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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【障がい者施策UP DATE9】ノーマライゼーションが言われて、30年

2009-10-01 09:37:22 | マニフェスト2011参考資料

  「ノーマライゼーションが言われて、30年」といいます。

 なにが前進したのでしょうか。

 小さな前進はいくつもあったと思います。
 ただ、もっと、もっと、前進させねばなりません。

 中央区にとっては、「地域自立支援協議会」が、ひとつの推進の役目を果たす重要な機関です。
 昨日9/30は、第6回地域自立支援協議会の会合が開催されました。
 障がいのある方の当事者も入って、部会をつくり、施策のあるべき方向性をまとめた報告書に対しての、区の考え方を示す重要な会議となりました。
 傍聴者は、私ひとりでした。

 会議では、保健部長から、地域自立支援協議会会長に、『「中央区自立支援協議会報告」に対する回答』という書面が、手渡されました。


 忘れてならないことは、会長もおっしゃっていましたが、回答が出たから、終わりではないということです。
 「さらにどうしたらよいか」これから、考えていかねばなりません


 『「中央区自立支援協議会報告」に対する回答』は、なんらかの形で、今後、この場でもお伝えしたいと思います。
 また、区のホームページなども利用して、すべての区民が知ることができるように、工夫していくよう、区と協議していきたいと思います。


 昨日の会議で、その回答をうけて、委員とのやりとりの趣旨を書きます。
 特に重要な箇所に、下線をひきます。

①手話通訳の区役所内配置について
区の回答:限られた時間であるが、一定の時間に区役所に訪れると、必ず手話通訳の方がいるという時間をつくる


②精神に障がいのある方の現況調査の人員について
区の回答:人員を確保し、調査をする


③月島3丁目の障がい者グループホームの入所対象者について
区の回答:10室中、7室7名定員。知的障がいを対象とする。世話人は住み込みとなる。


④自立支援法が変わることによる地域移行の影響について
議論:
)地域移行の方向性は続くであろう。利用者の負担の見直しはあるかもしれない。
)全国一律の地域移行はできないであろう。


⑤重度の障がいのある方の就労支援について
議論:働けないのに利用料が出て行く現況がある。


チャレンジ雇用について
議論:有効である。


三障がい一緒の身近な相談体制の整備について
議論:
)相談体制のネットワークが必要
)24時間の電話対応など、とくに精神障がいの方には必要性がある。


⑧労働スクウェア跡地をはじめ三障がい一緒になった支援施設の開設について
議論:
)労働スクウェア跡地は、国や都も使いたい希望がでている。図書館の希望もある。
)労働スクウェア跡地開発にともない、その場所に移設されたことにより、空いた建物内でもよいので、支援施設をつくるという発想はできないか。


今回の「報告書」と「その報告書への回答」の区民への周知について
議論:
区のホームページ、
冊子をつくる
保健福祉祭り
ヘルパーがとどける
などの手法の議論。


⑩今後の協議会運営について
回答:今後二年間の体制整備も行う。新しい委員の選任もあり、次の開催時期は、ここではいえない。


⑪地域と家庭と障がいのある方のトライアングルの中での支援について
議論:
トライアングルが重要


⑫自立支援協議会運営マニュアルについて
議論:
たいへん参考になる

などなど。

 

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若い力が地域の中へ 20代、30代の地域とのつながり 

2009-09-29 15:58:17 | マニフェスト2011参考資料
 行政の方とお話をする中で、若い力が地域の中へ、どのように入っていくかが、課題であると感じました。

 若い力とは、20歳から30歳ぐらいの大学生や社会人のシングルのひとたち。

 
 中央区には、中学生のボランティア養成講座があります。
 そこで学んだ子は、高校生や大学生ボランティアとなって、その講座を支えます。
 二十歳になると、成人式を企画する委員会に属します。
 その後は、成人式企画の委員会のOB,OGとなります。

 ここまでの、ひとつの流れはあります。

 その後、大学生、社会人として社会にでるとともに、地域とつながるきっかけが非常に薄くなってしまう状況です。
 もったいないものです。

 ふつう20歳から30歳ぐらいの大学生や社会人のシングルのひとたちは、地域とのつながりがうすくなり、その後、結婚し、子どもをもち、地域とのつながりがあらためてできていくのだと思います。(子どもがいると、自然と、地域とのつながりができていくものです。)
 彼ら若者は、一度、地域からとても離れ、遠くからふるさとの地域を見つめなおすよい時間なのかもしれません。それはそれで、意義あることです。

 中央区には、大学が少なく、残念ながら大学生の活動の場がもともと少ない地域です。

 どうすればよいのだろうか。

 うまく地区青少年委員会とつながることがひとつでしょう。
 また、中央区生涯学習講座で学び、文化活動、スポーツ活動をすることもひとつでしょう。
 ボランティアのネットワークに加わっていくこともひとつでしょう。福祉祭りや子どもフェスティバル、中央区まるごとミュージアムなどで、かかわる事もできるかもしれません。
 もうひとつ、若者のためのイベントをつくることもできるかもしれません。
 消防団の参加もありかもしれません。

 
 糸のようにとても細くてもいいと思いますが、若者が地域と結びつく、きっかけ、しかけ、場があればよいと思います。
 「次は、これ」とかいうのではなく、さまざまな魅力あるメニューが、あちこちにちりばめられている中央区が目指すべき形なのでしょう。

