万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

河野談話をめぐる日米韓のガラス箱の中の泥沼

2014年03月14日 15時37分33秒 | アメリカ
元慰安婦証言は検証せず=菅官房長官(時事通信) - goo ニュース
 産経新聞社のスクープにより、河野談話の根拠となった元慰安婦の証言は、既に”公然の秘密”として国民の間に広まっています。しかも元慰安婦の証言内容、実は、朝鮮戦争当時の状況に一致しているのです。

 先にも、フランスで韓国が行った”慰安婦キャンペーン”において、元慰安婦の女性が”朝鮮戦争時”と口を滑らせたことが話題となりました。河野談話に際して韓国側が聴取して日本国政府に提出した証言にも、”クリスマス休暇”や”ジープ”といった第二次世界大戦当時の日本軍には存在していない事柄が含まれており、元慰安婦達の年齢を考えれば、朝鮮戦争当時の出来事である可能性は極めて高いのです(この点は、テキサス親父様も指摘…)。実際に、朝鮮戦争時にあっては、慰安隊が組織されており、正真正銘の強制連行も行われたそうです。また、休戦後も、朴槿恵大統領の父親であった朴正煕元大統領も、慰安所の管理に当たっていました(韓国国会で証拠となる資料も提出されている…)。朝鮮戦争時の元慰安婦達は、韓国国内で賠償を求める訴訟を起こしていますので、むしろ、韓国の”従軍慰安婦”は疑いようのない史実なのです。元慰安婦証言の再検証を行いますと、当然にこの事実が明るみに出ることになるのですが、ここから、河野談話は、極めて奇妙な展開を見せることになります。日本国政府は、韓国からの”誠意をみせよ(謝罪と補償の要求…)”の脅迫に対しては拒絶する一方で、アメリカを庇うために元慰安婦の証言の見直しはしない、と表明したのですから。事の真相を最もよく分かっている日本国民にとりましては、ガラス張りの箱の中で、日米韓が見え透いた泥沼の茶番劇を繰り広げているようにも見えます。

 とは申しましても、河野談話は、日本国民の子々孫々までの名誉の問題であり、また、グレンデール市の慰安婦像設置のみならず、日系米国人が韓国系米国人から加害を受ける要因ともなっております。実害がある以上、放置できる問題でもありませんので、そろそろ、この茶番劇は幕を下ろすべきではないかと思うのです。全ての当事国が、史実に対して誠実になることによって。

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コメント (2)
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