「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

『この子らを世の光に』糸賀一雄先生の言葉。『この子らに世の光を』あててやろうではなく。

2013-06-18 23:00:00 | 子育て・子育ち
 小児医療系MLで言われていたことです。

 私たちのあるべき方向性を、時代を隔てても、示唆してくださっています。


重症心身障害児・者の学園で琵琶湖学園の創設に生涯を費やした、糸賀一雄先生の言葉。

時代背景は昭和初期とのことです。

ウイキペディア:
糸賀 一雄(いとが かずお、1914年3月29日 - 1968年9月18日)は、日本の社会福祉の実践家である。知的障害のある子どもたちの福祉と教育に一生を捧げた。日本の障害者福祉を切り開いた第一人者として知られ、「社会福祉の父」とも呼ばれる[1]。その思想を自身が語ったものとして書籍『福祉の思想』(NHK出版)がある。


「この子らはどんな重い障害をもっていても、だれと取り替えることもできない個性的な自己実現をしているものである。

人間と生まれて、その人なりに人間となっていくのである。

その自己実現こそが創造であり、生産である。

私たちの願いは、重症な障害をもったこの子たちも立派な生産者であるということを、認め合える社会をつくろうということである。

『この子らに世の光を』あててやろうという哀れみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというのである。

『この子らを世の光に』である。

この子らが、生まれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである」

(「糸賀一雄著作集Ⅲ」より)
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