徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

絵はがきから見る茅ヶ崎いまむかし

2013年02月01日 | まち歩き

大正時代から昭和初期に起こった観光ブームの中で、絵はがきやガイド本が多数刊行された。
茅ヶ崎も例外ではなかったようで、昔の絵はがきが残っている。
茅ヶ崎市市民ギャラリーでは、1/17から「絵はがきから見る茅ヶ崎いまむかし」という興味深いイベントが開催されている。昔の絵はがきをもとに今昔を対比して、茅ヶ崎の歴史に関心を持ってもらおうという企画である。

下の写真は、鶴嶺神社の石鳥居の写真 - 「鶴嶺八幡宮鳥井戸ノ富士」
石鳥居は大正12年の関東大震災で倒壊したので、写真はそれ以前に撮影されたものである。道路は未舗装で、周囲は見渡す限りの田畑である。鳥居のところでは、着物姿の子供達が遊んでいる。
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景観が大きく変わってしまったので、今の位置を正確に特定できないものもあるようだ。
そのひとつが下の写真 - 「松尾橋ヨリ富士ヲ望ム」
松尾橋は、鳥井戸橋の先にある、千の川にかかる小さな橋だと思われる。周辺は工場地帯に変貌し、新湘南バイパスが富士の姿を遮る。今では跡形もない絶景である。
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その他にも、茅ヶ崎駅周辺、鶴嶺神社、南湖の左富士、茅ヶ崎海岸、馬入川の渡し船や帆船などの貴重な写真が数多く展示されている。
こうしてみると、いまもむかしも名所は同じだ。もう少し景観維持に配慮した発展ができれば魅力的な文化都市になれたのに、とても残念である。
もっとも、日本橋の上に高速道路を通したり、鶴岡八幡宮の参道を分断して横須賀線を通すようなことを平然とやるような国では、無理な注文かもしれない。

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