リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

いつの間にか秋深しの感

2019年09月15日 | 日々の風の吹くまま
9月14日(土曜日)。☂☁☂。朝方に暖房が入っていたらしい。はあ、もうそんな季節なんだ。天気予報も水曜日くらいまで雨、雨で、バンクーバー圏特有の「雨期」が始まったってことか。ゆうべベッドに入ったときにパーケールのシーツが冷たく感じられたけど、はて、この2日ほどちょっとおなかの具合が悪かったのは、もしかしたら寝冷えだったのかな。おととい昼と夜とぶっ続けでパブでビールを飲んで、特に夜は超久しぶりにグレイビーたっぷり、カロリーたっぷりの「ローストビーフ詰めヨークシャープディング」を食べたのが消化系統にはショックだったのかなと思ってたんだけどな。どっちにしても、今日は寝具をフランネルのシーツに取り替えて、ワタシのたんすの中も衣替えすることにしようっと。

土曜日の床掃除は、水曜日に弟夫婦を迎える準備でさっと掃除をしたので、埃もごみもごくわずか。箒で集めたごみを吸い取った掃除機の始末をして、ごみルームに持って行く袋を準備したところで、掃除を中断してウォーキング。ちょうど雨が上がったところで、ちょっと寒いけど空気はフレッシュ。街路樹も色づき始めて、あっという間に秋深しの感。「この前拾って来たどんぐりが茶色くなって来た」とカレシ。先週だったか、ワタシが歩道に落ちていた緑色のへたなしのどんぐりを拾って来てバルコニーのテーブルに置いてあったのが、けさ見たら茶色になっていたんだって。鉢に植えたら樫の木が生えるかなあと言ったら、「大木に育つのが早い木なんだから鉢植えは無理」。そっかぁ。まあ、我が家には庭がないから、芽が出ても鉢に植えたままになるわけで、大木に育つ木を「盆栽」にするのも何だかなあという感じだし・・・。

午後、ミニチュア工房を再開して、どうしても気に入らないドラムセットをえいやっとバラして、すでに外れかけていたホイルのテープをバリバリとむしり取って、糊付け不能のつるつる紙をペンチの先でびりびり剥がして、結局は太鼓の胴になっていた波形の板紙まで剥がして完全に分解。作業台に散らばったパーツを眺めていて、何を思ったか棚に積んであった別の箱からドラムセットのパーツだけを抜き出して、バラにしたものはビニール袋に入れてその箱に入れて棚に戻してしまった。

注文したホイルのテープやシートの類は週明けに到着予定のメールが来ているので、芝居のプログラムやバーの壁に貼るポスターを作りながら、ドラムセットに挑戦するチャンスを待つことにしようっと。中国のお役所のいい加減な横槍のせいで同じキットが4個も集まってしまったけど、そのおかげでこうやってやり直しできるんだから、中国は怪我の功名でこっちは塞翁が馬・・・。


義家族から義の字を取れば普通に家族

2019年09月14日 | 日々の風の吹くまま
9月13日(金曜日)。☂☁☁。は、今日は13日の金曜日。おまけに満月なので、ドラキュラと狼男が喜んでたりしてね。7時半に起きたら、まだ時差ボケ気味の弟夫婦はリビングでテレビを見ていた。おとといレンタカーで空港から来るのに道に迷いながら我が家の民宿にたどり着いたのは午後11時半。朝ご飯は、きのうはアボカドエッグトーストだったけど、今日はいつもの「鳥の餌」とバナナにトースト、コーヒー。カレシとデイヴィッドは旅行に行く前に細かな計画を立てるかどうかで大議論。3人兄弟の長男と三男で7歳離れている2人、昔から議論好きだけど、兄弟仲はすごくいい。

きのうは弟ジム(次男)の誕生日祝いで、ジムの行きつけのパブBrownsに兄弟3人、嫁2人、ジムの現パートナー、元嫁と現パートナー、そして娘が集まってにぎやかにランチパーティ。ランチの後は、ジムの家に兄弟が揃って、しばし子供時代、ティーン時代の遊び仲間たちの消息話。数十年前のバンクーバーのイーストエンドは低所得層やイタリア人移民が多かったところで、兄弟がつるんでいた仲間やその兄弟姉妹はみんな貧しかったり、機能不全家庭だったりで、仰天するようなエピソードが飛び出す。新婚の頃に日曜日ごとに家族が全員集まっていたので、いつの間にか頭の中にでき上がった家族やご近所さんの「関係図」が嫁に来る前の家族史の空白部分を埋めてくれて、2人の昔話はワタシの昔話も同然。

おかげで、今では義家族という意識がなくなって、ジムとデイヴィッドは兄と弟だし、嫁2人とジムの元嫁と今のパートナーは仲良し4人姉妹で、自然な気持でワタシの家族だと思えるのはほんっとに幸せ。これも「来る者は拒まず」主義だったママの影響が大きい。最後にジムが預かっているママの遺灰をどうするかという相談になって、パパのときは遊覧船をチャーターして家族全員でパパがよく行っていた釣り場の海に遺灰を撒いたので、旅行が好きだったのにあまり行けなかったママが好きだったハワイに家族で集まって散灰するという案も出たけど、大人数では日程の調整が難しい。最終的に遺灰を3等分して、それぞれが旅行先の適切な場所で散灰しようということになった。

