浄見寺は、神奈川県茅ヶ崎市堤にある浄土宗の寺院。江戸時代の奉行・大岡忠相をはじめとする大岡氏の菩提寺である。
大岡忠相は、1751年(宝暦元年)に死去したが、その160年後の1911年(明治44年)に従四位が贈られ、翌年、浄見寺の忠相の墓前で、贈位祭が行なわれた。これが大岡祭の始まりといわれ、大岡祭の初日には境内で盛大な墓前法要が行われる。
浄見寺の見所は、樹齢400年のオハツキイチョウや室町時代作とみられる弁財天坐像などがある。それよりも気になるのは、巾着袋の形をした賽銭箱である。最初にこれをみたとき、賽銭箱だとは分からなかった。
どうにも気になって調べていくうちに、賽銭箱のデザインを研究している「賽銭箱デザイン学会」のサイトにたどりついた。
これによると、この形は宝袋型といい、立石寺(天台宗)、宝山寺(真言律宗)、薬王院有喜寺(真言宗)などの名刹にも置かれていることが分かった。さらに、江の島神社にも同様なものがあり、宗派も寺社も関係ないようだ。単に、賽銭が浄財であることをストレートに表現したら、この形になったということかもしれない。
それにしても、どうにも品が悪い。
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