京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

初午の風景

2006年02月13日 07時39分49秒 | 風景


伏見稲荷は、行きそうでなかなか行かない神社なんです。





門前のきつねせんべいや辻占せんべいは、買いにきたことはあるけど。
神社そのもの行くのは案外すくない。
昔、次女がまだ幼稚園ぐらいの時、二人で稲荷の山に登ったことがあります。
次女がその時初めてヘビを見ました。
「あっうなぎ!」って言ってのが忘れられない。
次女は、うなぎが好物だったんです。ヘビをうなぎねぇ~。そりゃ似ているけど・・・。
そんな思い出の場所です。



みなさん、お稲荷さんといえば「狐」と思っているでしょう。
別に狐を祀っている神社じゃないんですよ。
「稲荷」って、「イネナリ=稲成り」から来ているみたいです。
稲ということで五穀豊穰の神さんみたいです。そのお遣いがキツネということらしい。
初午大祭というのは、創業祭みたいなもんかな。
その日にお参りしたという証拠に「しるしの杉」があるのね。



当日(10日)昼から行ったのですが、結構人がいっぱい。





ここは、昨年「夏越しの祓」以来です。



お供えの野菜のすごいこと。ゴボウの太いのにびっくり。



面白い絵馬なんやろかミニ鳥居の飾り方。なかなか面白い。



これが有名な鳥居ね。
結局、初午というのはわからんままでした。
すんません。
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しるしの杉

2006年02月12日 07時07分26秒 | 風景


2月10日は、伏見稲荷の初午(はつうま)大祭に行ってきました。
これは稲荷大神が稲荷山の三ヶ峰に初めてご鎮座になった和銅2年2月の初午の日に因んで、神さんの神威を仰ぎ奉るお祭なんだそうです。



初午詣は、参拝者には授与される「しるしの杉」は商売繁盛・家内安全の御符(しるし)として、古くからあるようです。
と言っても別に祭らしい行事はやってなくて、ただ人が多いだけのように感じました。



このしるしの杉も最低ランクで、もう少し値段を出せば効きそうな(?)お札が目白押し。
商売繁盛は、神社の方かと思ったりして・・・・・。



何はともあれ、この「しるしの杉」なんかとてもいい感じだと思いませんか。
私はなんとなく気に入っています。
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うなぎ

2006年02月11日 08時35分33秒 | 


先日、仕事で伊勢に行きました。その時の昼食がうなぎでした。
昔、伊勢神宮に仕事でいった時、伊勢神宮でいただいたのもうなぎだったのです。
だから伊勢=うなぎという図式が私の頭の中にできているんですよ。
このお店のうなぎは直火で焼いているようです。



つまり関東風に一度蒸してから焼くのでなく、最初から炭火で焼いているだけ。
蒸してあるタイプのようなフワッとした感じはないのですがほどよく脂が残っていて美味しいのです。



皮がモチモチとした感じのうなぎでした。
櫃(ひつ)まぶし的にも食べられているようです。
うなぎって美味しいですよね。
京都に帰りために駅のお土産ものを見ていると二軒茶屋餅の普通版が売っていました。
一瞬買おうと思ったけど、きっと25日に売っている「くろあん」と違うと思い購入しませんでした。
売ってる筈ないですからね。限定品の「くろあん」が。
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恵方巻顛末記

2006年02月10日 08時14分44秒 | 風景


節分の、わが家の恵方巻の記事を書いていませんでした。
ちょっと時間を逆に戻します。
3日の節分に、恵方巻といわれることをしましょうと宣伝がいいますよね。
曰く、七福神に因んでかんぴょう、キュウリ、椎茸、伊達巻、うなぎ、でんぶなどの七種の具を入れると福が来るとか。
「鬼に金棒」の諺の金棒に見立てて、節分の豆まきで追い出した時、鬼が落としていった金棒を体に取り入れることで、無病息災、商売繁盛・・・などに御利益がある。
などと宣伝していました。

当家もいつも女房の実家のお母さんから、実家お出入りのお寿司屋さんの巻き寿司をいただきます。
3日、お母さんの誕生日でもあるので(なんと京男と同じ誕生日!)ささやかなプレゼントを持っていきました。その時に私へのプレゼントと交換、それと巻き寿司をいただきました。
その日の夜、私の誕生日をかねて恵方巻大会をしました。