午後5時、土砂降りの中をニューウェストに帰って来て、そのまま角の向こうのパブに繰り込んで晩ご飯。みんな早寝して元気回復した今朝は、ジュディの妹夫婦の家に移動する2人を昼前に送り出して、民宿は「営業終了」。こんな家族の「養子」になったも同然のワタシって、つくづく稀に見る幸運な「嫁」だと思う。


来客あり、ミニチュア工房はにわか民宿に早変わり

2019年09月12日 | 日々の風の吹くまま
9月11日(水曜日)。☁☀☁。夢を見ていたのに、6時半過ぎに猛烈なこむら返りで目が覚めて、それっきり眠れなくなっちゃった。きのうばっちり昼寝をしたカレシも早々と目が覚めてしまったようで、7時過ぎには「しょうがないから起きるか」。8時前には朝ご飯が済んでしまって、ええ?という感じだけど、今日はすることがたくさんあるからいいか。夜遅くにバンクーバーに到着するトロントの弟夫婦がまず我が家に2泊するので、ミニチュア工房になっていたレクルームを客用寝室に模様替えする準備。床に散らばった紙くずをきれいに掃除して、工房はとりあえず「臨時休業」。

ここで臨時休業は思いのほかグッドタイミング。キットに入っていた材料を使って自己流法で作った2組目のドラムセットがやっぱりどうしても気に入らなくて、何でかなあと考えた挙句に出した結論が、つるっつるの紙とつるっつるのメタリックテープやプラスチックのビーズは速乾最強接着力のゴリラグルーもお手上げなくらい糊付けの相性が悪いってこと。だから、いくらじぃ~っと神経を集中していても、テープもビーズもつるつる滑ってばかりで、あっちこっちにみっともない糊の跡が付いてしまうし、糊だらけになってくっついた指先をびりっと引き離してくっつくところが違うよっと怒っても、肝心のピースは勝手に転がって行って関係ないところにくっつこうとするし。

ソファベッドを引っ張り出して寝具を載せたらお客を迎える準備は完了。もう少しでぎっくり腰になりかけた背中をさすりながら、散らばらないようにトレイにまとめてあるドラムセットをできの悪い子供みたいに眺めていて、よしっ、工房を再開したら太鼓を全部ばらばらにしてやり直しっ。それには上質の材料がいるから、すぐにオハイオ州のサプライヤーでテープや針金の類、アマゾンではホイルのシート類を大量に調達。アマゾンはピックアップする場所を指定できると言うことで、我が家の「近く」20ヵ所のリストを見たら、あら、玄関を出てすぐ道路向かいの郵便局があるじゃないの。カナダポストとの契約でやっている私設の局だからできるんだろうけど、ちょこっと道路を突っ切るだけでいいから便利だわいと、さっそくクリック。

午後は郵便局の並びの角にある酒屋へひとっ走りして、グレンフィディックの煙たいスコッチと(レミを置いていないので)ヘネシーを買って、後は郊外のアボッツフォード空港から「着いた」という連絡があるのを待つばかり。明日は弟ジムの75歳の誕生日で、久しぶりに家族が大集合。天気予報は☂だけど・・・。


またクレジットカードの限度額を上げて来た

2019年09月11日 | 日々の風の吹くまま
9月10日(火曜日)。☁☀。何か秋が深まりつつあるという感じがする。日本語には「秋思」という言葉があると初めて知ったくらいで、てもワタシの頭の中ではいっつもいろんな思いがごちゃごちゃ行き交っているので、物思う秋と言った風情は全然ないなあ。それに、この年では秋空に例えられる乙女心なんぞとっくにどっかに吹っ飛んじゃってるしね。

買い物帰りに郵便箱をチェックしたら、銀行からワタシ宛の封筒。つい最近、個人年金の貯蓄口座を今年中に年金基金に変換するために10月3日までにアポを取れというレターが来ていたけど、まだやってなかったから催促かと思ったら、あはは、また来たよ、ワタシ名義のクレジットカードの限度額を40万円増やすけど同意するかどうかというレター。銀行が勝手に利用額や返済歴、預金残高を勘案して限度額の引き上げを決めた場合、カードのオーナーが同意しなければならない決まりで、期限までに応答がなければ引き上げはボツ。昔は勝手に限度額を増やしてたもんだけど、それでは消費者が借金漬けになってしまいかねないと言うことらしい。よけいなお世話だと思うけど、限度額が増えたぁ~と欣喜雀躍して浪費に走っちゃう人がたくさんいるんだろうな。

