松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

初任の先生に伝えたいこと①

2009-06-22 13:26:41 | Weblog
 初任の先生を見ていると、指導の徹底が苦手のようである。その中の1つに子どもに「時間を守らせる」ということがある。それがうまく指導できないために、「授業」「朝夕の会」「給食」「帰りの支度」などの終始が遅れる。  
 学校は、時間で教育活動が組まれている。これがうまくいかなくては、すべての教育活動に影響する。
 初任者の教室を見ていると、いつも隣の組に負けている。遅れている。これは、子どもの責任ではない。明らかに教師の指導力の差である。
 初任者はもっと研究すべきである。「先輩の先生はどのような指導をしているか見聞きする」「どのようにすれば時間が守れるようになるか自分でも工夫する」「参考になる本を読む」などして、早くできるシステムをつくることである。そうして、実践してみる、問題点を改善するなどを、ぜひやっていただきたい。
 このようなことに気づかないと、もしくは、気づいてもそのままにしておくと学級崩壊になるおそれがある。大切な中身の学びもできにくくなる。
 「時間を守らせる」指導について、いくつか例を出して、そのシステム等を考えてみる。ぜひ、参考にしてほしい。

1 ノーチャイムの意識を徹底する
 今の学校は、ノーチャイムのところが多い。子どもが 自分の目で時計を見て動けるようにしたい。ここでは「自分の目」というところが、ポイントである。よく、仲間が知らせることがある。「おおい、時間だぞ!」とか、当番や係が「席についてください」などとやる。これはダメである。子ども同士がやるのだから、よいのではないかと考えてはいけない。これも他人に合図されていることになるからである。自分から行動できるようにしたい。
2 朝夕の会
  「朝夕の会」の時間がきたら、各自が自席に着くようにする。
当番は、教師の合図がなくても前に出て司会ができるようにする。始めの挨拶に時間をかけないことも大切である。
 子どもたちが歌を歌ったり、スピーチをしたりするが、何の歌を歌うか、スピーチは誰がするのかなど、しっかり決まっていることも大切である。歌詞を黒板に事前に掲示すること、係やスピーチをやる人の出入りもすばやくすることも大切である。
 教師は、子どもへの連絡等もメモしておき効率的に話したい。子どもへの配布物も時間がかからないように工夫したい
 いつも1校時に入ってしまわないように気をつけたい。
3 授業の終始
 授業の始まりは、「朝夕の会」と同様に開始したい。特に始めの挨拶に時間をかけてしまう場合が多い。全員が気をつけになるまで待つのはしなくてよい。つまらないところに時間をかける教師がいる。ほんとうに集中させるのは授業の内容でさせたい。
  「起立、今から○○の勉強をはじめます。礼、着席」などと丁寧にやる必要はない。できたら、全員座ったままで、「姿勢を正しましょう、はじめましょう」でよい。
  授業が終わったら、必ず机上には、次の時間の準備をさせておくこと。これもきびしく教師がしつけたい。