なんとなく八卦のような雰囲気でしょ。(笑)



食べる時は、いつか書いたように切っていただきます。
京都人は丸かぶりなどという野蛮な食べ方をセエヘンノドスエ。



食べた後(もちろん他におかずはありすがそれはまた次の機会にご紹介しますね)誕生日ケーキを用意してくれていました。



でもそれをお箸で食べる奇妙な女性陣なんです。
みなさん、これをどう思わはります?
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冬にそうめんも快感!

2006年02月09日 07時48分06秒 | 


なんていっても冷やして食べたのではありません。にゅうめんです。
先日、次女と中村軒に行った時に食べたんです。
ちょっとお昼には早かったので軽く何かを食べることになりました。
ただ甘いものは食べたくなかったので「にゅうめん」を注文しました。
お昼はもう食べないつもりだったので「にゅうめんセット」にする。
次女は、あべかわ餅にするそうです。ちょっと食べたくなったので店の外で焼いていた「みたらし団子」も頼みました。



↑「みたらし団子」が来ました。
白みそのタレと黒みつのタレがありました。当然白みその方です。
ここの団子は関東方式ですね。団子が四つです。
もちもちとした団子でした。焦げ目が香ばしい。
白みそタレは、少々葛が多くて固まりすぎでした。
味は申し分ないのですが・・・・もう少しタレが柔らかかったらよかったかも。



↑あべかわ餅がきました。
なんと美しいお姿でしょう。お餅は搗きたてで柔らか~い。
きな粉も香ばしく、砂糖も控えめで上品なあべかわ餅でした。



↑「にゅうめんセット」がきました。
ゆうめんには、湯葉や生麩、卵、しいたけの甘煮、三つ葉、柚の皮がのっています。



お出汁も薄味でしかもコクがありました。とってものど越しのよくさらさらと食べられました。



セットには、お赤飯とうなぎの佃煮、お漬物がついています。
これで十分に満足しました。
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阿闍梨餅

2006年02月08日 07時30分49秒 | 


これは、満月の阿闍梨餅(あじゃりもち)。
比叡山で修行する阿闍梨たちが厳しい修行の時に食べた餅にちなんでいるのだそうです。
ふくらんだ餅の真ん中がちょっとへこんでいるのが阿闍梨のかぶっているあじろ傘に似せてつくられているのだそうです。



写真のは、ふくらみとへこみがなくなっていますが。
次女が高校の創立記念でもらってきたのでちょっとつぶれてしまったんですよ~。
京都人の間では結構定番的な軽い贈答のお餅です。(自分で買った記憶があまりないのです)
どら焼きのような感じに見えますが、実はこの皮が独特なのです。
柔らかい皮がニュ~っと伸びて引きちぎれます。独特のコシのあるシコシコ感が病みつきになります。
中の粒あんもこの餅状の皮とよく馴染んでいる。
電子レンジで少しだけ温めるとこれがまたいけますよ。



阿闍梨餅は、京都市内のデパ地下で買えます。京都土産にいかがでしょう。
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美味しいハンバーグ

2006年02月07日 08時51分53秒 | 


先月末にちょっとイベントを観に行くことがあり夫婦で外出しました。
ランチに美味しいハンバーグを食べに行こうとなり、
イベント会場に近かったこともあり「グリルはせがわ」に行きました。



ここは昔からある洋食屋さんです。
いつもは、お弁当を買って食べることが多かったのです。
それも子供が増え、そうもできなくなっていました。
地下鉄北大路駅から北大路通沿いの北側を鴨川に向かって3分ほどあるくと「グリルはせがわ」があります。



ここがいつの間にか、ハンバーグ専門店になっていました。
なんとハンバーグが15種類以上ありました。
ハンバーグを注文をうけてから肉をこねて焼くのです。
ちょっと時間がかかりますがフワッとしたハンバーグはとても美味しいですね。