 自分にもこれといった解決法が見出せず、漠然と書いてしまいました。
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9/9 ケアマネージャー勉強会

2009-09-10 10:18:56 | マニフェスト2011参考資料
 9/9ケアマネージャー勉強会に参加してまいりました。

 以前から、何度もこの勉強会のことは、書いて参りましたが、出席のたびに、介護の現場の難しさを痛感いたします。

 昨日話された内容のキーワードは、
一、認知症対応の難しさ

一、夜間の訪問介護体制整備の難しさ

一、在宅介護のありかたと中央区の街づくりの重要性

 
 以下は、話された内容。

①加齢を考慮に入れた、認知症医療や医療介護の対応が求められる

②若年者の場合に、介護保険適用の中には、障がい者制度があっている方も含まれていいるのではないか。

③夜間対応型訪問介護を頼める施設がない

④病院でなされることすべて、在宅ではできない。

⑤介護保険の適用になられた方は、「何をしてほしい」ではなく、「何をしてもらえる」という質問が多い。

⑥介護保険調査まで時間がかかる場合がある。
 例えば、9/1に出して10/5に調査。
 ただ、ターミナルの場合は、早くしてもらえる。

⑦福祉センターに言語リハビリがある。

⑧介護保険ではまかなえないサービスを「虹のサービス」で可能になる。

⑨ある介護の現場で、「おこまりのことはなにですか。」との声かけに、「なかなか死なないことです。」というまじめな返答があった。

⑩パーキンソン病が中央区では多い。その精神症状の対応が難しい。

⑪ケアマネージャーでもターミナル加算があればよいのではないか。

⑫見守り制度は、虚弱の方には有効。認知症などでは、難しい。コミュニティーのないところでの見守り制度普及は難しい。

⑬認知症施設での受け入れ条件が厳しいところがある。

⑭認知症の重症度で、施設やフロアーを分けて対応すべき。

⑮独居の在宅介護は、本当によいものか。

⑯鍵つきのマンションでの介護は、なかなか難しいことがある。

次回、勉強会10/14
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【協働 UPDATE17】「中央区協働推進会議中間報告 意見書」 提出いたしました。

2009-08-21 08:49:02 | マニフェスト2011参考資料
「中央区協働推進会議中間報告 意見書」


小児科医師・中央区議会議員
小坂和輝(42歳)
中央区月島3-30-3
電話03-5547-1191

 
 平成16年の「NPO・ボランティア団体交流サロン」の開設、平成18年の「地域との協働指針」の策定、そして、この度の協働推進会議の平成19年11月から本年6月までの11回の会合の末、この「中間報告」へとようやく至りました。協働推進会議の委員の皆様をはじめ、関わられた多くの皆様のご努力・ご尽力に敬意を表します。
 この度の報告書にありますように、「これからの行政には、住民自身が公共的なサービスの担い手となる協働を取り組むことにより、よりきめ細やかな行政サービスを提供することが求められています。」(3ページ記載)
 本年11月提出予定の「最終報告書」に向けて内容をさらに充実させ、来年度からの本格的な報告書記載事項の実現のために、実際の行動を開始することを是非ともお願いしたく考えます。
 「最終報告書」の充実に少しでも役立つことができればと考え、勉強会も開催(平成21年8月20日19時~21時15分、10名出席)して、現場の声をお伺いしながら以下の意見書を作成いたしました。
 ご検討いただけますように、よろしくお願い申し上げます。

 
1.中央区の協働推進における現状と課題について
①NPO・ボランティア等協働条例の制定
 大きな課題として、中央区とNPOの協働を定めた条例が必要だと考えます。
 理由のひとつは、条例を制定する過程で、民主性、公開性を基本に、議会も一緒になって、協働を議論することができるからです。
 もうひとつの理由は、条例にすることでこそ、憲法適合性を確保しつつ、自治体がNPOと協働し、NPOに対して資金助成等の積極的な支援を行っていくためのよりどころとすることができるためです。

②今までの区の協働事業の整理
 現在、どの分野で、どの活動団体と、どのような形態の協働をしているのか、整理した表を、つけていただきたいと思います。

③協働の理念
 区が協働推進を図っていく、その意図を明確に再確認する必要があると考えます。
 当然のごとく、単なる「行政の下請け」として、社会貢献団体を区は位置づけてはいないわけであり、先だって策定された「地域との協働指針」の中の理念を詳述すべきと考えます。

④都の協働指針
 区を取り巻く状況として、都の協働に関する動向や方針についての要約も、掲載していただければと思います。
 例えば、東京都の報告書『行政と民間非営利団体(NPO)』(平成8年)では、自治体とNPOとの協働意識のあり方について、非常に参考になる記載があります。
「自治精神の視点:市民の自立的活動の発展が地方自治の成熟に結びつくように努める
 使命検証の視点:社会の状況にあわせ、常に相互の領域と使命を検証する
 発展の視点:NPOは発展・変容するものであることを認識する
 平等互恵の視点:NPOの自主性を尊重し、権利として対等の立場であることを認識する
 特性発揮の視点:協働にあたっては、NPOと行政の特性を相互に最大限に生かすことに努める」

