飛行機さつえい奮闘記
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2013年03月29日(金) JAL1613便 羽田→広島 17:30→19:00
MD-90 JA8029 座席:29A 羽田SPOT:6 広島SPOT:3 高度: 24000ft 速度: 650km/h 414mile 15470円(スーパー先得)

さて、前々から記事に書いていますが、JALのMD-90ラストフライトに搭乗してきました。
ラストフライトは3月30日(土)の広島発羽田行JAL1614便。広島空港でのセレモニー、また地上係員のお見送り、キャプテンアナウンス、羽田空港到着後のチーフパーサーの挨拶、羽田空港でのMD-90のパイロットさんや地上係員さんによる熱烈なお出迎え、数々の記念品…とても感動的なラストフライトになりました。

なぜこのようなチケットが取れたかと言いますと、遡ること今から5ヶ月前の10月30日。3月30日までのスーパー先得の事前予約がJALカード会員限定で行われました。
例年通りだと10月30日の14時からがJALカード会員限定、10月31日の9時30分からがJALマイレージクラブ会員、そして11月01日の9時30分からが一般客の予約受け付け開始です。
私はJALカードを所有しているので、10月30日からの事前予約を取ることができます。夜にサイトを見たら3月29日の羽田-広島JAL1613便と3月30日の広島-羽田JAL1614便に空席がありました。そして機材は両方ともMD-90…!
MD-90は2012年度中の退役と発表されていたので、3月30日の広島-羽田JAL1614便がラストフライトの確率が高くなります。
支払いは1月30日まで先延ばしが可能であった為、とりあえず予約をしておきました。
12月1日より始まった事前座席指定でも2-3の5アブレスト座席配列、そして3月31日以降のスケジュール表を見てもMD-90の文字は何処にもない…。
3月30日のJAL1614便がMD-90ラストフライトと確信し支払い。以下の行程が決まりました。

3/29 JAL1613便 羽田(17:30)⇒広島(19:00) MD-90 15470円(スーパー先得)
3/30 JAL1614便 広島(19:40)⇒羽田(20:55) MD-90 13570円(スーパー先得)


ラストフライトが13570円で取れてしまったことに我ながら驚きを隠せません…w
年度末で仕事も忙しかったのですが、なんとか振休などを組み込んで、行けることになりました。

前置きがとても長くなりましたが、今回は行きのJAL1613便の搭乗記となります。写真の枚数が過去最高の65枚…!重くて申し訳ありません^^;
出発当日。夕方の便なのでのんびり家を出ればいいのですが、最後の最後にMD-90の写真を納めたく、熊本からの戻り便を撮影する為に午前中に家を出発しました。
晩秋のMD-90は2機いましたが、1機は予備機扱いになり、1機で下記の運用となっていました。
----------------------------------
JAL1801 羽田(06:25)⇒熊本(08:20)
JAL1804 熊本(09:30)⇒羽田(11:00)
JAL1955 羽田(11:40)⇒奄美大島(14:05)
JAL1956 奄美大島(14:55)⇒羽田(16:45)
JAL1613 羽田(17:30)⇒広島(19:00)
JAL1614 広島(19:40)⇒羽田(20:55)
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本日運用に入っていたのはJA8029。L1ドア横に『ありがとうMD90』のペイントがされた機体です。
ということで、この日広島に向かう機体はJA8029で確定しました。ラストフライトはJA8029で運航されるとして、毎日機体を切り替えていたらこの日はJA8020で運航されるかも…と思っていたので、ホッと胸をなで下ろしましたε-(´∀`*)
MD-90は展望デッキからは遠い5Aスポットへ。保安検査場を通過し、出発ロビーに向かいました。
出発6時間前というとても早い時間でしたが、問題なく通過できました。


5Aスポットは…案の定というか、当たり前というか、出発ロビーからは見えない(^_^;)
プッシュバックされたら見れそうだったので、しばらく待機。
奄美大島行きJAL1955にもMD-90を目的とした方々も多く搭乗されているようで、カメラバッグを抱えて写真を撮っている方々も数人見かけました。


定刻の11時40分、奄美大島行きJAL1955便がプッシュバック開始。


隣の6番スポットに駐機している737-800のウイングレットが邪魔で機体全景はこのように。そしてガラスに張ってある飛散防止フィルムが憎い…!ピントがあまーい感じになってしまっています。


