リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

都会なんだけど、コヨーテが出没するは蛾の大群が襲来するは

2021年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月4日(土曜日)。☁☁🌧。レイバーデイ三連休の初日。朝からどんよりとした空もようだけど、雨はこれからという感じ。掃除をするのに、よく見えないのはやっぱり不便なので、左目には古いレンズを入れて、ダスターかけと掃き掃除。レンズ探しで床を掃いたので、(今日もレンズは見つからなかったけど)ごみがあまりなくて楽々。でも、モップをかけているうちに左目がひりひり、ごろごろして来て、あ、こりゃあかん。モップかけが終わったところでレンズを外して、点眼薬を入れて、はあぁ~。左目のレンズがなくても何とかなってるんだから、新しいレンズがでて来るまで、もう半ボケで行くしかないかな。

寝室の外のルーフデッキに置いてあるモスキートキラーは完全防水なので、雨に濡れても構わないんだけど、この天気じゃ飛び回る蚊もいないだろうと、中に取り込むつもりで出て行ったら、トラップの中で蛾が2匹も羽をばたばたさせていたのでびっくり。傘の下に虫を引き寄せるライトがあるから、蛾もふらぁ~っと近寄って来るんだろうな。これはうれしい発見。というのも、ノースショア山地の水源地一帯の森林で大発生したヘムロックルーパー(Lambdina fiscellaria)というシャクガの幼虫がツガやトウヒを食い荒らしているところで、成虫になったら蛾の大群がメトロバンクーバーに押し寄せて来ることがわかっているから。蛾の大発生は3年くらい続くんだそうで、去年の今ごろも窓ガラスの外側に何匹もへばりついていて、思わずゲゲッ。今年はその3年目で、先週あたりから、こっちに1匹、あっちに1匹と窓ガラスにくっついているのを見かけていたところ。今年のように猛暑で乾燥した夏はツガの針に炭水化物がたっぷり貯まって、尺取虫にはとっときのごちそうなんだって。

蛾の大群が襲来するというのは、何となくヒッチコック風で不気味な感じだけど、人間には害がないからまだいい方。バンクーバー市のシンボル的存在であるスタンレー公園では、このところコヨーテに襲われる人が続出していて、うかうか散歩もジョギングもできない騒動になっている。コヨーテはオオカミの親戚で、都会の街中にも棲み付いているから厄介。つい6年前まで住んでいた私たちの旧居の道路向かいは市営のゴルフ場で、そこにもコヨーテが何頭か棲んでいて、周囲の遊歩道を歩いていると、立木の日陰で寝そべっているのを何度か見たし、コヨーテが棲み付いてからは、そこら中を駆け回っていたリスの姿が減ったり、近所の飼い犬が行方不明になったりしたし、夜、街灯に照らされた歩道を悠々と歩いているのが二階の窓から見えたっけ。野生動物を見ると餌をやるバカが多いのには困ったもんだけど、都会のコヨーテが人間に慣れるとその人間を襲うようになるという話で、スタンレー公園ではすでに50人近い大人や子供が襲われて怪我をしたから、蛾の大群どころじゃない怖い話。

面積400ヘクタールのスタンレー公園にはコヨーテが250頭くらい棲んでいるそうで、何千人かの市民が署名した嘆願書を受け取ったバンクーバー市もやっと重い腰を上げて、35頭ほどを捕獲して安楽死させると発表。それで公園が安全になるかどうかは怪しいもんだと思うけど、今度はコヨーテの殺処分に反対する市民が嘆願運動を始めて、すでに1万人以上の署名が集まったというから、事態は混沌として来た感じ。コヨーテの他にも、メトロバンクーバーではときどきクーガーが出没するし、これからは冬眠を控えた熊が食べ物を求めて山に近い住宅地をうろつく時期だし、やれやれ、自然と人間の共生って、言うは易しで、ほんとはすごく難しいもんだと思う。