⑤用語解説
 基本的な事項であるものの「NPO」、「NGO」、「ボランティア」等の用語解説を入れるべきであると考えます。


2.「中央区協働推進会議」について
①議事録の公開
 貴重な話し合いの中で、この「中間報告」が作成されたと思います。
 この「中間報告」へいたった経過を振り返り、理解を深めるためにも、中央区協働推進会議の議事録を公開いただきたいと思います。


3.協働の推進に向けた4つの提案について
(1)中間支援のあり方について
①区役所内のNPO活動拠点設置
 区役所内にNPO活動拠点を置くと協働の推進が図れると考えます。
 実際に「東京湾大華火祭実行委員会事務局」は区役所内に設けており、区も協働における区役所内活動拠点の有益性は認識されていることと思います。

②就労支援の観点からの協働
 「70歳就労社会の実現」や「障がいのある方の就労支援」との関連で、高齢者事業や障がい者事業と連携をどのようにとっていくお考えでしょうか。
 例えば、中間支援拠点に、それらスタッフも入っていただくなどで連携するとよいのではないかと考えます。

③ボランティア人材の確保
 人手としてボランティアが必要なときに、その情報を取りまとめ発信する機能も中間支援拠点にもっていただきたいと考えます。(「中央ボラネット」のように)

④資金調達支援
 機能の一つに、「協働に関する専門相談の実施」とありますが、相談においては、もっとも困難なことのひとつである資金調達に対しての助言・指導の充実を図るべきであると考えます。

⑤先進事例
 具体例として、「中間支援拠点」の先進事例の記載をお願いします。


(2)協働の仕組みづくりについて
①さまざまな形態の協働
 協働の形態には、さまざまあります。「中間報告」では、「委託」の形態を中心に書いています。
 他の形態(直接的な協働活動として;委託、補助・助成、後援、共催、事業協力、仲介・調整、政策提言・提案 / 間接的な協働活動として;NPO活動支援、条件整備)も書く必要があるのではないでしょうか。

②既存の活動団体への活動支援
 既存の活動団体への、「中間支援組織」による支援を詳しく明記してください。
 本報告書のメインは、協働でもっとも難しいことのひとつ「活動団体が区の予算付けのある委託事業をなすプロセス」を書くことにあったと認識しています。
 ただ、もっとも「中間支援組織」に求められるであろうことは、既存のNPO・ボランティア組織や町会・自治会などの活動団体が、その活動の充実を図れるように、「中間支援組織」が支援することであると考えます。
 どのような支援が可能かをもう少し詳しく書いていただきたいと考えます。

③災害時の協働
 今後、災害時の連携も想定した協働や「災害時における協働計画(仮称)」の策定を、「中間支援組織」を中心に行ってはいかがでしょうか。

④インキュベーションセンター機能
 NPO立ち上げ時の一定期間の事務所機能(住所、電話など)を有し、立ち上げに伴う相談支援体制も整えているインキュベーションセンターの必要性を考えます。
 「中間支援拠点」に是非併設いただきたく考えますがいかがでしょうか。

⑤23のステップの大分類:仕組みにおける23のステップの理解の手助け
 ひとつひとつの作業を忠実に述べると“23”になってしまうのは仕方がないのですが、“23”のステップを、もう少し大きな段階でまとめていただきたいと思います。(大きな段階でくくって、理解を手助けするネーミングをつけていただきたい。)
例えば、
ステップ1~5 ⇒計画段階1 :提案の誕生 
ステップ6   ⇒計画段階2 :提案の審査
ステップ7~9 ⇒計画段階3 :提案書(案)の作成
ステップ10~16⇒計画段階4 :正式な提案書の作成
ステップ17、18⇒実施 :実施
ステップ19~23⇒評価と改善:事業終了後評価

⑥23のステップのストーリーの例示
 23のステップをイメージしやすくするために、例示できないでしょうか。
 例えば、「子育て中のお母さん方があつまって、こどもを預かる場を提案しそれが、事業化されていく」などのケースを想定し、具体的にストーリーにする。
 漫画でそれが書かれればなおよいと思います。

⑦区の課題の吸い上げ
 区の課題の吸い上げでは、大きく間口を広げていただきたいと思います。
 活動団体だけでなく、区民から広く提案を受けて、ニーズを掘り起こしていただきたいです。
 活動団体による政策討議の場も作っていただければなお良いと考えます。

⑧事業やNPO自体の自立までの支援
 事業を行った後、事業報告書が作成され、その事業を評価することになっています。
 一回で終わりと言う事業はあまりなく、その後も事業は継続することが多いと思いますが、委託の形で、お金が入ることが逆に、その事業やNPO自体の自立を妨げることにもつながります。
 事業やNPO自体の自立までも視野に入れた支援が必要と考えます。

⑨既存協働事業の自立支援
 上記⑧と同時に、現在行われているすべての協働事業も改めて評価し、自立の方向への支援をしていく必要があると考えます。

⑩協働推進に向けた区役所内での横断的に連携できる組織のあり方について
 提案された事業内容は、各課各部にまたがって関連することが多々発生すると思われます。
 区役所内の各課各部の横の連携を深めていく必要があるのではないでしょうか。
 いかに、横の連携をとっていくのかその手段・方法を述べてください。

⑪協働推進のための区民部「協働推進室(仮称)」設置
 上記⑩を考えた場合、区民部の下に、強力な「協働推進室(仮称)」なるものをおき、各部局への招集権を併せ持つ必要があると考えますがいかがでしょうか。

