リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

夫婦のつながり、ネットのつながり

2019年01月15日 | 日々の風の吹くまま
1月14日(月曜日)。晴れ。ところどころ霧という予報で、外を見たら青みがかった川霧がフレーザー川に沿ってびっしり。下流方向のアレックスフレーザー橋は塔の上だけしか見えなくて、手前には霧を通して立ち上る工場排気の蒸気。昼間の陽気で水温が高めになったところに夜の間にかなり冷え込んで霧が発生するんだと思うけど、川の流れに沿って、ときどき両側の風景も巻き込みながら、静々と下流にへ流れて行くのを俯瞰すると思わず見とれる幻想的な風情。日々趣を変える眺望は光の海が(冷え込むほどに)キラキラと瞬く夜景と共に(カレシ曰く)「香港に負けない100万ドルの眺望」。
   

今のところ日課として定着している感じの朝の坂道ウォーク。空気が冷たいけど、つないだ手をカレシのジャケットのポケットに入れて歩けばポカポカだし、帰りは上り坂で、日差しを浴びて歩いていると何となく汗ばんで来る。2人ともスマホも何も持って出ないから、約30分ほどのウォークはまたとりとめのない夫婦のおしゃべりのひとときでもある。というと、何だか「ねえ、おじいさん・・・何だい、ばあさん?」みたいなイメージになって来るけど、ま、2人とも揃ってご隠居さんになったから、この先10年もしたらほんとにそんな感じになっているかもしれないな。

北海道新聞を読んでいたら、「情報商材で高額の被害者が急増している」という記事。被害にあった大学生の話が載っていて、「(ネットで)1日数分の作業で月に数百万稼げる」高収入のノウハウを教えるという誘いに乗ったばかりに何十万円も騙し取られたんだそうな。この手の詐欺はネットの世界の隅々に蔓延しているから目新しくはないけど、20代、30代の若者世代がけっこう引っかかっているとか。ちょこっと「仕事」をしてサラリーマンの給料の1年分をひと月で稼げるんだったら、サラリーマンは絶滅危惧種になっちゃうだろうに、まさに「There’s a sucker born every minute(カモは1分ごとに生まれる)」という有名な言葉の通りにあっさりと乗ってしまうらしい。それほどお金に飢えているのかな。

ハーヴァード大学のツアーでガイド役の学生が「ハーヴァードでは常識的なことは教えないのです」と言っていたけど、日本の大学は自分の頭で考える術も教えないのかな。でも、今の世の中、ネット上の他人を信用するような人って、意外と身近にいる家族や友だちを信頼していないところがありそう。悲しいことだけど・・・。