この後はカードラウンジに向かい、出発時刻まで飛行機を眺めながらのんびりと。
実はこの記事も一部はこのカードラウンジで書いているものなのです。


奄美大島からのJAL1956便は16時45分に羽田空港に帰ってくるので、6番スポットでお出迎え。
私が乗るJAL1613便はどうやら空席があるようです。事前座席指定では指定できる席がなかったので、少し驚きました。


6番搭乗口に到着。


出発便のご案内には機種欄に『マクドネル・ダグラス MD-90』と書かれています。
この表示ももう見ることができなくなりますね…。


どうやらキャセイパシフィック航空6362便とのコードシェア便のようです。


奄美大島からのJAL1956便が6番スポットに到着しました。ここで乗務員は交代し、折り返し広島行きのJAL1613便となります。


私が搭乗するJAL1613便のCAさんがボーディングブリッジでブリーフィングを行なっていました。MD-90は150席仕様の為、CAさんは3名の乗務となります。


外では本日のJAL1613便の機長、中嶋キャプテンが機外目視点検を行なっていました。


いつもならすぐに搭乗する私ですが、L1ドア前で写真を撮りたかったので、搭乗客が落ち着いた最後のほうにゲートを通過。


ボーディングブリッジ通過中。先にはこれから搭乗するMD-90が駐機しています。


本日搭乗するJA8029のL1ドア横には、『17年間ありがとう TOUCH ME』の文字と共に手形があり、機体に感謝の気持ちを込めて触れられるようになっています。


もちろん私もMD-90に感謝の気持ちを込めて、ペタペタしてきました。『MD-90の手』はとても大きく、そして少し冷たかったです。手が冷たい方は心が温かいとよく言われていますね。MD-90の温かい心に触れた気がします。


MD-90最大の特徴でもあるリアエンジン。


そしてボーディングブリッジから見れるコックピット。他機種ではこのような角度からは見れず、MD-90のみの特徴でもありました。
パイロットさんの肩に注目してください。機長、副操縦士共に四本線。ダブルキャプテンです。


前の記事にも書きましたが、このように撮っていたらパイロットさんがコックピットの窓を開けて、挨拶してくれたことがあります。
乗務員と搭乗客の距離が近い旅客機、それがMD-90という機体でした。


光の加減で少し見づらいのですが、『17年分の感謝をこめて MD-90 ありがとう』の文字もボーディングブリッジが見ることができました。


いつまでも搭乗しない訳にはいかない。ほぼ最後の搭乗客となりながらも機内へ。
私の本日のシートは29A。後ろの30列目は非常口座席となっています。窓が2枚半割り当てられており、とても広々としています。


ドアクローズ前の一枚。これを撮って席に着くとすぐにドアクローズしてしまいました。

定刻の17時30分にドアクローズ、17時33分にプッシュバック開始。
羽田空港は北風運用となっており、フェイスはサウス。私が座っているA列からはグランドスタッフのお見送りが見ることができます。思わずガッツポーツしてしまいました。

17時36分、ランウェイ05に向けてタキシング開始。777や767とくらべて、MD-90の窓の高さはとても低く、グランドスタッフの表情までよく見えます。
グランドスタッフで笑顔で手を振っていました。私も大きく手を振ったら『ありがとう!』と言わんばかりの両手でのお手振り。こちらも両手で大きく手を振り返していました。

ランウェイ05までのルートはいわゆる『ルート5』と言われている、新整備場前を通過し、D滑走路横断橋を渡り、ランウェイ05に向かうもの。
新整備場にはJALの787の他、格納庫内には見慣れたリアジェット機が…。
MD-90が格納庫に入っていたのです。先日JA8065は離日したということですので、私が乗っているJA8029と共に最後まで残ったJA8020かと思われます。
まさかこんな所で最後のお別れができるとは思ってもいませんでした。
ゆっくりJA8020の前をタキシング。ありがとうの気持ちを込めて、そっと手を振りました。

D滑走路連絡橋を渡り、ランウェイ05へ。先行機は離陸した直後のようでスムーズにランナップ。しばしの待機後、ランウェイ05より離陸滑走開始。
後方にあるV2500エンジンの音が高まりますが、機内はびっくりするほど静か。普段ならエンジン音でかき消されてしまう乗客同士の声もよく聞こえます。
長い離陸滑走のち、ゆっくりと機種上げ、エアボーン。そしてライトターン。
すぐに雲に突っ込みますが、揺れはなくスムーズな上昇。一路広島へ向けて進路を取ります。