↑私は、ハンバーグとエビフライのセットを頼みました。



↑女房は、和風ハンバーグセットでした。いかにも彼女好みですね。
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蓬莢豆

2006年02月06日 05時53分13秒 | 


2月3日に廬山寺で豆まきの時に蒔くのが、この蓬莢豆(ほうらいまめ)です。



この蓬莱豆は紅白二粒食べると福寿が六年延び、紅白いずれか一粒食べると福寿が三年延びるといわれています。
写真の量なら、25年寿命が延びる計算です。



↑なにやら追儺式の前に行事をする肌色鬼さん。

廬山寺は円浄宗(えんじょうしゅう)の大本山。正しくは天台講寺(てんだいこうじ)。現在地へは天正年間(1573~92)移ったそうです。この場所は、紫式部の邸宅跡なんだそうです。



この福餅も蓬莱豆と同じく豆まきの時にまかれます。当たったら痛いですよ。
大豆の炒ったのにかなり分厚く砂糖が巻いてあるのです。2ミリ近くあるんじゃないかな。
アーモンドが中に入っているチョコぐらいあるのですよ。それにずっしりと重いし。
きっとこれは五色豆の原形なんだと思います。



それと福餅も同じくまかれます。こっちなんかあたりどころが悪かったらケガするんと違うかな。
顔に向かってきた時は思わず口を開けずに避けたもの。
※皆さん、口で受けたりしません。念のため。



たくさんの人が福や長生きを求め奪い合う光景はまさに地獄の景色やね。(笑)
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鬼も内、福も内

2006年02月05日 08時35分38秒 | 風景


節分に豆まきはしましたか?最近袋に入ったピーナッツを捲く家があるそうです。
幼稚園なんかでもそうみたい。後片づけが楽、後で食べるかららしい。
最近の子供は大豆の炒ったものを食べられないかもね。
豆は本来「陽」を象徴する豆で「陰」なるものを追い払うのです。



豆は朝から焙烙(ほうらく)で炒って作る。焙烙って知らんでしょう。
ある家庭は少ないでしょうね。
赤土の粘土で低温焼成された日用雑記。豆やほうじ茶やゴマなんかを炒るのに使うんです。
炒った豆を一升枡(いっしょうます)に入れて神棚に供えておく。
こんな風に書いても焙烙、一升枡、神棚がない家庭が多いやろな・・・。



節分の夜のメニューは、イワシの丸焼き、菜の花のからし和え、かやくご飯と吸い物。
夕食後に当主(その家で一番偉い人。奥さんかな?)が裃(かみしも)を着て、各部屋に豆をまく。
「鬼は外、福は内」と。「鬼も内、福も内」などと言う場合もある。
近所に負けないような大きな声がいいそうです。魔物は大きな声がきらいなどだそうです。
変わった習慣では、その豆を捲く当主の後から「ごもっとも、ごもっとも」と言ってついて行く人物を配置するのがある。
豆まきという緊張した空気を和らげて、笑いを誘い、福を招く効果を期待したのかもしれません。
「笑い」は魔物が苦手とするものですから。
「笑う角には福来る」ということわざがありますよね。

みなさん、おおいに笑いましょう!
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鬼さん大暴れ!

2006年02月04日 08時44分37秒 | 風景


京都で一番有名だと思う節分の行事に、吉田神社の「追儺式(ついなしき)」があります。
2月2日の夜に行われました。
「追儺式」は俗には「鬼やらい」と呼ばれています。
この行事は、もともと平安朝の初期より宮中で執行されてきたもののようです。
吉田神社の追儺式は、古式に則って行われている。
普通の鬼やらいと違い、見ていてとても神秘的です。



大舎人黄金四つ目の仮面を被り玄衣朱裳(げんいしゅしょう)を着装し盾矛をとりて方相氏(ほうそうし)となり、たくさんの弟子を従えて、鬼を退治するのです。
方相氏はもともと鬼だったのですが、目が四つあり人間の目には見えない悪鬼を退散させる鬼神。四つの目はたえず四方に気を配り悪鬼の出現を許さない。でもそれなら後ろに二つ目をつけたらいいのにと突っ込みたくなるな・・・。
なにはともあれ、好きなキャラクターですね。こういうキャラクターで映画をつくったらいいのにな。



