非常に残念なことであるが、数々の不明な点、不十分な点、不可解な点を残しながら「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」は、最終報告書を東京都に提出し、形的に終了いたしました。
数々の不明な点、不十分な点とは、すなわち、わずか一週間にみたない期間に募集された質問書に、都側が出した回答は、なんとA4一枚でした。十分な回答をせずに、会議を閉じてしまいました。
私も質問書に書きましたが、改正土壌汚染対策法との関連、環境アセスメントとの関連など不明です。
不可解な点とは、世界的に権威ある科学誌Natureでも批判記事が出されましたが、初期値を非開示のまま、中間報告をし、そこで、「土壌汚染対策の有効性が確認されました~豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験の結果(中間報告)について~」と、いまでも中央卸売市場のホームページでも掲載されていますが、安全宣言を出してしまっている点です。
データがそろわないうちに安全宣言を出し、根拠の無いまま議会に報告し、議会に予算通過の説得をしたこととなります。このようなことがあってよいものか、大きく首を傾げます。
新聞にもとりあげられているように、環境基準の4万3000倍のベンゼン処理を行えるかの判定をせずに、低い濃度のベンゼン2.7倍で処理ができたということを都は証明しました。この2.7倍を都は墨塗りをして、いままで初期値非開示できました。その一方で、高濃度ベンゼン処理が可能ということを証明する追加の実験は、5月26日受付の実験であることが分かっています。3月段階では知りえていません。
高濃度ベンゼン処理を行えることを証明なくして、3月の段階では、低濃度ベンゼン処理だけをもってして「土壌汚染対策の有効性が確認された」と言い切ってしまっているのは、おかしくはないでしょうか。
今回、30分で技術会議は終わりました。
詰め掛けた傍聴者、定員50名は、皆、疑問の声を発しましたが、それら声は、一切受け入れられず、専門家会議のときはあった傍聴者との質疑応答も無く、一方的に、技術会議はきりあげられてしまいました。
仲卸のひとりは、とうとうと「このままでは、食の安全・安心は守られない。説明をしてほしい。」とお願いし、原島座長も着座のまま、その訴えを聞きはしたもののなんら発言は無く、東京都職員が一方的に会を閉じたのでした。
傍聴者には、畑教授、坂巻先生ら科学者もいらしたわけであり、ぜひとも質疑応答をしていただきたかったと思います。
このままでは、都議会予算審議で付された付帯決議のひとつ「土壌汚染対策について、効果確認実験結果を科学的に検証し有効性を確認するとともに、継続的にオープンな形で検証し、無害化された安全な状態での開場を可能にすること」が守られたとはいえません。
ぜひとも、開かれた形での都民や科学者とのリスクコミュニケーションの場を持っていただきたいと考えます。
数々の不明な点、不十分な点とは、すなわち、わずか一週間にみたない期間に募集された質問書に、都側が出した回答は、なんとA4一枚でした。十分な回答をせずに、会議を閉じてしまいました。
私も質問書に書きましたが、改正土壌汚染対策法との関連、環境アセスメントとの関連など不明です。
不可解な点とは、世界的に権威ある科学誌Natureでも批判記事が出されましたが、初期値を非開示のまま、中間報告をし、そこで、「土壌汚染対策の有効性が確認されました~豊洲新市場予定地の汚染物質処理に関する実験の結果(中間報告)について~」と、いまでも中央卸売市場のホームページでも掲載されていますが、安全宣言を出してしまっている点です。
データがそろわないうちに安全宣言を出し、根拠の無いまま議会に報告し、議会に予算通過の説得をしたこととなります。このようなことがあってよいものか、大きく首を傾げます。
新聞にもとりあげられているように、環境基準の4万3000倍のベンゼン処理を行えるかの判定をせずに、低い濃度のベンゼン2.7倍で処理ができたということを都は証明しました。この2.7倍を都は墨塗りをして、いままで初期値非開示できました。その一方で、高濃度ベンゼン処理が可能ということを証明する追加の実験は、5月26日受付の実験であることが分かっています。3月段階では知りえていません。
高濃度ベンゼン処理を行えることを証明なくして、3月の段階では、低濃度ベンゼン処理だけをもってして「土壌汚染対策の有効性が確認された」と言い切ってしまっているのは、おかしくはないでしょうか。
今回、30分で技術会議は終わりました。
詰め掛けた傍聴者、定員50名は、皆、疑問の声を発しましたが、それら声は、一切受け入れられず、専門家会議のときはあった傍聴者との質疑応答も無く、一方的に、技術会議はきりあげられてしまいました。
仲卸のひとりは、とうとうと「このままでは、食の安全・安心は守られない。説明をしてほしい。」とお願いし、原島座長も着座のまま、その訴えを聞きはしたもののなんら発言は無く、東京都職員が一方的に会を閉じたのでした。
傍聴者には、畑教授、坂巻先生ら科学者もいらしたわけであり、ぜひとも質疑応答をしていただきたかったと思います。
このままでは、都議会予算審議で付された付帯決議のひとつ「土壌汚染対策について、効果確認実験結果を科学的に検証し有効性を確認するとともに、継続的にオープンな形で検証し、無害化された安全な状態での開場を可能にすること」が守られたとはいえません。
ぜひとも、開かれた形での都民や科学者とのリスクコミュニケーションの場を持っていただきたいと考えます。