ビジネス用に作ったワタシ名義のカードから経費を表す「EXP」を外してもらって以来、家計の出費とカレシの買い物はカレシ名義でワタシが家族用カードを持っている口座、それ以外の出費はワタシの買い物を含めてもっぱらワタシ名義の口座という振り分けができている。で、ワタシのカードは限度額がカレシ名義のカードの2倍以上あるので、ときどきクルーズ料金とかArts Clubへの寄付とか桁の大きな金額を付けるけど、毎月の請求額は期日にきっちりと払うから利子はゼロ。うふ、もっと使えという銀行の誘いの手には乗らないよ。お金がないからクレジットカードを使うんじゃないんだから。

7月の下旬に締め切った州政府の「夏時間に関するオンライン調査」の集計結果が発表になって、22万3723人から回答があって、何とその93%が通年での夏時間の維持(つまり「標準時化」)に賛成。すごいね。アメリカでは太平洋岸3州(ワシントン、オレゴン、カリフォルニア)がそれぞれ夏時間を標準化を決めていて、連邦議会の承認待ちだそうだけど、カナダでは州の権限で変更できるから、1年に2回時計の針を進めたり、戻したりするめんどうな制度は廃止に向かって大きく前進したと言えるかな。今年は標準時(冬時間)に切り替わる11月初めには間に合わないだろうけど、太平洋岸4州の足並みが揃ったら、来年の3月初めの夏時間への切り替えが最後ということになるかもしれないな。いや、ぜひともそうなってほしいもんだ。


街路樹のたわわな実は誰でも手が届きそうだけど

2019年09月10日 | 日々の風の吹くまま
9月9日(月曜日)。☂☁☀☂☁。ほんっとにもう何とも落ち着きのない天気だけど、夏が確実に終わって、これからはどんどん秋に向かうんだな。月曜日だからってわけじゃないけど、今日はちょっとばかりやる気がある感じで、朝ご飯が終わったら、まずはクロスワードを9分で片付けてストリーク29日。雨が上がったのを見計らってウォーキング。10番アベニューから5番ストリートに回ったら、街路樹に何やら見慣れない実が鈴なり。キウィのようでもあり、梨のようでもあり。公道の街路樹に大きな実のなる木を植えるのは珍しい。旧居の外は桜並木で、毎年ミニバンに乗った中東系風の家族連れがはしご持参でやって来て実ったさくらんぼを片っ端からもぎ取っていたことがあった。引き上げた後は芝生に折れた枝がごろごろ。かなり古かった桜の木は数年後に傾いて危険になって切り倒されてしまった。

ニューウェストの街路樹はそんな目には会わないで済んでいるようで、ある家の前庭にはりんごの木、別の家にはイチジクの木があって、たわわに実をつけている。実の付いた枝が歩道にはみ出しているから、誰でも通りすがりにもいで行けそうだけど、いつ通りかかってもちゃんと実がぶら下がっている。歩道際にトマトを植えている家もあって、ここもプチトマトが豊作。そういえば春には庭の塀の外に沿っていちごを植えていた家もあったな。でも、市役所の外の緑地を利用したコミュニティガーデンには「採らないでください」という標識が立っていたっけ。とうもろこしやトマト、ひまわりが育っていたけど、「採らないで」ということは誰かが植えて丹精した作物を盗んで行く人たちがいると言うことだろうな。

日課が済んだら、ねじり鉢巻の気分でミニチュアのドラムセット作り。実は最初に作った太鼓のセットがどうしても気に入らなかったので、いずれ分解して自己流で作り直すことにして、最終的に4つになったキットの別の箱の材料と交換。今度は完全に自己流で作業を進めてまあまあのものができたので、今日は太鼓に付けるスタンドやシンバルを作って仕上げ。つるつるの紙の胴につるつるの(針金入り)ホイルのテープを糊付けするのは至難の業で、さらにスタントの豆粒のようなプラスチックのビーズをつるつるの胴に糊付けするのもまたタイヘン。速乾性の糊でもすぐにはピタッと付いてくれないのに、指に付いた糊はあっという間に乾いて指先がくっついてしまうから困ったもんだ。でも、気合を入れて午前と午後にがんばったおかげで、何とか見られるドラムセットができ上がって、ばんざぁ~いっ。

   

青空に白い雲がぷかぷか浮いていた午後。いつもの時間に買い物に行ってスーパーから出て来たら、あちゃ、にわか雨かあ。徒歩3分でも肩から背中にかけてすっかり濡れてしまって、いやぁ冷たいっ。


親の思い通りに育たないのが子供

2019年09月09日 | 日々の風の吹くまま
9月8日(日曜日)。☁☂☁。いやぁ、ゆうべはすごかった。まず、夜の9時過ぎから、東の方で地平線が広い範囲で一瞬真っ白になったり、太い稲妻が時には2本並んで垂直に走ったりで、夜空は何だか薄気味悪いピンク色。雷鳴はまったく聞こえなかったので雷さまはずっと遠いところで暴れていると判断したけど、あれだけのライトショーと言うことは相当に猛烈な雷雨だったんだろうな。メトロバンクーバーでは雷が鳴るのはかなり珍しい方なんだけど、郊外からずっと奥のフレーザーバレーにかけて、3時間半の間に千ヵ所以上で落雷があったと言っていたからびっくり。くわばら、くわばら。

