草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの品種名と名札の管理

2011-02-22 | ひとりごと
さくらそう(日本桜草)には、色や形が違う花に同じ品種名が付いているものがあります。
長い間栽培が続けられるうちに混同されたということもあるでしょうし、過去にも現在にも品種名を登録する制度が無いので、既に存在する品種名が別の花に命名されてしまった場合もあるのでしょう。

先に命名されたものを優先すれば良さそうにも思えますが、実際には最近作出された品種でもない限りはどちらが古いかわからない場合も少なくないと思います。


逆に、同じだと思われる花に複数の品種名が付いているとされるものもあります。
これもいつの間にか品種名が間違われてしまったという場合もあるでしょうし、同じようだと言っても人間が見た目で判断しているに過ぎませんから、微妙な違いが見落とされていることが無いとは言い切れません。

どれか一つにまとめようにもどの品種名にすれば良いのか判断することは難しいと思います。
過去の資料を参考にすることも考えられますが、花容を示す文字や図だけでそれが正しいと証明するのは困難でしょう。
それに、万が一微妙な違いを見落としていたら、と考えるとリスクが大き過ぎるように思えます。


そもそも、その品種が作出者の手元だけにある状態ならいざ知らず、一度世に出た品種名を変えることは不可能な事だと言っても良いと思います。

自分で栽培しているものの中に品種名がわからないものがあるからと言って、新たな品種名を付けることはできないのと同じように、その花とともに伝えられてきた品種名を変えることは誰にもできないと考えるべきなのかもしれません。


私のように趣味で栽培している者にできることは、名札を無くさないことと、植え替え時に異品種の芽が混ざってしまうのを防ぐことでしょうか。

私はプラスチック製の名札に鉛筆で品種名を書いていますが、4、5年も経つと劣化して脆くなり折れてしまいます。
劣化して表面がザラザラしてきたものは植え替え時に交換して、たまに札は大丈夫でも文字が薄くなって見えにくくなる場合もあるので、時折確認して必要ならば書き直しています。

しっかり挿してあった名札が霜柱によって持ち上げられることは、冬には珍しいことではなく、そのまま放っておけばやがて鉢の外に落ちてしまうことでしょうから、水やりのときに名札を指で押し込んでいます。

どれも大したことではありませんが、必要なことかなと思っています。
コメント