京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

2006年05月05日 06時41分59秒 | 


粽(ちまき)は現在は笹などで巻かれていることが多いですが、もともとは茅(ちがや)の葉で巻かれていました。千回巻いたことから「ちまき(千巻)」といわれる説もあるらしい。
もともと端午の節供に粽を食べる風習は、中国の故事からきているんですよ。



中国の伝説では、楚の愛国者だった政治家で詩人の屈原(くつげん)が、汨羅江(べきらこう)で五月五日に入水自殺した後、民衆が弔いのため、また、魚が屈原の亡骸を食らって傷つけないように魚に米の飯を食べさせるため、端午の節句の日にササの葉で包んだ米の飯を川に投げ入れたのが起源とされる。このため、日本でも中国などでも端午の節句に食べる習慣がある。
また、茅そのものに魔除けの力があるんです。
それは、6月の茅の輪くぐりという穢れを祓う神道では大切な行事で茅が出てくることからもうかがえます。



↑写真は、吉田神社の昨年6月30日の夏越しの祓。



さて肝心の粽の中身ですが、上新粉ともち米とを合わせて蒸したものがはいっています。
京都の500年続いた「川端道喜」の粽は、中身が少し違います。
吉野葛の持ち味の「水仙粽」。こし餡を練り込んだ「羊羹粽」があります。
半透明の粽は絶対的に美味しいものですね。
今回は残念ながら買えなかったんですよ。



これは、和三盆でつくった粽。口に含むと懐かしい味が広がります。



これは、兜。ピンクのがかわいい。



花菖蒲と金太郎さん。



鯉のぼりだってあります。
和菓子屋さんの店頭は、よく見るとかわいいものでいっぱいですよ。



ほらこんなに小さいんです。
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