話は逸れますが、鬼の色についてご存知ですか?
「赤」「青(緑)」「黄」「黒」・・・。
これは、仏教的な考え方と「陰陽五行」の考え方のミックスですね。
・仏教的考え方/赤は「貪(どん)」=むさぼり、青は「瞋(しん)」=怒り、黒は「痴(ち)」愚痴・迷い・・・という人間の煩悩をあらわしている。
・陰陽五行/陰と陽が交合した五つの状態を表したという考え方。陰陽道の基本思想。青(東)・赤(南)・黄(中央)・白(西)・黒(北)からきているようです。その各々の色には意味があります。

↓この踊っている鬼さんたちは、廬山寺所属です。



だから、お寺でも神社でも追儺式は行われるのです。
神道は穢れを仏教では、貪瞋痴の三つの毒を清めるのです。なんとなく納得かな?

●▲■

何はともあれ、鬼たちが大暴れ!見物する人の歓声と小さい子供の泣き叫ぶ声が響きます。
子供にとっては災難な夜でした。
子供って本当に怖いとしばらく「ポカ~ン!?」とするのね。次いで全身が震えて驚くのね。トラウマにならないといいけど・・・。



昨日(3日)は、上京区の廬山寺の追儺式に行ってきました。ここは仏教式の代表的なものです。
鬼の写真は、昨日の廬山寺の鬼さんたちです。
鬼の踊りがとってもいいですね。はじまる前のお経が長かったけど(法事やね)。
ここは、最後に福餅と豆まきがあり盛り上がります。



※特別付録

「鬼はなぜトラのパンツを履いているのか?」

陰陽五行では鬼の出入りする方角は鬼門とされこの方角の邪気を祓(はら)った。
鬼門は方角でいうと北東、この方角を子(ね)を北として十二支を時計回りに配置していくと丑(うし)寅(とら)となる。
そう、この丑(うし)寅(とら)が鬼を形作る上で大きかったんですって。
実は鬼の角は牛を、トラ柄のフンドシやパンツは寅を表しているのである。
鬼のパンツは強そうだからというわけでトラ柄ではなかった。ああっ、まさに目からウロコのような話。
ちなみに、鬼退治に行く桃太郎が家来にイヌ、キジ(鳥)、サルを連れているのは鬼門の丑(うし)寅(とら)の対局に当たるのが申(サル)、酉(トリ)、戌 (イヌ)だからだとか。

※特別付録2
↓吉田神社の黄鬼さんがナンパをしていた!?

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節分

2006年02月03日 07時23分35秒 | 風景


京都人のDNAの中には、新暦よりも旧暦の感覚が強く残っているように思う。
事実、京都の行事は旧暦で開催することが多い。
立春が来ると春の到来と思ってしまうのが京都人。今年の立春は4日です。
旧暦(太陰太陽暦)の正月は、いまの正月よりも約一カ月遅れます。
その時に立春が同時に来るので前日の3日の節分の夜は、年越しの夜と実感されてきたのです。
旧暦のベースにある陰陽道では、四季の春と夏は「陽」、秋と冬は「陰」にあたります。
その陰と陽の境目の節分の夜は、年間の最大の秩序の転換が行われると考えます。
節分とは、季節を分けるということなんです。
だから新暦の年越しよりも、節分の年越しの方が遥かに重要なのです。
節分の晩に、ひとりにひとつ「歳」という福徳を携えた歳神さんが来訪するのです。
と同時に鬼に代表される魔も到来するのです。



だからいかにして鬼や魔を防ぎ、歳神さんに来てもらうかが節分の大事な行事なんです。
「豆まき」も豆の霊力で邪気を払うのです。またイワシの頭をヒイラギの枝に刺し、
家の入り口に差すのもイワシの頭の悪臭で、邪気が家に入ってこないようにしているのです。
歳神さんの来られる方向が恵方(今年は、南微東)というやつね。