さあ寝ようかと言う頃には雷雲も遠のいたようで、ほんのときたま水平線がちょっと白くなる程度。こっちの方へは来ないだろうと安心して寝ついたら、雨がパティオドアを叩く音で目が覚めた。時計を見たら午前1時半。雨の予報は出ていたけど、こんなにざぶざぶ降るって言ってたっけかな。ちょっと風もあるようだし、バルコニーにおいてあるテーブルが心配になって、起き出して点検。いつもちょっとした風で倒れかかるヒバの鉢がちゃんとプランターに倒れかかっていたけど、テーブルが動いた気配はないので、安心してベッドに戻って、そのまますやすや。朝には雨は上がっていて、ルーフデッキのタイルも継ぎ目が黒々と碁盤の目になっていたけど、表面はほぼ乾いていて、色づいていたトマトも無事。やれやれ。

それにしても、大西洋側はハリケーン「ドリアン」がノバスコシアからケベックまで到達して被害甚大だし、太平洋の向こうは台風15号が千葉に上陸したそうだし、夏の終わりの打ち上げ花火じゃあるまいし、極端すぎないかなあ。マザーネイチャーの一番できのいい子供だったはずの「人類」がどうもできそこないだったみたいな感じになって来て、生みの親としてはイライラ、ムカムカしているだろうとは察しがつくけど、できの悪い子にいくら雷を落としたりしても、元々できが悪いんだからあまり効果はないんじゃないかな。お母さんが怒っているのはわかっているんだけどね。でも、たまにお母さんの気持がわかるらしい良い子がいて、お母さんに代わってできの悪い子にああしろ、こうしろとガミガミ言うもので、その他大勢扱いの子供たちはつむじを曲げているという感じかな。

子供とて1人の人間だから、必ずしも親の思い通りには育ってくれないってことかな。きのうのフェスティバルはドラッグ依存を断ち切った人たちが互いに褒め合っているイベントのような感じがしたけど、ドラッグ依存症になるように育てた親がいるはずはないよね。お目当ての(40年以上活躍している)ロックバンドのリーダーが「Trooperはドラッグフリーのバンドだぞぉ」と言うのを聞いて思わず拍手喝采。

   


ストリートパーティが多すぎない?

2019年09月08日 | 日々の風の吹くまま
9月7日(土曜日)。☁☁。もう土曜日。夢の中で股関節とひざが痛くて座り込んだところで目が覚めたら、ほんとに痛いっ。まだ6時過ぎだったのでがまんしているうちに眠ってしまって、目が覚めたら8時。足を動かしてみたら、あの痛みは夢の中だけだったのかと思うくらい何ともない。こんなの初めてだけど、引っ越してからというもの毎日のように重いトートバッグを担いで歩いていたから、股関節やひざにガタが来ているのかな。やっぱりショッピングトロリーを使う時なのかな。あれを引っ張って歩くのは気乗りしないけど、いつまでもかっこつけている場合じゃないかも。はて、うんとおしゃれなのを探してみようかな。

きのう、6番ストリートをウォーキングしていたら、カレシが路上駐車していた黒い車を見て「おっ、いいなあ」。あれ、買い替える候補を見てるのかな。「あれ、何かな」と聞くので、アキュラのハッチバックと答えたら、今度は「アキュラって何だ」と聞くので、トヨタのレクサスみたいにホンダがこっちで作ってる高級車。「じゃあ高いだろうな」。うん、最低でも5百万円はすると思うよ。「たまに使う車にそれはないよなあ」。うん、駐車場のお飾りにそれはないよね。ホンダならシビックはどう?結婚して初めて買ったのが真っ赤なシビックだったから、最後の車もシビックなんてね。でも、シビックは昔よりひと回り大きくなって見えるから、それなりに高いかもね。

下の道路でのフェスティバルは正午からだけど、10時過ぎにはもうどんちゃか。我が家の下にできた第2ステージで音響のテストをしているらしい。道路の両側にはテントがぽつぽつ。最近はあちこちで車道を交通止めにしてのいわゆる「ストリートフェスティバル」が盛んだけど、どれも仮設ステージでのライブとトラック屋台とハンドメイドの販売というパターンで、数が増え過ぎた上に変わり映えしなくなったせいか、集客力が低下しているフェスもあるとか。うがった見方をすれば、大学が「イベント企画専攻」の学位持ちを量産した結果じゃないのかな。どんどんフェスを企画して稼がなきゃ学生ローンの返済に困るもんね。

あまりの騒々しさにカレシは急遽午後のレッスンをキャンセル。今日のフェスは2年連続でテントやステージを置き去りにして深夜まで道路を塞いでいた「迷惑フェス」で、正直なところ、なるほどあんな風に無責任な性格だから自己規制が苦手でドラッグや酒に流されるんだという印象を持ってしまう。まあ、Trooperがメインステージに登場する4時までは揃って消音ヘッドフォンで武装してようっと。


