徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

河童徳利

2013年02月02日 | まち歩き

テレビ東京の「モヤモヤさまぁ~ず」で放送された店があると聞いて、行ってみた。
「ぐるめっこ ほうざん」という奇妙な中華料理店で、店内は張り紙だらけで落ち着かない。冒険はしないことにして、チャーハンと餃子を注文した。意外にも、味のほうは普通だった。
帰り際に、「かっぱどっくりグループ」と書かれた小冊子をもらった。

「河童徳利」という茅ヶ崎発祥の民話について書かれている。

昔 西久保村に 五郎兵衛という 働き者が住んでいた。
ある日 五郎兵衛は, 間門川で馬のアオを洗っていると カッパが現れ, 馬の尻尾にしがみつき 水の中に引きずり込もうとしていた。
驚いた五郎兵衛は カッパをとらえ, 家の前の木に縛りつけた。
すると 河童は悲しげな声で泣き 助けを求めたので, かわいそうになった五郎兵衛は 縄をといて助けてやった。
その夜 五郎兵衛の家にカッパが現れ 命を助けてもらったお礼にと 徳利をさしだした。
「この徳利はいくらでもお酒がでます。でも徳利の底を 3回たたくと 出なくなります。」
くめどもくめども酒が出る 不思議な徳利の魅力に負けた五郎兵衛は, 朝から晩まで酒びたりになり, すっかり怠け者になってしまった。
ある日 愛するアオが 餌を与えるのを忘れられ やせ細ってしまったのを見て 大いに反省し, これでは駄目だと 徳利の底を3回たたいた。
一滴の酒も出なくなり, 五郎兵衛は また働き者になったとか。

おそらく、「まんが日本昔ばなし」でも取り上げられたのではないかと調べてみたら、案の定、放映されていた。見たかもしれないが、記憶にない。
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この民話にあやかって、地元商店会(高田商店会、茅ヶ崎中央商店会、鶴が台中央商店会、(協)ちがさき山の手四つ葉会)では、河童を商店街のシンボルにしている。驚いたことに、「かっぱどっくり音頭」という歌まで作っていた。

田村大山街道(県道藤沢・伊勢原線)の大曲橋(旧間門橋)には、「間門川伝説・河童徳利誕生の地」と書いた、大きな看板が立っているらしい。また、円蔵の輪光寺には、漆芸作家で副住職の関光典氏がデザインし、山形県羽黒町の陶芸家、江川満氏が製作した河童像がある。
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さらに、河童徳利保存会というのもあって、小出川河川敷に「河童徳利ひろば」という名の公園整備を30年も前から市に要請しているが、いまだに実現していない。

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