医療的ケア児の保育
国会 厚生労働委員会でのひとつの議論
*********国会 衆議院 厚生労働委員会 議事録抜粋(H28.5.11)*********************
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009719020160511016.htm
○荒井委員 今、厚労省関係では待機児童問題が大きな問題になっているんですけれども、実は、私がいろいろな関係者から聞いたところによりますと、待機児童の問題を解決するために、障害児やあるいは医療的ケア児を受け入れると、一般の枠が少なくなる、あるいは能力がそこで小さくなってしまうので、なるべくならば障害児やあるいは医療的ケアの子供たちは受け入れたくないというのが本音なんだというようなことを保育園の経営者の方々から聞きました。しかし、これは全く違いますよね。
そして、一億総活躍というのであるならば、この、たまたま社会的地位のある方ですけれども、ちゃんと預かってくれるところがあるならば、その方は社会的にももっともっと活躍できる立場を得ることができるんだと思います。まさしく今必要としているのは、障害児のケアのために家庭に縛りつけられている、そういう人たちを解放してやるということが必要なんだと思うんです。そのためには、そういう保育園が必要なんだと思うんです。
今の保育園の考え方というのは、あるいは厚労省の保育の考え方というのは、障害児を受け入れる、あるいは特に医療的ケア児を受け入れるということに関して、一般の重症心身障害児の場合は受け入れる場合にはそれなりの給付がつくようですけれども、今までは大島分類のためにそれだけの給付がないので、経営的にも難しいということで断った例があって、それがたった一カ所だけ引き受けたというのが先ほど私が紹介した例なんですけれども、今後、そういう問題も含めて、保育園の引き受け、受け入れ体制というのをどういうふうに整備されようとしているのか、整備しようとしているのか、それをお聞かせ願いたいと思います。
○塩崎国務大臣 保育園においては、当然のことながら、全てのお子さんが、生活、遊びを通じてともに育って、障害のあるお子さんと、他の、障害が必ずしもないお子さんがともに育み合って成長できる、こういうことが本来最も重要なことだというふうに思っております。
先ほどインクルージョンという言葉がありましたが、まさにそういうことなんだろうと思いますし、先生御指摘のように、一億総活躍というのは、あらゆる立場の人がそれぞれの能力いっぱいいっぱいに活躍できるという意味でありますから、そういう意味では、先生の御指摘は私はそのとおりではないかというふうに思うところがございます。
保育園における障害のあるお子さんの受け入れに関しては、受け入れに伴う保育士の加配とかそういう手だては、特に、平成十九年度から職員の配置を改善するなど、取り組んではきているわけでございますし、新たな子ども・子育て新制度においても、障害、疾病など社会的な支援の必要性が高い子供やその家族を含めて、全ての子供や子育て家庭を対象として、一人一人の子供の健やかな育ちをひとしく保障することを目指すというのが考え方として指針に書かれているわけでございます。公定価格にも療育支援加算というのが新たに設けられて、障害のあるお子さんの保育の支援を厚くしているわけであります。また、障害のあるお子さんについて、保育園を優先的に利用できる場合の一つとしているわけでございます。
こういうことで、新制度のもとで、障害のあるお子さんの受け入れが進むような施策は打ってきているわけでありますし、また、待機児童解消加速化プランによって受け皿拡大を大いに進めておりますけれども、今申し上げた各種施策とあわせて、保育の必要のある障害のあるお子さんが待機児童とならないで、保育園の利用がしっかりできるようにしていかなければならないと思っております。
しかしながら、今のお話があったとおり、医療的ケア児の保育園での受け入れが進んでいるというわけではないことは御指摘のとおりであって、それを進めるためには、一般的な受け皿拡大では十分ではないんだろうと思います。
いわゆる病児保育の枠内でできること、これは当然やらなきゃいけないというふうに思いますが、しかし、今の病児保育の多くの場合は、熱を出したとかそういうときに預かっていただく。私の松山市でも、普通の保育園ではなくて、やはり、小児科医の先生の診療所に三つベッドがあってそこで寝ている。そうなると、先ほどお配りをいただいたこういうお子さんはふだんは元気ですから、そうすると、保育でいろいろな教育やいろいろなことをやることができる病児の、これを病児と呼べばですね、そういう施設があるかというと、なかなかそれはないんだろう。ですから、駒崎さんの施設だけで、今、唯一東京で一カ所だけということになっているわけでありますので。
