っていたら、あはっ、ブラインドの隙間にみごとな夜明けの空。早朝なのでつま先でひょいひょいとオフィスに行って、カメラを持って来て夢中で朝焼けに染まった雲の写真をパチパチ。そのうちにゴールデンイアーズ山系東端のとんがり山の横から日の出。痛いの忘れてシャッターを切っているうちに痙攣も収まったので、ごそごそとベッドにもぐり込んでひと眠り。





静かな連休明けだけど、ワタシは仕事。翻訳本の校正とリサーチのプロジェクトも仕上げの段階で、参考文献やら前書きやら索引やら。特に厄介なのが参考文献の扱いで、日本語のタイトルをローマ字表記にして、英訳はカッコ内に添えるという方法を取ることになったのはいいけど、このローマ字表記が曲者中の曲者。ローマ字語文法なんてものはないわけで、英語式に日本語の単語の間にスペースを入れると、とにかく読みにくくて日本語らしい気がしない。かと言って、英訳すると2つ以上の単語になるものでも、日本語ではひとつの単語と言える場合は、スペースなしのひとつのローマ字単語にしたら、今度はほんとにそうしていいのかどうかの判断が難しい。英訳だけにできれば楽なんだけど、元々日本語で書かれて、日本で出版されたものだから、そうも行かず。昔から英語キーボードでローマ字入力していた日本語は「ローマ字綴り」に過ぎなくて、「ローマ字で書いた日本語」じゃなかったんだと、ヘンに納得。

それでも14ページのリストを校正して、コメントを入れて、何とか午後1番で翻訳者にアップロードして、今日の仕事はおしまい。ああ、くたびれた。息抜きにぶらぶらと「歩きスマホ」をやっていたら、6月末の炎暑で、クリスマスツリー農場で育てていた木が枯れたり、枝が茶色くなる被害が出たというニュース。何しろ、暑いだけじゃなくて砂漠並みに乾燥していて、街路樹の中にも枯れたものがあるくらいだから、深く根を張っていない農場育ちの若木はへたってしまったんだろうな。今年のクリスマスは新鮮なツリーが不足して、人工ツリーの需要が増えるかもしれないな。なんて考えていたら、別のニュースで枯れた芝生を緑色に染色する商売が大繁盛しているという話。生物や環境に無害の染料をスプレーするんだそうで、DIYでもできるらしい。市の歩道や公園の芝生は見渡す限り白茶けているから、いっそ緑色に染めたらどうかな。あ、クリスマスツリー農場で半分枯れて茶色になったツリーも、鮮やかな緑色のツリーになるんじゃないかな。

午後にトラベルエージェントのジェフから、クリスタルクルーズが滞っていたデポジットの払い戻しを払い込みに使ったクレジットカードに返金する手続きを7月31日に終了したと言って来たというメール。へえ、4ヵ月を過ぎて、やっとこさ払い戻して来たのか。まあ、カナダでは連休だったから、払い戻したお金がカードに上がって来るのに1日か2日はかかるんじゃないかな。それでも、資金難で沈没(倒産)しないうちに返金してくれたのはエライ。アメリカドルで30万円ちょっとだから、秋のクルーズのお小遣いにぴったり。やれやれ、間に合ってよかった。これでまた懸案事項がひとつ解決。残るはカレシが待っている新しいラップトップ。いつになったら発送されるのかなあ。ほんと、コロナパンデミックの世の中は辛抱強く待つことが多いねえ。


数字を羅列した報道ばかりじゃ現実感がなさ過ぎ

2021年08月03日 | 日々の風の吹くまま
8月2日(月曜日)。☀☀。今日はBCデイで、三連休の最終日。夜の間にいい風が吹いたのか、けさのAQHIは最低リスクの「1」。東から南東にかけての地平線はまだかすんでいて、山影が全く見えないけど、煙を含んだ大気は地表近くには来ていないということか。気圧はけっこう高いし、遠くの景色が何となく青みが買って見えるけどな。ニューウェストミンスター、午後2時。気温25度、AQHI2、南西の風2メートル、湿度48%、予想最高気温は29度。明日と明後日もこんな感じらしいけど、三連休でもステイホームを決め込んでいる分には静かでのんびり。

煙で空を曇らせている山林火災は、州全体で245ヵ所、4月以来これまでに焼失した森林は約5500平方キロ。避難命令63件、避難勧告は102件で、避難対象の家屋などは合わせて2万5千戸。消火活動には3千人以上が当たっていて、そのうち他の州やオーストラリアとメキシコから応援に来ているのは300人。空からの消火などに当たっているヘリコプターや飛行機は約200機。それにしても、2年前と3年前の山林火災シーズンでも何千平方キロという莫大な森林が灰になったけど、5500平方キロはメトロバンクーバーの面積(2883平方キロ)の2倍で、東京都の面積約2200平方キロの2つちょっと、札幌市なら5つ分という途方もない損失。スパークスレイクファイアと名付けられた火災は、そこだけですでに650平方キロ(東京都23区の面積に相当)の森林を焼き尽くしてまだ燃えている。それでも、焼け焦げた大地から草や木が新しい芽を吹いて、やがて緑の森林に戻るのが自然の摂理なんだけど、人間さまはそれを待てないのよね。

オリンピックで盛り上がっている東京で、コロナ検査の陽性率が19.5%になったという記事を見つけて仰天。去年の今頃のように具合の悪い人だけを検査しての率だったら、あまり驚かなかっただろうけど、1万9千人近くを検査してこの数字は恐ろしい。ちょうどBC州で新たなホットスポットになったインテリア保健局管内の陽性率が、1週間ちょっとで3%から9.7%に跳ね上がったと騒いでいたところ。州全体では、4月初めの10.8%がピークで、現在は2.3%。それでも2週間ほど前の0.8%に比べると「著しい急上昇」だと警鐘をがんがん。人口250万人のメトロバンクーバーの陽性率は、インテリアに取って代わられるまでずっとホットスポットだったフレーザー保健局管内でピークの12.4%から1.6%に、隣のバンクーバーコースタル保健局管内で11.6%から1.1%にそれぞれ低下。

人口490万人のBC州の新規の感染者数は週末の3日間で243人(つまり1日平均81人)で、その半分がインテリア保健局管内。これを人口1400万人の東京都に比例するとだいたい1日230人ということになるけど、オリンピックの記事の間に埋もれていたコロナ関連記事によると今日は約2200人となっていたから、つまりは人口比で見るとBC州の10倍の率。似ているところと言ったら、どちらも若い世代の感染が大半というあたりくらいかな。新規感染者の95%がワクチン未接種だそうで、インテリア保健局管内は特に若い世代の間で接種率がまだ低い。つまり、ここでもやっぱりワクチンの接種率と関連がありそう。でも、BC州では接種対象の12歳以上の人口の65%が接種を完了(2回)していて、もうすぐいわゆる「集団免疫」に達する公算が大だそうだから、人込みでのマスクと外出後の手洗いで自衛していれば大丈夫という気がする。