今日はお疲れ気分でだらだら

2019年09月07日 | 日々の風の吹くまま
9月6日(金曜日)。☀☀☀。まだ暑いねえ。まあ、残暑もこれでおしまいらしいけど、きのうバタバタして疲れたのかちょっとだらぁ~んとした気分。きのう3度目の外出はひとりだったので、暗くなる前に帰ろうと早めにレセプションを抜け出して、近くの(Arts Clubのウィスキー試飲会を主催している)酒屋でここにしかないプリマスジンを2本と切らしているブードルズを1本。ずっしり重いバッグを下げての勾配10%はきついので、駅からバスで帰って来たけど、くれたびれるはずだなあ。いっつも重い荷物を運んでいるから、そうでなくてもおチビの身長が2、3センチ縮んでしまったかも。

今日のカレシは午前中にグループレッスン1回だけで、1時間半から2時間も座りっぱなしは良くないからと、動き回れるようにダイニングテーブルにラップトップを置いての授業。キッチンを背にしているので、ワタシがキッチンに行くとスカイプのカメラに入ってしまうけど、ま、おかまいなく。マイクがかなり広範囲の音を拾うので、「カウンターでサラダを作りながらやれるかな」とカレシ。うん、何ならマティニを作りながらってのはどう?「レクルームならエクササイズボールに座って運動しながらやれて一石二鳥」とカレシ。う~ん、ボールから転げ落ちるかもよ。「するとみんなに見えてしまうな」とカレシ。そうそう、先生がドッテンなんてかっこ悪いよぉ。いくらモバイルの時代だからと言っても、それなりのTPOってものがあるだろうに。

レッスンの間、ワタシはプチアトリエでラジオを聴きながら、今日はミニチュアのドラム作り。一見して簡単そうなんだけど、始めてみるとやっぱり思った通り、とてもひと筋縄ではいかない曲者。まずは一番大きいから作り易そうに見えたバスドラム。一番の曲者はアルミテープでの縁取り。紙とアルミというまったく性質の違う素材を糊付けするわけだけど、アルミテープには細い針金が入っていて、これが思うようにドラムの胴に沿ってカーブしてくれない。それでも何とかできたけど、指は糊だらけもいいところ。そこで一計を案じて、ドラムの胴に巻く紙とその上に貼るテープに前もって適当なカーブを付けて、テープを糊付けして洗濯ばさみで押さえて糊が乾くのを待ってからタムタムに貼り付けてみたら比較的すんなりと行ったので、即行で「我流メソッド」を採用。これで太鼓がそろったので、明日はシンバル2個を作って、スタンドや足を付けてドラムセットとして構成。そうそう、キットにはないバスドラムのペダルやドラマーの椅子も工夫して作らないと。

   

明日はまた土曜日。午後にすぐ下の6番ストリートで薬物などの依存症を克服した人たちのフェスティバルがあって、いつもは迷惑イベントなんだけど、今年はワタシが好きなロックバンドTrooperがメインステージで無料コンサートをやるので楽しみ。ルーフデッキから鑑賞しようっと。


出たり入ったりで忙しかった元気おばあちゃん

2019年09月06日 | 日々の風の吹くまま
9月5日(木曜日)。☀☀。暑いねえ。今日は猛烈に忙しい日だってのに、暑いのはやだなあ。朝ご飯を食べたら、しばらくミニチュア作りに没頭。バーのスツール2個を作るのに、脚の途中にあるフットレストをワイヤで同じ形と大きさに作るのにひと苦労。カウンターとワイン棚はすでにできているので、後ろの壁に棚を2つ取り付け。これで写真やポスターを飾る位置が見えて来たけど、ドラムセットの位置との兼ね合いがあるので、とりあえず作ったのは棚に置く小さい写真とスポーツバーの大型テレビと入れ替えた舞台写真だけ。次はドラムセットの組み立てで、これが一番複雑なピースかな。パーツを揃えていて、ドラマーが座るスツールがないことにはたと気づいた。セットをデザインした人が思いつかなかったのか、スペースがないからと割愛したのか・・・。

午前中に晩ご飯の買い物に行って来て、野菜だけのエアフライ春巻きでランチ。レモングラスをちょっと入れすぎたので、いつものすだちの果汁と減塩しょうゆと水で調合したソースの代わりに、初めて買ってみた「味ぽん」。味はまあまあだけど、自家製のソースより塩辛い感じで、薄めないとちょっとばかりカレシには塩気が強すぎるかな。

カレシのレッスンが終わるのを待って、運動を兼ねて3時から坂下の公園で開かれるマーケットへ。いつものパン屋のお兄ちゃんがワタシの顔を見るなり「ブリオシュローフですね」。いっつも同じのを買って、スタンプカード(10個たまるとパン1個がただ)を出すもので、顔を覚えられちゃったみたい。パンの後はいつも行列ができる有機野菜農場のテントでも、奥さんのキャラさんにすっかり顔を覚えてもらって、大好きなパティパンかぼちゃの他にちょっと曲げるとパキッと折れそうな新鮮なきゅうりと巨大なエアルームトマト。ちょっと重くなったトートバッグを担ぐのはカレシの役目・・・。