⑫委託事業化が至らないケースのフォロー
 うまく委託事業化へいたらなかった提案(A行政課題に合致しているか? B公共性があるか? C団体の活動実績、事業遂行能力はあるか?など、「協働事業選定基準」に合致せず、委託事業化が進まなかった場合)に対して、その提案へも十分なフォロー体制をもつべきと考えますが、そのフォロー体制についても、さらに詳細な記載の充実をお願いします。

⑬「協働事業選定基準」の例示
 最終報告書では、上記⑫の「協働事業選定基準」も、“案”の段階で構わないので、例示すべきと考えます。


(3)選定・評価方法について
①事業構築の段階での「第三者審査機関」による評価
 「第三者審査機関」の評価には、3つの重要な役割があると考えます。
)事業構築の段階(「協働事業選定基準」をもとにした評価)
)事業提案書の審査
)事業報告書の審査
 仕組みの中では、を想定していないように見えますが、の段階でも、「第三者審査機関」の評価があった方がよくはないでしょうか。

②「第三者審査機関」の構成メンバー
公募区民やPTAなど広く区民代表も入っていただくべきではないでしょうか。

③審議の公開
「第三者審査機関」の審議は、公開にすべきと考えます。


(4)協働のための人材育成方法
①人材育成の仕組み
 ここがひとつの肝であると考えます。
 各項目について、さらなる解説を入れていただきたいと思います。
 また、理解を深めるために、各項目で、各地の先進的な取り組みの事例があればあげていただきたいと考えます。

②専門講座の相互乗り入れ
 「市民活動団体を組織する人の人材育成」「活動団体間をコーディネートする人の人材育成」の講座は非常に専門性が要求された高度な内容になります。
 区独自の開催だけでなく、都や他区との同時開催や、他の領域、例えば、区職員の新人研修との共同開催などの形で実施することで、講座の充実に力を入れていただきたいと思います。

③専門講座をキャリアとして活用できるように
 「活動団体間をコーディネートする人の人材育成」での講座は、非常に専門性が高くなります。
 「大学や研究機関との連携」と記載されているように、その習得技術は、たいへん高度で専門的であるがゆえに、キャリアとして有効活用できるように認定したり、実際に学会発表や専門誌記載までの支援をすべきであると考えます。

④協働推進に向けた区職員の意識啓発
 21ページで、「区職員に対する意識啓発等の研修も実施し、区内における協働事業の推進に向けた基盤整備を進めることが必要です。」と記載されています。
 現状では、協働推進に向けた本区職員の意識は高いものと推察いたすものの、この基盤整備はたいへん重要だと考えます。
 協働推進のために、どのような研修を実施するのか、もう一歩踏み込んでの記載をお願いします。


(5)協働のイメージ
①透明性について
 基本的にすべての段階が、公開されるべきと考えますが、透明性をどのように担保していくのか教えてください。


4.今後のスケジュールについて
①来年度予算化
 報告書記載内容の来年度からの実施に向け、予算付けを
 すなわち、「中間支援拠点選定とその運営費」、「第三者審査機関立ち上げとその運営費」の予算化をお願いいたします。

②「最終報告書」の発表会の開催
 「最終報告書」が出来上がった段階で、理解を深めるために、報告書発表会を開催いただきたいと思います。
 報告書を読むだけでは、理解しづらいと思いますので、よろしくお願いいたします。


以上、
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亀島川シンポジウム 開催される。次は、いかに形にするか。

2009-08-09 11:22:44 | マニフェスト2011参考資料

 市民・区民提案のまちづくり。夢のあるまちづくり。ひとが健康になるまちづくり。

 今、子育て支援とともに中央区が力を入れるべき分野のひとつであると私は考えます。
 
 
 亀島川を中心になされたそのシンポジウムが、8/8に開催され、私も参加してきました。

 一番感じたことは、そのシンポジウムの実際の内容とは、離れますが、「このような市民・区民の皆様から出された提案を、いかに実際の施策へと結びつけ、街づくりの中で実現をしていくか」ということです。

 ここでは、まさにすばらしいまちづくりの提案がなされました。
 建物は、人を健康にするもの。今は、「にんべん」の入らない建物が多いという意見もでました。


 それぞれの立場のひとが、集まりなされた提案です。
 実際の住民、務めに通う人、料理店・商店・企業、建築・都市計画の専門家、川を愛する人、大学など学識経験者などなど。
 お台場ガンダムの仕掛け人もいらっしゃいました。ガンダムでは、「無料」「直に触れるということで体験をする」を念頭に入れた参加のスタイルを作ったということでした。

 シンポジウムでも話されましたが、中央区には、“ひと”という財産があります。十分まちづくりの提案を担える方々です。

 しかし、このまま、放っておくと、この提案は、このままで終わってしまいます。

 この提案の思いの輪が広がっていくことがひとつ大切です。
 まちの思い、区民の思いとしてひろがっていくことで、行政はその思いに対し、支援をしやすくなります。
 地域のひとつひとつのイベントを、たとえそれが小さくとも、伝えていく役割が、マスコミには求められます。

