リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

遺産相続の手続きの煩雑さと来たら

2019年01月09日 | 日々の風の吹くまま
1月8日(火曜日)。曇りのち雨。高台では雪混じりになるかもと言う予報だけど、この「高台」がどれくらいの高さなのか言ってくれないとなあ(というのはちょっと無理か)。冷え込んでいて、しかも湿度が高いからやたらと寒く感じる。それでも、今日はまずコクィットラムにある会計事務所へ検認裁判所の書類のコピーを届けに行くカレシにくっついて「おでかけ」。ナビゲーターという触れ込みだけど、ま、ただの野次馬。相続税のないカナダでは、故人がその年の所得の他に、所有財産をすべて処分して逝ったと見做して利子やキャピタルゲインを申告して税金を払うことになっていて、実際には故人が指定した遺言執行人が代理で遺産から税金を納付するしくみ。

ママの遺言書には作成した年だけで月日が抜けていたもので、税務当局が遺言書の日付が確認できないから法的な書類を出せと言って来て、検認とは別に州最高裁判所の承認が必要になって、カレシが弁護士事務所に宣誓供述書にサインしに行ったのはクルーズから帰って来てすぐ。意外と早くに「判決」が出たので、先週検認証書と一緒に判決状の原本を受け取って来て、やっと遺産の処分は大詰めの段階。あさっては銀行に行って凍結されている口座を解除させて、カレシとジムの共同名義になっている口座に振り替え。納税前にある程度の資金を残して遺産を分配することもできるけど、誰も急いでいないので納税金額が確定するのを待つ方がめんどうがなくていいということになったらしい。

ほんとに遺産相続の手続きというのはすごく煩雑で時間がかかるもんで、日常の生活費が入っている銀行口座の名義が故人だけだったりすると、残された家族が生活に困ってしまうこともあるらしい。男性優位の文化の国から来た移民家族にはそういうケースが多そうだけど、男女平等の浸透で共働きが当たり前になった今は「別財布」の夫婦も増えているだろうから、いくら遺言書で互いに相続人に指定し合っても、検認手続きが長引いたら問題が起きるんじゃないかという気がするな。まあ、我が家は何もかもすべて相続権付きの共同名義にしてあるから、検認の必要性はゼロなのが幸いか。最後は弁護士事務所が全部取り仕切ってくれるから、後は野となれ山となれでいいし。

会計事務所から帰って来たら、バッグを置いてそのまま坂道ウォークに回れ右。人間、お金がいくらたくさんあっても、健康でなきゃ価値は半減するもんね。