17時54分、ベルトサインがOFF。同時に機外を一枚。あいにく雲と雲の間を飛行しており、夕焼けや地上の景色は見ることができませんでした。


さて、今まで撮影していなかった機内の写真撮影開始。窓のブラインドには『マクドネル・ダグラス』と刻まれています。


安全のしおりに描かれている鶴丸のMD-90。この鶴丸エムディなのですが、JA8070が鶴丸としてデビューする前より安全のしおりに描かれており、ファンの間では、実現することがない、幻の塗装と言われていました。


機内オーディオはMD-90のみチャンネルが一部異なります。


読書灯はノックプッシュ式。


機内安全ビデオや上空でプログラムを放映するモニターは頭上に収納されており、使用時はモニターが降りてきます。JALの737-800などと同じ方式ですね。


マクドネル・ダグラス機特徴の大きな窓。翼が後方にあるのも相成って外がとても見やすいのです。


機外はどうやら内陸を飛行中なのですが…まったく場所が分からない^^;


機内散策を開始。まるごと開いていた非常口座席よりMD-90の翼を。


私が座っていた29列目付近より。座席は2-3配列の5アブレスト。まるで新幹線ですね。


非常口サイン。


MD-90の荷物棚には手すりが付いています。頭上が低いMD-90ではこの手すりが意外と便利でした。


MD-90は機内オーディオが装備されています。MD-81やMD-87では装備されていませんでした。
聴診器型イヤホンの他、イヤホンジックに指すことで自前のイヤホンを使用することもできます。
聴診器型イヤホンは事前に全座席にセットアップされている訳ではなく、客室乗務員さんが必要な方に配っていました。


私の席の後ろは非常口座席。ドアを破って外に捨てるタイプです。A320-200と同じですね。


JALウイングコレクションで手に入れたJAS塗装のMD-90とJALサンアークのMD-90を持ち込んでいました。
安全のしおりに描かれている鶴丸エムディと一緒に、機内でしかできない異塗装トリオ!


40Kの席より。エンジンが目の前!流石にこれだけエンジンが近いと音が気になりますw


後方ギャレーには、有志が撮影したMD-90の写真が飾られていました。


MD-90は旧日本エアシステム、JASが導入した機体。ギャレーを中心にJASの名残が残っています。


カートの中にもJASマーク。


機体後方のトイレは若干狭く感じるものの、それを補うようにペーパーやお手洗いが機能的に配置されています。


機体最後方には非常口とCAさん用のジャンプシート。非常時の脱出の際は機体後方のテイルコーンが脱落し、脱出シートが膨らむようになっています。まるでトカゲですねw


2列側の非常口座席。私がMD-90に搭乗する際は決まって2列側でした。


3列側の非常席。非常口がある関係で窓側の肘掛けは短くなり、非常口ドアの所に増設で付けられています。


続いて前方ギャレーに向かいます。正面はコックピットに続くドア。


アナログチックなアナウンス用マイク。よく見るとエアステアの操作パネルもあります。


機内プログラムや機内安全ビデオはテープでの放送になるようです。


国内線ビデオサービスプログラム表がありました。これはJALグループで共通の模様。


JAL1613便の機長は宮嶋哲雄キャプテン、副操縦士は中島貴幸キャプテン。ダブルキャプテンでの運航となっていました。
折り返しのJAL1614便は逆転させて、機長が中村キャプテン、副操縦士が宮嶋キャプテンになるそうです。

【2013.03.29】 JAL1613便(MD-90 羽田⇒広島) キャプテンアナウンス

そして宮嶋キャプテンによるアナウンス。前半は動画での収録、後半はイヤホンジャックよりライン収録した音声です。


機体前方よりキャビンを。機体前方はクラスJが20席設定されています。普通席は130席、全部で150席仕様となっています。JALの737-800が165人なので、少し少ないですね。


前方ギャレー。こちらも一部にJASのロゴが残っています。前方ギャレーを撮っていると、聞き取れはしませんでしたが、聞き慣れた英語が…。コックピットからATCが少し聞こえてきていたのです。


クラスJ最前列には化粧室使用中のランプ。鍵がかかるとこのランプが点灯します。
機内では隣席がいないことをいいことに、自由に動き回っていました。私の他にも機内を撮影される方が複数人…。話を伺うとこのJAL1613便で広島へ向かい、折り返しすぐにJAL1614便で東京に戻るという方も何人もいらっしゃいました。