 形作る段では、現在ある『まちづくり協議会』などの中で、このような提案がなされる場があればよいと思います。
 もしくは、『まちづくり提案の場』となる機会を、行政が新たにつくるのもよいかもしれません。
 議会設置の環境建設委員会で市民提案のまちづくりを聴く場を設けることもまたよいかもしれません。(なお、かつて、「亀島川の整備」が報告でなされたことはございました。)

 このようなまちづくりを考える組織が行政で行える支援とは何かを考え、実施することも大切だと考えます。
 例えば、財政面でのアドバイス活動の場の支援人材育成広報の支援などだと思います。
 今、意見(パブリックコメント)募集中(8/1~8/21)の『中央区協働推進会議報告書』に入れるべき視点かもしれません。
 (⇒そういえば、『中央区協働推進会議報告書』に関する勉強会も企画しなくちゃ。。。(^-^)ゞ )

 
これらの場がつくれなくとも、首長自らが、まちづくりの思いのある方々がつくり、広く広報されたシンポジウムの場に参加し、実際にまちの思いを聴くことがとても大事であると考えます。
 首長が開催するタウンミーティングで、提案を聴く場をもうけることも可能でしょう。
 すべてのひとに開かれた提案の場をつくるのです。一部の人に開かれた形ではなく、内容が公開されないという形のものでもなく。

 
以下は、シンポジウムで出された意見を箇条書き(順不同)にします。

①住んでいる人の感覚を大切に。

②中央区には、人という財産がある。

③日本橋、銀座に比べ、八丁堀のポテンシャルが下がってきている。

④まちづくりは、5年、10年、20年の事業。

⑤中央区に来て、地面の大切さを感じた。土がない。

⑥どうやってコミュニティーをつくるか。
 血縁、地域、知り合う。三つの“ち”

⑦隅田川の川の音を聞きながら生活している。

⑧中央区には、“しがらみのなさ”を求めてきているひともいるかもしれない。

⑨あいさつがコミュニティの原点。

⑩亀島川は、川と近い。

⑪江戸の楽しみ方を。東京の水辺の楽しみ方のモデルを亀島川でつくる。

⑫隅田川は、東京の表玄関。

⑬コミュニティを形成する中で通りとしての広さで、適度なものは、6~8m。

⑭働いている人も仲間に。

⑮ある大学の教授が、建築学科を卒業あたり贈ってくれたことば。「建築家として健全であれ。」

⑯本物がわからず育っている。

⑰亀島川の特徴として、建物と川が接近の環境。

⑱みなが楽しむ川を。

⑲ビルの高さの30-40mを緑化し、都市風の構築。

⑳緑化には、苗から育てたものを。つるは、早く育つ。

などなど。


 写真は、亀島川での、ボートの遊び。NPOが月に一回程度、企画しています。ちょうど昨日は、企画の日でした。


*参考までに、昨年第4回定例会 本会議の場での私の一般質問。現在の区の考え方を知るために掲載します。
 該当箇所のみ掲載します。


小坂: 八つ目は、日本橋エリア、日本橋川の舟運観光と日本橋川上空の高速道撤去に関連した話題です。
 日本橋川周辺では、地元町会・企業が手を組んで、川のヘドロを分解するため、微生物の培養土を丸めて団子状にしたものを定期的にまいたり、大腸菌などの有害菌の除去用に微生物の活性液を毎週十トン川に流し込んで川の浄化に向けた取り組みがなされたり、川と親しむイベントが開催されています。水域が一八・三%と二十三区で最大の水の都というべき中央区は、平成十八年四月に、水の都中央区の復活、水辺とともに歩む中央区を目指して、中央区水辺利用の活性化に関する方策を定めました。将来の日本橋川上空高速道路撤去と日本橋川から隅田川にかけての舟運観光の発展のため、水辺の活性化は、本区の最重要課題の一つと考えます。韓国の高速道地下整備やソウルの清渓川の川辺遊歩道整備も一つの参考事例としつつ、検討を深めることを私自身も考えています。日本橋川南詰めの船着場整備を求める地元の声もある中、本方策の進捗状況をお聞かせください。

区長:次に、水辺利用の活性化についてであります。
 区では、中央区水辺利用の活性化に関する方策に基づき、平成十八年度から石川島公園の拡張や月島一丁目緑道などの水辺の整備、朝潮運河にぎわいづくり調査の実施など、具体的な取り組みを行っております。
 日本橋川については、首都高速道路の撤去に向けた検討を行うとともに、ツタ類等による護岸緑化、しゅんせつによる水質改善などを実施しているところであります。
 また、地域においては、日本橋川再生に向けた舟運イベントやEM菌による水質浄化、船からの水面清掃などのさまざまな活動の輪が広がっており、区ではこれらの活動への参加などの支援をしております。
 区としては、今後とも本区の方策の整備テーマである「日本晴れのまち空間 日本橋川」を目指して、水辺の活性化が図られるよう、各種活動を通じて地域との連携を深めてまいります。にぎわい拠点となる船着場の整備についても、整備主体や構造、活用方法などの具体案について、地域の団体や東京都などと調整を図ってまいります

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そこには、区民によるすばらしいまちづくりの提案がありました。