帰ってすぐに出来合いのバックリブととうもろこしでピクニックみたいな晩ご飯。5時にはレッスンのあるカレシを残して3回目のおでかけ。Arts Clubで新作を執筆中の劇作家数人によるパネルディスカッションで、ケベック演劇の翻訳を手がけているリアナの話は目からうろこがポロポロだったし、後のレセプションでは同郷のヒロと話ができたしで、「永遠に」劇作家/翻訳家志望のワタシには大豊作。あまりにも刺激的で、「吉良平次郎」の翻訳にも、ぼつぼつ書き始めた「老犬の目を通した人間模様」のストーリーにも、木っ端微塵になった脚本の徹底書き直しにも、もちろんミニチュア作りにも意欲がむくむく。いくら時間があっても足りなくなりそうな気配・・・。


ダーリンのハートの中をのぞいちゃった

2019年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月4日(水曜日)。☁☀。何だかちょっとした残暑のような天気だけど、今日は大忙し。まずは10時から1階のアメニティルームで月例のコーヒークラブ。ごく少人数なので、思い切って今回をもって解散と決めて10分くらい前に行ってコーヒーを用意していたら、初めて来たジョーンが「越して来たばかりで、火災警報を鳴らしてしまったの。ごめんなさい」。あ、けさ短い時間だったけどポインポインと鳴ってたね。カレシと誰かがトーストを焦がしたんだろうと笑ってたのよと言ったら、「そうなの、トーストが焦げてしまったの」。あらま。煙探知機がけっこう敏感だからときたまあるのよね。最後的に月例のコーヒークラブは解散して、代わりにときどき時間の都合がつく同士で集まって外のコーヒーショップでおしゃべりしようということになって、ワタシは肩の荷が下りた気分。

今日は午後にカレシの心臓のエコー検査があるので一緒に行くのと言ったら、ジョーンが「亡くなった主人も心筋梗塞でステントを入れたの」。何でも死ぬのはイヤだとその後は徹底して健康な食事と運動を実践していたのにガンになってあっさり亡くなってしまったそうな。「どんなに気をつけても人間はみんな何かで死ぬのよね」とジョーン。そうそう、だからワタシはカレシに適度の運動をして、何でも好きなものを(脂身や塩分を減らして)「ほどほどに」食べて楽しんで、気楽に行けばいいじゃないのと言ってるの。そうでなくてもストレスになるものがやたらと溢れている世の中なんだから。

ロイヤルコロンビアン病院まではバスで行くのが最速ということで時刻表を調べて出かけたら、少し早めに着いたので、心臓エコー検査の受付を探すのに手間取ったけど遅れずにチェックイン。ほどなくして検査技師の人がカレシを呼びに来て、ワタシも検査室に入れてくれたので、隅っこの椅子で検査の一部始終を「見学」。今のエコーは心臓の中を見ることができて、おまけに血流の方向や量、速さまでカラーで画面に表示できるというからすごい。心臓がドッキンドッキンと鼓動していて、それに合わせて弁がパッカパッカと動いているのがわかる。画面の下の心電図はごく規則的なパターンに見えたけど、それ以外は何が何を意味するのかまったくわからないので、ワタシはただただカレシの心臓に見とれていた。

検査は40分ほどで終了して、今度は電車で坂道ウォークの運動をしながら帰宅。汗をかいた後の冷たいマティニは格別。結果がわかるのは1週間後だそうだけど、愛するだんなさまのハートの中をのぞいた奥さんてそんなにいないよねえと言ったら、「オレはのぞかれて困るものなんかないよ」とカレシ。あっ、そう・・・。


こっちを膨らませるとあっちがへこむのが財政

2019年09月04日 | 日々の風の吹くまま
9月3日(火曜日)。☀☀。いろんな人にいろんな新しいことが始まる日。ワタシには関係ないはずなんだけど、何となく気分が引き締まるような(というかそう感じようとしている)感じ。メディアはどこもかしこも新学年の見出しで、「キミたち、残念ながら夏は終わったよ」なんてのがあって、ついくすくす。いつもかけっ放しのラジオ局でも朝のDJがBack-to-school dayのジョークを一席。これはけっこうよくできていて笑っちゃったな。

ママが息子に「学校に行くんだから早く起きなさい」と言ったら、息子は「学校に行きたくない」。ママは「そんなのダメよ」。息子は「でも学校に行くのはイヤだ」。そこでママは「学校に行きたくない理由を2つ挙げなさい」。息子の返事は「ひとつ、生徒に嫌われている。ふたつ、先生にも嫌われている」。ママは「そんなの理由にならないでしょ」。そこで息子が「じゃあ学校に行かなきゃならない理由を2つ教えて」。そこでママいわく「ひとつ、あんたは52歳。ふたつ、あんたは校長先生」。ふぅ~ん、校長先生って、生徒にも先生にも嫌われる存在なのかな。高校時代の校長先生は、当時の人気アニメのキャラクターに似ていたもので、生意気盛りの生徒たちに「オバQ」と呼ばれてけっこう慕われていたけどね。