そうなると、私どもは、今回児童福祉法に医療的ケア児の位置づけをした限りは、これからどういう形でやることが、こういった子供たちが、いわゆる普通の子供たちが行く保育園と同じようなことで保育園で十分やりたいことがやれるようにするためにどうしたらいいのかということについて、これはやはりさらに知恵を出していかなきゃいけないんじゃないかというふうに考えているわけでございまして、ぜひ、当面は病児保育を活用するにしても、それだけではフルスペックの保育をやるということに多分ならないんだろうというふうに思いますので、新しい形の医療的ケア児の必要な保育サービスということを考えていかなければならないというふうに思います。
第3回専門家会議、第4回専門家会議と傍聴をしていますが、市場関係者、水産仲卸の皆様からは、土壌汚染の豊洲新市場へは安全性が確認されない以上、移転ができないという声が大勢です。
今後の築地の移転問題の方向性を左右する大事な理事会の理事長選挙が近くあります。
「コップの中の選挙」にすぎないと記事にはありますが、東京魚市場卸協同組合(東卸)には、誤った東京都の政策豊洲への移転を止める力があります。
******日経新聞*****
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12129670V20C17A1QM8000/
波乱含みの仲卸団体理事長選 築地、移転問題で混戦模様
2017/1/25 23:51
31日に行われる築地市場(東京・中央)の水産仲卸団体、東京魚市場卸協同組合(東卸)の理事長選挙が波乱含みの展開となってきた。豊洲市場(同・江東)への移転が不透明感を増し、移転を推進してきた現職への風当たりが強まっている。移転慎重派も候補を擁立し、票のとりまとめを図る。
組合員の中から理事を選び、新理事が互選で理事長を決定する。組合員600人という「コップの中の選挙」にすぎないが、新市場をめぐる築地の世論という意味合いも加わり、7月の都議選並みに市場関係者の注目を集めている。
これまで注目度は低かったが、東卸理事長は築地市場の重要ポスト。水産仲卸は600の事業者それぞれが一国一城のあるじで、市場内で意見をまとめるのがもっとも難しい業界とも言われる。それだけに内部の意見を集約し、市場内の他業界や市場設置主体の東京都と調整する東卸理事長の手腕が問われる。
過去も理事長の椅子をかけて激しい選挙戦が繰り広げられてきた。現職が初当選した2013年の選挙では、市場移転の是非を巡って意見が真っ二つに割れた。移転推進派、慎重派それぞれの候補の得票数が同数となり、意見調整と投票を何度も繰り返してやっと推進派の当選が決まった。
今回の選挙はどちらに転ぶのか。決戦は5日後に迫っている。(彩)
今後の築地の移転問題の方向性を左右する大事な理事会の理事長選挙が近くあります。
「コップの中の選挙」にすぎないと記事にはありますが、東京魚市場卸協同組合(東卸)には、誤った東京都の政策豊洲への移転を止める力があります。
******日経新聞*****
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12129670V20C17A1QM8000/
波乱含みの仲卸団体理事長選 築地、移転問題で混戦模様
2017/1/25 23:51
31日に行われる築地市場(東京・中央)の水産仲卸団体、東京魚市場卸協同組合(東卸)の理事長選挙が波乱含みの展開となってきた。豊洲市場(同・江東)への移転が不透明感を増し、移転を推進してきた現職への風当たりが強まっている。移転慎重派も候補を擁立し、票のとりまとめを図る。
組合員の中から理事を選び、新理事が互選で理事長を決定する。組合員600人という「コップの中の選挙」にすぎないが、新市場をめぐる築地の世論という意味合いも加わり、7月の都議選並みに市場関係者の注目を集めている。
これまで注目度は低かったが、東卸理事長は築地市場の重要ポスト。水産仲卸は600の事業者それぞれが一国一城のあるじで、市場内で意見をまとめるのがもっとも難しい業界とも言われる。それだけに内部の意見を集約し、市場内の他業界や市場設置主体の東京都と調整する東卸理事長の手腕が問われる。
過去も理事長の椅子をかけて激しい選挙戦が繰り広げられてきた。現職が初当選した2013年の選挙では、市場移転の是非を巡って意見が真っ二つに割れた。移転推進派、慎重派それぞれの候補の得票数が同数となり、意見調整と投票を何度も繰り返してやっと推進派の当選が決まった。
今回の選挙はどちらに転ぶのか。決戦は5日後に迫っている。(彩)