2009-08-07 16:17:40 | マニフェスト2011参考資料

 まちづくりは、区民・住民の提案からなされていくべきものです。

 先にご案内した、亀島川の水辺の空間づくりの展示を、合間をぬって本日見学してきました。
 
 亀島川をまなぶ講座で区民がグループを作り、どのような水辺空間をつくるべきかを一枚の地図の上に表現していました。

 すばらしい提案でした。
 とても夢があり、実現するときっと街が活気付く提案の数々でした。
 形式的ではない、思いのこもったまちづくりの提案でした。


 亀島川のある新川地域は、私は、思いで多き地域です。
 私が大学を卒業し、中央区へ引っ越してきたとき最初に住み始めた場所なのです。
 亀島川を眺めながら、毎日、通勤していました。

 
 提案の内容をご紹介させていただきます。。

*まず、目を引いたものは、水門の緑化です。
 これは、先の案内の中の写真にあります。
 これだけで、亀島川の見え方、風景がまったく異なってみえるようになるでしょう。

*堤防、壁面、川に向いた側の壁面緑化を行います。
 緑化には、目黒川が参考になるとおっしゃっていました。

*亀島川周辺の新川エリアには、昔、酒問屋があったといいます。お酒にちなんだイベントが、整備した水辺空間でおこなうことができるでしょう。

バリアフリーのウッドデッキをつくり、水に親しみ、お茶を飲みながら、高齢の方々、障がいのある方々、地域の人、いっしょになって語らいのスペースをつくります。

*川沿いの空き空間(特に桜川屋上公園近く)には、伝統芸能の舞台をつくり、川から見ることができます。

*亀島川には、船着場を設け、ちいさなボートが行きかいします。

*東京駅から続く桜の並木を、明正通り(区立明正小学校と区立越前堀児童公園にはさまれた通り)を経て隅田川まで延長させます。

 などなど、楽しい提案の数々でした。

 明日のシンポジウムがとても楽しみになってきました。

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静岡県伊東市 宇佐美の中心部に、中央区の土地があります。

2009-08-07 08:32:31 | マニフェスト2011参考資料
 伊東市宇佐美の街の中心部に広大な中央区の土地があります。

 この土地を有効活用し、宇佐美にとっても、中央区にとっても役立つものにするアイデアを出して行きたいものです。

 
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中央区の景観を守るには 港区の例をもとに

2009-07-31 19:05:38 | マニフェスト2011参考資料

 まちづくりは、中央区の大切なテーマのひとつです。
 「まちが健康でなければ、人は健康に生活できない」と私は思っています。築地市場への思い入れの一端はこの思いから来ています。

 周辺区も同様な課題を抱えています。
 他区の議員とも連携をして、課題解決に向け取り組んで行きたいと考えます。

 まちづくりの中でも、象徴的な港区の都市計画審議会が、昨日7/30開催され、これまた重要な『景観計画』に関する議題であったため、傍聴してまいりました。

 
審議会で委員から出された意見など(順不同)をメモ程度に箇条書きします。
①環境アセスと景観計画の手続きのタイミングの面での整合性を。

②高さ制限では、開発を進める側の意見も、意見募集で出されている。
 港区では、高さ制限の導入を検討中。
 23区中10区に高さ制限が入れられている。
 高さ制限があるものの、総合設計、再開発の手法で、制限を受けないようになされうる。

③実効性が問題である。罰則は、意匠と色だけにある。罰則は、1年以下の懲役、罰金50万円。

④区役所内の横の連携は、景観は、都市計画課であるが今後、まちづくり支援部とも連携を図る。

⑤日本は歴史や文化の保存が遅れている。

⑥外国人のしめる割合が高い区であり、外国人の意見も参考に。

⑦今後は。まずは景観計画⇒区民の景観意識の高まり⇒地域ごとのルール⇒まちづくり条例で進める。

⑧まちづくりの組織は、7つ登録されている。

⑨市民の動きが肝心。

⑩協議の内容の公開を。

⑪駅のうちから見た景観も美しく。

⑫古川の上の高速道路のライトアップなども。

⑬海をバックとした町並みを美しく。

⑭アドバイザーは、会議だけでなく、現場に足を運んでもらえるように。

⑮公共事業からまず取り組みを。

⑯既存の建物へは、拘束するものではない。

⑰アドバイザーの選び方は?建築関連2名、造園2名、色2名の全体6人。

⑱屋外広告のルールづくりを。

⑲これさえ守ればよい。というより景観の新しいあり方を、港区から。

⑳コンペでは、トータルな議論を。

など。


****港区ホームページより****
(「港区景観計画(案)についてのご意見」というページから)

 港区では、法的根拠を持ってきめ細かな景観形成に取組むため、これまで区民意見等を踏まえて港区景観計画の検討を進め、平成21年6月1日付けで景観条例を施行し、景観行政団体に移行しました。
 そこで、今回は港区景観計画(案)について、改めて皆さんからのご意見を募集します。
 なお、今回の意見募集の後、港区景観審議会への諮問、港区都市計画審議会への意見聴取を行った上で、本年8月を目途に港区景観計画を策定する予定です。その後周知期間を設けて説明会の開催等を行い、10月から港区景観計画を適用する予定です。

「港区景観計画(案)」の概要

 以下のPDFからご覧になれます。

港区景観計画(案)概要 (PDF形式/1,927KB)