機体は18時45分、ベルトサインを点灯させ、広島空港へのアプローチを開始。
雲に隠れてしまい、地上の様子はよくわからない。唯一、雲の中を飛ぶMD-90の主翼についた尾翼は、まるでビームサーベルのように雲に一筋の光のラインを作っていました。
広島空港はランウェイ28のストレートアプローチ。山々を這うように降下を続け、18時54分、ランウェイ28へランディング。
逆噴射とブレーキ、スポイラーを上げて徐々に減速、誘導路に入る前はブレーキより『キーッ!』と言った音が聞こえてきました。MD-90の鳴き声を聞いているようでした。
T3誘導路から滑走路を離脱、スポットに向かってタキシングしていきます。
駐機場に向かっている間にチーフパーサーよりアナウンスがありました。殴り書きの汚いメモより復元したので、少し語句が間違っているかもしれませんが、大体このような感じでした。

『皆様お疲れ様でございました。只今広島空港に着陸いたしました。シートベルト着用サインが消灯するまで、今しばらくお席にてお待ちください。上の棚をお開けになる際は手荷物が滑り出ることがございます。十分ご注意ください。携帯電話の電源はこちらから改めてご案内致しますまで、お入れにならないようお願い致します。
今日もワンワールドアライアンスメンバー、日本航空とキャセイパシフィック航空とのコードシェア便をご利用いただきましてありがとうございました。
また、先ほど機長からもご案内がございましたが、このMD-90という飛行機は明日をもって退役とさせていただきます。とても味のある飛行機として多くのマニアの方々から愛され、また乗務員からもお客様との距離が近く、人気の飛行機でございました。
今後はアメリカの航空会社の顔として、また違う空の元、第二の人生を送ることとなっています。皆様には最後までご搭乗いただきまして誠にありがとうございました。』


チーフパーサーのアナウンス、ジーンときてしまいました。明日のラストフライトでは泣いてしまいそう…(´Д⊂ヽ


広島空港に到着!降りたくない~!!!もっと乗っていたい~!!!


一般客が多めの機内。続々と降りる人々を横目に、私は一番最後に降りようと、機内を撮影しながら時間つぶし。
左翼とJA8029の文字。


38K付近からの撮影だったかと思います。MD-90の最大の特徴であるV2500リアエンジン。


39A座席前の非常口。


特徴的な2-3配列のシート。


機体最後尾から。


最後にクラスJと一緒に。本当に最後の降機となりましたw


降りる際ももちろんペタペタしてきましたε-(´∀`*)


L1ドアに集合したJAL1613便のCAさん。ハシャぎまくってご迷惑をお掛けしました^^;
真ん中の森CAさんは翌日のラストフライトも担当されるとのこと。『明日もよろしくお願いします!』とお声がけし、ボーディングブリッジへ。


ボーディングブリッジには広島空港の地上係員さんによるメッセージボードが作られていました。


メッセージカードで『MD90』の形を作っています。時間が少なく、すべてのメッセージを読むことはできませんでしたが、みんな『MD-90』という飛行機が好きだったんだなという感じがヒシヒシと伝わってきました。


到着コンコースより撮影したMD-90。『MD愛』のバイザーが被されています。
この後、出発ロビーに展示してあるレインボーカラーのMD-90の展示やパネル展、そして折り返しJAL1614便として出発するMD-90のお見送りで展望デッキに向かいました。
退役前日のMD-90、搭乗客が少なく、のんびり機内を見て回ることができました。
最終日は人だかりができて、とても機内散策なんて出来ませんから…。

さて、退役前日の羽田-広島便のMD-90のフライトをお届けして、次はいよいよ感動のラストフライト…!と行きたい所なのですが、写真の現像や私の記事作成が追いついておりません(^_^;)
ラストフライトはとても1記事では収まらない、とてつもないボリュームになるかと思われます。
現在誠意作成中です!余す所なく紹介していきますので、今しばらくお待ちください!
それまでしばらくは3月29~30日に羽田空港や広島空港で撮影した飛行機写真、また広島市の桜の記事でお茶を濁したいと思いますm(_ _)m

※Gooブログの画像アップロード枚数制限で、高解像度画像のアップが追いついておりません。後日更新します。
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