「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

決算認定における所属会派「かがやき中央」からの表明文全文

2021-10-15 13:27:35 | 財務分析(予算・決算)

かがやき中央の令和2年度決算に対する態度表明を行います。

 

令和2年度は、新型コロナウイルス感染症への対応と共に幕を開けました。非常事態宣言が発出され、学校は休校が続き、在宅ワークが急速に進み、区内を行き交う人々もまばらとなり、休業する商店も多くありました。そうした不安と共にはじまり、日常生活を改めて見直す「あたらしい日常」へ取り組んだ一年となりました。

 

中央区におきましても、国や東京都の動きを捉えて中央区の現状に沿うよう補正予算を重ね、一般会計の歳入歳出ともに1,400億円を超え、大幅に過去最高を更新する規模となりました。人が集う場の安全確保や、学校のあり方の検討など、様々に取り組みを続けてきました。区の施設が利用できないことなどの影響を受け、あらゆる収入が大きく減少することとなりました。

人口の増加は続いているものの、そのペースは縮小しています。近年の傾向に沿い、ふるさと納税の影響によって令和2年度もおよそ20億円の収入減少がありました。市街地再開発事業での権利変換に伴う土地売払収入によって歳入が増えたものの、子育て・教育環境の充実を図っていく必要があるほか、晴海周辺のまちづくりや築地市場跡地の再開発、日本橋の首都高速道路の地下化など、あらたな都市基盤整備への対応が必要となります。脱炭素社会の実現を目指した「ゼロカーボンシティ中央区宣言」への対応も踏まえ、事業の再構築による財源確保や、持続可能な財政基盤が求められます。

 

一般会計歳出について、議会費では、開かれた区政の実現及び感染症拡大時などにおいても議会活動を継続できるように、オンラインによる議会・委員会の開催と傍聴の実施、ペーパーレス化やタブレット端末配備、議事録の音声入力による即時公開を求めます。

 

企画費・総務費では、中央区情報化基本方針における目標をより早く実現し、区民がゆとりと豊かさを実感できるよう、窓口の一本化や「人に優しいデジタル化」を積極的に推進するよう求めます。中央区男女共同参画行動計画2018の改定に向けては、公正で多様性を認め合う共生社会の実現に向け、区民のニーズや意見を広く反映するように要望します。

 

区民費では、プロアクティブ・コミュニティの確立に向け、町会・自治会に留まらず、企業やNPO、ボランティア団体や各種地域団体など、より広い連携に努め、必要な支援を実践していくよう求めます。生きがいを実感できる、全区民に向けた運動機会の提供と均等を図ることも改めて要望します。

 

福祉保健費では、令和4年4月の保育園待機児童ゼロの確実な実現を求めます。特に区民ニーズの高い、一時預かり保育や病児病後児保育の利用における利便性向上と資源の有効活用を目的とし、予約キャンセル管理をオンライン化するICTの活用を求めます。また、保健医療福祉計画2020に基づく総合窓口の開設やアウトリーチの実施、育ちのサポートカルテを活用した教育を含む関係機関との連携強化を求めます。また、学童待機児童問題解消に向けた取り組みも要望します。

 

環境土木費では、BRTの早期本格運行開始と路線の拡充をはじめとする臨海部の交通利便性向上や、舟運をはじめ水辺の交通網整備に期待すると共に、クリーンなまちの実現やグリーンインフラガイドラインの早期実現を要望します。

 

都市整備費では、KK線の緑のプロムナード化、築地市場跡地再開発、日本橋首都高地下化、築地川アメニティ構想、臨海地下鉄新線誘致など、中央区のまちづくりに、区民や関心のある方々が積極的に関わることができるよう、まちづくりに参加する権利の保障を求めると共に、わかりやすい啓蒙機会の提供を望みます。

 

教育費では、全児童生徒に向け、令和2年度には3人に1台、令和3年4月には1人1台のタブレット端末が配備され、GIGAスクール構想が推進されています。ICT支援員を各校1人常時配置することやサポートデスクの必要性についても検討を要望します。コロナの影響を受けている子どもの心に寄り添った対応や、不登校をはじめ、いかなる状況であっても学ぶ権利を尊重し、オンラインも活用した学びの継続を求めます。また、本の森ちゅうおうの開館に際して、区内全体へ向けた読書活動の推進や環境の充実に期待するところです。

 

わたしたちの会派、かがやき中央は、令和3年9月17日に、令和4年度予算要望書を予め提出し、あたらしい日常に対応した業務の執行に伴う予算編成を見据え、本決算特別委員会に臨みました。令和2年度中央区各会計歳入歳出決算にあたり、20万人都市を見据え、積極的にデジタルを活用し、新たな日常に対応した区政運営に努めることを要望します。

 

最後に、会派かがやき中央が中央区政へ、未来に向けて大切にしていただきたい視点3点を述べます。

1.進取果敢の精神

2.開かれたコミュニティ

3.誰一人として取り残さない区政

 

 以上の要望を申し上げまして、中央区議会かがやき中央は、本決算特別委員会に付託されました令和2年度各会計歳入歳出決算の認定に同意いたします。



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