「港区景観計画(案)」の全文

 以下のPDFからご覧になれます。また、都市計画課(区役所6階)および各地区総合支所管理課で閲覧を行っています。

港区景観計画(案)第1章 (PDF形式/2,091KB)
港区景観計画(案)第2章 (PDF形式/455KB)
港区景観計画(案)第3章 (PDF形式/1,460KB)
港区景観計画(案)第4章 (PDF形式/365KB)
港区景観計画(案)第5章 (PDF形式/126KB)
港区景観計画(案)第6章 (PDF形式/181KB)
港区景観計画(案)用語解説 (PDF形式/197KB)

****以上。*****
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感動しました。建築家 山本理顕氏 ご講演

2009-07-26 23:00:00 | マニフェスト2011参考資料
 目からうろこのご講演でした。山本氏のような建築家を私は、是非とも待ち望んでいました。
 建物を地域社会をつくるという観点から、建てていらっしゃいました。

 山本氏は、現在の日本の建物を、「一住宅=一家族」システムと評しています。
 ①一つの住宅に一つの家族
 ②プライバシーを守るために極めて閉鎖的
 ③隣り合った住宅相互は干渉し合わない
 ④家族は、自立性の高い自立単位
 ⑤家族は、再生産の単位

 このシステムは、1924年L.ヒルベルザイマーによるドイツのハイライズ・シティーをモデルとするといいます。

 言われればまさに、「一住宅=一家族」システムから、現代の諸問題が起源していると考えられます。
 少子高齢化、夫が働き妻が子を育てる形、孤独死、コモンスペースの欠如などなど。

 山本氏は、『地域社会圏』という概念をうちたて、「一住宅=一家族」システムを打破しようとされました。
 ひとつのモデルは、東雲キャナルコートCODAN(2003)にあります。

 都市の理想の開発は、300%7~8階の建物を、住んでいる全ての人を巻き込んでつくることかもしれません。

 質疑応答では、高さ制限と容積率で決められた計画で進められる都市再開発の問題点にどう取り組んでいけばよいのかが大きな争点となりました。
 *NPO等による持続的な取り組み、
 *建築士協会との連携、
 *話し合いの場をつくる、
 *景観や美的な問題では数値化はできないが徹底的に議論する、
 *プロセスが公開される、
 *設計という作業への対価、
 *国政での議論、
 *バリアフリーの視点、
 *公共建築では特に地域との連携
これらの中にその取り組みの形が見えてくると考えました。

 非常に有意義なご講演でした。
 広島市西消防署(2000)、横須賀美術館(2007)、福生市庁舎(2008)などご講演でご紹介いただきましたが、そのコンセプトの斬新さにどれも驚かされました。
 今後、山本氏の著書にも当たり、まちづくりに生かせるように努力したいと思います。
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みんな違って、でも、それでいい

2009-06-14 02:24:44 | マニフェスト2011参考資料

 感動しました。映画『オハイエ』
 中央区の全小学校・中学校で、映画の時間にやってもいい作品だと思いました。
 はずかしながら、この映画の存在をしったのは、まさに映画をみた昨日。
 中央区登録ボランティア連絡協議会(ちゅうおうボラネット)、中央区社会貢献企業連絡会(中央ぷらねっと)、民生児童委員らの企画で実現した映画会でした。
 
 仙台市中心部で毎年行われる「とっておきの音楽祭」。
 2006年6月3日の開催を追ったドキュメンタリー映画。

 障がいのありなしにかかわらず、皆、自分が出来る形で音を奏でていました。しかし、それがすばらしい音色でした。

 脳性まひで歩けなかった子が、歌いたい思いが強まり、立ち上がり、歩き出し、踊るまでになりました。
 21トリソミーやウイリアムズ症候群など、遺伝子異常からくる障がいを持った子が、とてもやさしく澄んだ笛の音を出していました。
 耳の不自由な方々が、手話で曲を表現していました。
 筋力が衰えていく病気を抱えており、いつか呼吸筋が衰え歌えなくなる恐怖と戦いながら、人に勇気を与える歌を歌っていました。
 右手の指がまったくないのに両手で、冬のソナタを伴奏し終えました。
 人工呼吸器をつけながら、詩を書き、音楽祭に参加されていました。
 
 本当に元気をもらった映画でした。
 企画くださった皆様、ありがとうございました。

 
 レインボー明石の秋祭りやクリスマスでは、音楽でもりあがります。
 もっともっと、この映画のように、音楽が楽しめる場があってもいいかもしれないと思いました。

 中央区まるごとミュージアムの一日、文化の香りが中央区にあふれる日があるように、中央区街中が音楽であふれるようなイベントの日があってもいいかもしれません。

 皆様のご提案をお待ちしています。

 私は、ノリだけの歌い手ですが、仲間には幸い、一流の音楽家がたくさんいらっしゃいます。


ある日の音楽イベント⇒
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/d74111339d344f9abecacb1ac286bc83