今日から学校が始まったわけだけど、州の教員組合は労働協約をめぐる団体交渉が調停を経ても膠着状態のままで、ラジオで「子供たちのため、親たちのために戦っている」みたいなアピール作戦を展開中。でも、(賃上げを含む)労働条件の交渉してるんだから、とどのつまりは「自分たちのため」じゃないの?と聞くたびに思ってしまう。だって、教師の増員とか特殊学級の増設とかいった要求が通れば、今だって州政府予算の20%を占める教育支出がさらに膨らんで、固定資産税に大きな比重を占める学校税の引き上げや財政をまかなうための増税となって、結局は親たちにも跳ね返って来るんじゃないかと思うんだけど。素直に「賃上げ交渉」なんだと認めちゃえば、誰だって生活ってものがあるからなあと同情してもらえるかもしれないのに。

政府の財政とか財源とかいうものは、誰かががっぽり取ってしまうと、他の誰かがそれを穴埋めすることになると思うんだけどね。そこでがっぽり取った方ががっぽりと税金を払ってくれれば埋める穴は小さくなるかもしれないけど、自分は穴埋めする側にはなりたくないのが人情と言うもの。ま、せめて気前よくどんどん使ってどんどん天下に回してくれたら、穴埋めする側の懐もちょっとは潤うかもしれないけど・・・なんて。

   
   雲の子供も学校に行くの?


人生とは何かを育て続けるものと見つけたり

2019年09月03日 | 日々の風の吹くまま
9月2日(月曜日)。☀☀。三連休最後日のレイバーデイ。明日から子供たちが学校に戻るので、親たちにとって1年中で一番うれしい日らしい。昔、鼻歌を歌って踊りながらカートを押して学用品の買い物をする両親の後を、浮かない顔つきの男の子と女の子がとぼとぼ歩いているテレビコマーシャルがあったな。今どきはどうなんだろう。新聞では、量販店の激安セールに来ていたママたちが、学校用品を買い揃える費用がマイホームなどのローンで火の車の家計を圧迫していると嘆いていた。新学年が始まれば始まったで何かと学校行事にお金がいるし、スポーツや習い事にもお金がかかるだろうし・・・。

こういうときには私たちに子供を授けてくれなかった神さまに感謝してしまう。子育てと教育にお金と時間を費やさずに済んで、その分のお金は貯金に回ったし、時間はそっくり仕事に注ぎ込んだからさらにお金が増えて、おかげで今老後の資金に関してはのんびり構えていられるわけだもんね。子供が欲しくなかったわけじゃなくて、実際に一度はできた(らしい)けど「おめでた」を知らされる前に亡くしてしまって、神さまに何か考えるところがあったんだろうと思っているうちに30代後半になったから、ないものねだりをしてもしょうがないと諦めただけの話。

ワタシは元々後悔というものをあまりしない性質なので、諦めたら後はあっさりしたもの。子供を育てないなら自分のキャリアを育てようということで、たまたま会計事務所に勤めていたから会計の勉強をしようかと考えたけど、どうもワタシにバリキャリになって欲しくなかったらしいカレシが「家にいてできる仕事」として熱心に勧めて来たのが通訳・翻訳。乗り気じゃないのにカレシがうるさいからという理由でカレッジの通訳講座に入ったのは神さまの思し召しだったとしか思えない。すばらしい先生にめぐり会って、背中を押され、押されしてフリーランスの翻訳業に足を突っ込んだときのワタシは42歳。

神さまが「子供」を授けてくれたようで、カレシが密かに抱いていたらしい思惑はみごとに外れて、ほとんど天職と言えそうな仕事に出会ったワタシは「家にいながらのバリキャリ」。あれからいろいろあったけど、リタイア(子育て終了)して自由になった人生を好きなように生きてもいいねと思えるのは、髪を振り乱して「自分育て」をして来たからこそ。人間は子供がいなくても「何か」を育て続けるものなのかもしれない。だったら、人生ってほんとに奥が深い。


心機一転のやりすぎも考えものだけど、もう9月

2019年09月02日 | 日々の風の吹くまま
9月1日(日曜日)。☁☁☀。いよいよ9月。といっても別にきのうと変わりはないんだけど、ところどころにそういうのがないとどんどんだらけてしまいそうだから、気分的に一応の区切り。バルコニーで水やりをしているカレシの後ろをうろうろしていたら、いきなり下がって「うわっ」。何だ、何だ。「小鳥がいるっ」。どこに?「ほら、手すりの上まで飛び上がれないでいる」。カレシが指差している隅のプランターの後ろを覗いたら、黄緑色の小鳥が手すりのガラスパネルに体当たりしながら飛び上がろうとしているところ。羽ばたき疲れてひと息入れている隙に、大丈夫よぉ~と声をかけながら両手でそぉ~っとすくい上げて、手すりの上で手を開いたら、すぃ~っと元気に飛んで行ったので、おろおろしていたカレシもほっ。ヒワの一種だったのかな。小鳥にとって透明なガラスは鬼門なんだから、気をつけなさいね。

