京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

柳谷観音の霊験

2011年08月18日 04時33分03秒 | 社寺


昨日17日、柳谷観音のご縁日。
行った動機は極めて軽い。
今月5日、清水寺の森清範貫主の法話にでてきた。
清水寺と柳谷観音とは、落語で結ばれているんです。
『景清(かげきよ)』。
ご存じの方は少ないかな・・・。
桂米朝版、桂枝雀版ともに何回も聞きました。
この話しは好きかも。



主人公は、京都の目貫師(ねぬきし、彫金職人)の定次郎。
この定次郎が目が見えなくなってしまう。
医者に言っても治らない。
そこで眼病平癒で有名な柳谷観音に21日間の願掛けに通った。
この道のりが凄い。
定次郎の家が麩屋町綾小路(ふやちょうあやのこうじ)、藤井大丸の西南側になるのかな。ここから柳谷観音まで行く。阪急電車のなかった時代にです。
もちろん車もない。目が見えない状態で歩いて行った。
すごいことですよ。


↑本堂

京男が行った場合でも、阪急電車の河原町から準急で大山崎までいって、そこからバス(縁日にバスがあるのです)で山道を20分ぐらいの距離です。
本当に行けるのかな・・・。


↑独鈷水へ行く入り口

柳谷観音のお堂で延命十句観音経(えんめいじゅっくかんのんきょう)をひたすら唱えた。

延命十句観音経(えんめいじゅっくかんのんきょう)
観世音(かんぜおん) 南無仏(なむぶつ)
与仏有因(よぶつういん) 与仏有縁(よぶつうえん)
仏法僧縁(ぶっぽうそうえん) 常楽我浄(じょうらくがじょう)
朝念観世音(ちょうねんかんぜおん) 暮念観世音(ぼねんかんぜおん)
念念従心起(ねんねんじゅうしんき) 念念不離心(ねんねんふりしん) 
〔和訳〕
観世音菩薩に帰依いたします。仏に帰依いたします。わたくしどもは仏と同じ因、
仏と同じ縁をもった世界に生きております。そしてそれは仏・法・僧の三宝とひとつ
につながっている世界です。この世界は常・楽・我・浄の理想世界です。
朝に観世音菩薩を念じ、夕べに観世音菩薩を念じます。
その一念一念はすべて悟りの世界から起こったものであり、悟りの世界を離れた
ものはなにひとつありません。


↑弘法大師お砂踏み


↑四国八十八ヵ所霊場のお砂があります。なんかお得。


↑この間の満月の時、トラに変身いた名残が足の甲にありますね

このお経、落語で覚えたんですよ。(笑)
落語も為になるな。

21日目に目が良くなっていたのに、女性でしくじった。
そこで自暴自棄になっているところをご隠居に清水寺の観音の方に行くように勧められる。
清水寺なら比較的近いです。




↑独鈷水を容器に入れてもらえます。それを持ち帰るのです。

だからとても柳谷観音が気になっていたんです。
なんか前置きが長くなりましたね。
写真はまだあるので次回に続くとします。

「柳谷観音」地図

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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