リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

頭が良くても人としての知恵が育ってないから炎上するの

2021年08月16日 | 日々の風の吹くまま
8月15日(日曜日)。☀☀。煙なしの晴れっ。東の地平線はちょっとかすんでいるけど、空のてっぺんでは太陽が燦々。天気予報のアプリを見たら、おお、異常高温警報は解除。大気汚染注意報はまだ解除になっていないけど、AQHI(大気の健康影響指数)は低リスクの「3」と、まあ普通のレベル。オフィスだけは相変わらず熱帯だけど、後は風が通っていい気持。ああ、やれやれ。

最近、メディアやSNSでセレブとかインフルエンサーとか持て囃されている連中が口を開いては「炎上」して謝罪させられたり、クビになったりするあっちにもこっちにもたくさんいるという印象だけど、日本のローマ字名前でメンタリストの「肩書」を持つ芸人だか何だかの発言は失言なんてレベルじゃないウルトラ級の暴言だな。一応(慣例に従って?)謝罪していたけど、その謝罪もウルトラ級の薄っぺらさ。いったいどういう環境だったら、自分の人間としての想像力の欠如を、カメラに向かってあれほどあっけらかんと披露できてしまう大人になれるのか不思議。何でも難関大学を出たすごぉ~く頭のいい人物らしいけど、狭い脳内に雑多な知識をぎっしり詰め込んだだけの「頭の良さ」と、その知識を人間として生きることに役立つ知恵として使える「頭の良さ」は、まったく似て非なるものだから、この人は(たぶん)テストに役立つ知識を詰め込み過ぎたもので、その種を蒔いて知恵として育てる「心という畑」までいっぱいになったか、あるいはその畑の手入れを怠って雑草だらけになっているのかもしれない。

ある意味でデジタル時代のSNSの世界の産物と言えるのかもしれないけど、思考にコンテキストというもの(この場合は自分の立ち位置や周囲とのつながり、発言内容の意図や理解度など、概してアナログなもの)を伴わなくなっている感じで、ワタシからするともうエイリアンの域。ワタシが知らない日本で生まれ育った世代だから無理もないだろうけど、多かれ少なかれ今の日本の若い世代に共通する思想なのではないかと思わせるところもある。と言うのも、ときたまこの世代の日本人の何らかの大きな事件や事象に対する反応に興味があったりして、ワーキングホリデイや留学でカナダに現在滞在中だったり、そこから永住者になった人たちが利用している掲示板を覗くことがあるんだけど、そこでのやりとりはあらゆる差別と偏見、ヘイト、反感と見下しといやいや人見知りで溢れかえっていて、呆れるやら気分を害するやら。

でも、掲示板に集う若い日本人たちも渦中のメンタリスト芸人君も、欧米の同じデジタル世代のミレニアル族の思考と少なくとも根っこではつながっているようなところがある。新聞メディアが件のYouTube動画から引用していた発言を読んでいて、一番強く印象に残ったのは、「みんな思わない?ホームレスっていない方が良くない?」と、見ている人たちに賛同を求めているような発言で、ミレニアルの間に蔓延しているらしい「FOMO」(取り残され恐怖症)に通じるものがあるような気がした。こういう人たちをもてはやしてコントロールしているのがリアルの巨大メディアビジネスだろうな。だって、みんながあれこれ深く考え出したら商売に差し支えるから、インフルエンサーだの何だのを使って手っ取り早く同調圧力をかけてるように見えるもの。


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