ちょっとエキサイティングな朝だったけど、後はいたってのんびり。ミニチュアのバーのキットを調達してくれたお礼に上海のセレナに送るプレゼントを小包にして、郵便局が開く火曜日朝に発送できるように準備してから、そのキットの組み立てに取りかかる準備。Arts Clubグランヴィル劇場の新装ラウンジのバーを想定しているんだけど、カウンターに泡だったビールのジョッキが置いてあったり、ダーツボードや大型テレビ(サッカー試合中継中?)があったりして、どう見てもビールが主体のスポーツバー。それなのに完成写真のキャビネットにあるのはワインばかりで、ちぐはぐもいいところ。もしかしたら中国ではビールとワインの区別がないのかなあ。まあ、画像の類はググッて集めた名誉芸術監督ビルの若かりし頃の写真や芝居のポスターに変えて、カウンターにはワイングラスを置いて、「トリオがジャズを演奏するおしゃれなワインバー」に仕立てるんだからどうでもいいか。

午後のレッスンが終わったところで、ウォーキングに行って、帰って来たらとんぼ返りでスーパーへ。連休の中日だからか、買い物をしているのは年寄りばかり。ニューウェストの歩道は歩行器や電動車いすを使って移動する人たちがいつもいっぱい。シニアたちは自立して生活している元気な人たちのようだけど、それほどの年でもなさそうだし、身体に不具合があるようにも見えないのに電動車いす(スクーター)ですいすいという人たちもけっこういて、こっちの方はほとんどが超肥満体。あんなにもどばぁっと拡張できる人間の体ってすごいもんだと感心するけど、たぶん体重過多で足腰の関節がぼろぼろになってしまったから、スクーターが必要なんだろうな。あまりにも前後左右にでぇ~んと幅の広い人に出会うたびに、元々おチビのワタシは相対的にますますおチビを意識させられるし、そのおチビがあそこまで拡張したらまさにだるまさんになっちゃうだろうなあとため息。

ま、人間はヒマをするとロクなことを考えないから、カレンダーの新しいページを見て心機一転と行こう。もっとも、心機一転ばっかりやっていてもロクなことはなさそうだけど・・・。


人生には抗えない潮流というものがあるのかな

2019年09月01日 | 日々の風の吹くまま
8月31日(土曜日)。☁☀。今日で8月が終わり。つまり1年の3分の2が過ぎてしまったということで、何だかため息が出る気分だなあ。まあ、どれだけ短いものであっても、過ぎ去った時間をああだこうだと言ってみたところで、それこそ時間のムダだと思うから、禅問答の要領で「まだ1年の3分の1が残っている」と考えて、さぁて何をしよっかなぁ。とりあえず土曜日の今日は掃除から。夏の最後の三連休だからみんな出かけてしまったのか、お湯がやたらと熱くて、へたをするとやけどをしそうなくらい。

火曜日から一斉に学校が始まるので、子供たちには夏休みの遊びの総仕上げとも言うべき週末かな。ハーバード大学での研究によると、何でも2ヵ月の長い休みの間に子供たちは休み前に習った算数の2.6ヵ月分(1学年の28%分)を忘れてしまうんだそうな。学年の間の休みだから、宿題がないせいで遊び呆けてしまうのかな。ずいぶんともったいない話。一方で、学年の途中で山のような宿題が出る日本ではネットで自由研究や読書感想文の完成品が売られているんだそうな。ワタシの頃は自由研究なんてのはなかったけど、読書感想文はあって、ある年に母の本棚から適当に『チャタレイ夫人の恋人』を出して読んで、「よくわかりませんでした」という1行だけの感想文を出したら、困った顔をした先生が「読むのは早すぎるよ」。ずっと後になって日本語訳がひどいもんだったと聞いたけど、はて。

翻訳といえば、日本の翻訳協会JATの仲間から「会員登録の更新をしていないのはどうして?リタイアしたと聞いたけど」とメール。5月の初めに更新するはずだったのが、翻訳から足を洗うかどうかを考えているうちに期限を過ぎてしまって、あららと思っているうちにすっかり忘れていたところ。理事に当選して会員事務の担当になったので、遡って登録継続として処理してくれると言うし、最近どうも「外圧」のようなものに翻訳の世界に押し戻されつつあると感じていたので、それじゃあと2年分の会費を払ってJATに出戻り。同世代の同業仲間とは20年以上の付き合いだもんね。

リタイアしたといっても翻訳という仕事から完全に離れてしまうことはできないのかなあとため息をついていたら、FBでつながっている地元の劇作家が、北海道を旅行して投稿したアイヌ民族の芸術文化に関する記事にワタシが同郷のよしみでつけたコメントを見て「メールをくれないか」。おお、彼のデビュー作をワタシの演劇翻訳のデビュー作にと夢を見ていたところ。何だか勝手にどんどん流れて行くようなこの潮流、この際だから乗ってみるかな。