近年、巻き寿司を恵方に向いて丸かじりというのがコンビニやお寿司屋さんでやっていますね。
あの習慣は、大阪のお寿司屋さんが考えたのだそうです。それもここ十数年か前にね。
だからやっても意味がないと思います。コンビニで予約して、それを丸かぶりして幸福になろうという根性がいかんね。
そんなことするより歳神さんが気持ちよく来やすいようにちゃんと玄関や家をきれいに掃除した方がええんと違うかな。
京都人が丸かぶりなんて不細工な風習する訳ないんと違うかな。
節分の時、わが家も捲き寿司をもらいますが、食べやすく切って前を向いて正座して、お箸でいただきます。



年越しの時にやって来られる歳徳神は、女性の神さまだそうです。?牛頭天王の后で、八将神の母の頗梨采女(はりさいじょ)であるとか、?須佐之男尊の妃・櫛稲田姫であるとも言われてます。?その恵方から年越しの晩に「歳徳神」がくるのです。本来、これは、旧暦の正月なんです。?この歳徳神の福徳を授かることによって年をちゃんと越し、?新年の一年のその家の繁栄を保証してもらうというのです。?つまり歳徳神、屋敷神や竃神(かまどがみ)、水神(すいじん)さんたちは、一年契約なのですよ!?契約の更新料はいらへんと思いますけど。

新暦で迎え損ねたご家庭の方々、今年のラストチャンスですよ。
でもイワシのカンザシを頭に差し、巻き寿司をくわえて、年越しそばをすすり、
豆をまき散らしたら近所のお人に保健所に通報されますよ。ご注意ください。

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懸想文(けそうふみ)

2006年02月02日 07時42分28秒 | 風景


京都の聖護院の向い側にある須賀神社で節分の時にだけ授与されるお札があります。
懸想文と懸想文売りとはなんでしょう?
「懸想文(けそうぶみ)」とは1月の俳句の季語ででてきます。



まだよくわからないですね。狭い境内で立っている二人の覆面の人物が懸想文売りです。



須賀神社の説明文を紹介しましょう。

懸想文(けそうふみ)
江戸時代、京の風俗行事の一つとして懸想文売りが京の街々を賑わしたものでした。
烏帽子(えぼし)に水干(すいかん)姿で梅の木の枝につけ、ふく面をして売り歩いたといわれています。
懸想文の名からして恋文を連想される方も多いと思います。
縁談や商売繁昌など人々の欲望を叶える符札です。
懸想文を人知れず鏡台や箪笥の引き出しに入れておくと顔、かたちが美しくなり着物が増え、
良縁が有るというので古くより京の街々の娘や嫁にあらたかなものと買い求められたものです。
其の後この優美なる風習は明治維新以後なくなりましたが、
縁結びで有名な当京都の須賀神社でつくりご祈祷致しました。(須賀神社懸想文内説明書より)

とあります。
昔は、優雅だったんだ。懸想文はラブレターか。共に死語に近いよね。
いまは、メールだもの。いまは風情がないよね。
四六時中、老いも若きも場所を選ばず、小さな画面をひたすら見ている。
なんかとてもカッコ悪い感じがするな。
目の前にいる人より小さな画面の先にいる人の方が大事そうに見えるし。



この二人の懸想文売り、あんまり口をきいたらあかんのかな?試しに買ってみた。
「にいちゃんこれナンボ?」と聞くと「1200円です」とこれだけ言った。
これが、懸想文です。



※この写真は昨年撮ったものです。懸想文の値段も今年はかわっているかもしれません。
昨年、須賀神社が火事で本殿が全焼してしまいました。行事は今年もするようなのですが
本殿がありません。火事の時、ちょうど実家(近くなのです)に行く途中だったので
よく覚えています。
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梅のおかき

2006年02月01日 05時36分21秒 | 


今日からもう2月、今日はいつもとちがって甘くないものをご紹介。
梅の形をしたおかきです。
エビ風味なんです。とても香ばしくて、口の中がひと足早い梅花祭になる感じ。
食べ始めると止まりません。



もう一つは、お好みあられ。これも好物なんです。
色んな味がミックスされています。
私は、このピンクの棒状の揚げたのが好きです。
エビ風味で口の中にいれると溶けて行く感じがいいですね。
丸いエビセンも好物ね。



熱いお茶といっしょにいかが?

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