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特別な支援を必要とする子ども達の早期発見・早期対応

2009-03-18 23:00:00 | マニフェスト2011参考資料
ある方から、貴重なメールをいただきました。

*****匿名とし、一部個人情報に係る部分は、若干の変更叉は○にしています。******
初めてメールします。私のこどもは現在○歳○ヶ月で1歳の頃から中央区の○○保育所に預けています。1年位前から発達の心配が感じられたのですが、そこの○○保育所では臨床心理士が忙しいとの理由で数ヶ月に1度の割合でしか巡回してなく、最近巡回に来たのは半年以上前とのことです。検査や相談をお願いしても実際にその日程調整はしてもらえず、返事もありません。そこで個人的に相談しようと中央区福祉センターの相談窓口に問い合わせたら、電話の相談だけでも数ヶ月待ちの状態で全く相談出来ません。(2月に電話した時に、相談は4月以降になるのでそれでもよければ相談に乗るとのことでした。)まず話をしてもらえるまでに最低2ヶ月待ちです。検査を受けるかどうかも臨床心理士の相談を受けてからということなのでいつになることやら。予約も取れない状況です。小学校入学まであと○年。この○年で普通学級に入れていいのかどうか。あるいは療育等を受ければ伸びるのかどうか・・・。それらの見極め等をしなければならないのに、相談どころか全く診てもらえない状況です。なので診断も何もされていない状況です。早期発見・早期治療が出来ないのが現在の中央区です。区の体制が現状のキャパに合っていないとしか思えず、何とか対応して頂きたいと存じます。非常に困ってます。この現状を中央区ではどうお考えなのでしょうか?
*****以上、*****

 私自身、早急に状況を分析し、適切に対応したいと考えます。
 貴重なご意見、ありがとうございました。

 なお、クリニックとしても、ご相談をお受けできますので、必要がございましたら、ご連絡下さい。(⇒こども元気クリニック03-5547-1191)
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反貧困・雇用を守る

2009-01-25 09:51:03 | マニフェスト2011参考資料

 2009年の日本は、派遣村で始まった。派遣切りにあい仕事も住居も失った労働者を中心に約500人が、湯浅誠氏を実行委員長とした派遣村で、年末年始の住居と食を得ることになった。私も現場を訪れた。ちょうど見上げると厚労省の建物が正面に建つ日比谷公園の一角にその場所はあった。本部テントの隣りには、弁護士ボランティアによる生活保護の申請手続きをお手伝いするブースと、医師ボランティアによる健康相談および応急処置を行うブースが同居したテントがあった。風邪や長距離歩いてこの場所にたどり着いたことによる足の怪我以外に、貧血、吐下血など進行した癌が疑われる症状で緊急入院を依頼したケースも数件あったという。

 この派遣村は、まるで被災地であった。改正派遣法という日本の制度が生み出した災害にあった人たちを、「このままではまずい」という思いをもった人がネットワークを組んで、守っていたのである。

 派遣村は、いままで見えなかった貧困や派遣労働の問題を可視化することに一翼を担った。厚労省、東京都、そして千代田区や中央区などの地元自治体が動き、生活保護申請の迅速な手続きや派遣村閉村後約一週間の滞在の場所の提供、職と仕事の斡旋など、派遣村に集まった“被災者”への対応を精力的に行った。また、新年度の予算編成では、雇用の場の提供を盛り込む自治体が多く出ることとなった。

 湯浅氏は、日本には、雇用、社会保険、公的扶助の三つのネットが機能していないと述べる。

 雇用について、まず非正規雇用者をいかに守るかが問題である。非正規雇用者とは、期間の定めのある短期の契約で雇用される労働者で、パート・アルバイト・契約社員・派遣社員を広く含み、現在労働者の三分の一、1736万人である。自分の生活に合わせあえて非正規労働を選んだものがいるのかもしれないが、雇用の調節弁として、不景気に入ると安易に解雇がなされることになり、それが今である。厚労省によれば、三月末までに、少なくとも85千人が職を失うという。自由と引き換えに選んだ雇用の形であるからといって、労働者側のせいだけに帰すことはできない。日本経団連の御手洗冨士夫会長は、失業者の住宅確保や職業訓練の支援のために、企業が出資しあって基金を作る構想を示している。短期の働き手を活用したい企業は、その人たちが失業した時の生活保障や再就職支援に備えて応分の負担をすべきである。

 社会保険のネットでは、失業手当や職業訓練を受けられる雇用保険は、これまで1年以上雇われる見込みがなければ加入できない仕組みだった。労働者側も、労使折半され給料から引かれる雇用保険や健康保険をあえて入らないことを選び、少しでも手取りを増やそうとする場合があるのかもしれない。すべての労働者が、雇用保険や健康保険に加入して労働する態勢を構築しなければならない。

 最後の公的扶助のネットは、今回の派遣村で行った行政のすばやい対応を引き続き行うことを期待したい。決して、真に生活保護を必要とした人への対応が不十分であったが故に、餓死をさせるようなことがあってはならないと考える。

 派遣村に来たある労働者に直接お話を伺う機会があった。斡旋されていた職はいろいろあり、自分の好みを言わないのであれば、すぐにでも働き口とすることは可能であったと言っていた。確かに、世の中には、農業、林業、漁業などの第一次産業や介護で人手が足りていない分野がある。築地市場の仲卸業者の後継者がいない話もよく耳にする。一方、人口減少と高齢化も進み、労働力が不足する事態を予想し、外国人労働者を受け入れることが論議されだしてもいる。職を探す人たちが、それら人手が足りていない分野の職を知り、魅力を感じ、進んで就職をするような環境づくりを進めていかねばならないと思う。

 労働とは、ハンナ・アレントは、日々の糧を得るために繰り返す作業の「labor」 と何かを生産する「work」の二つがあると述べていた。労働とは、生活の糧を得る「稼ぐ」と生きがいを得て社会貢献をする「務める」という二つの意味があると言っていた評論家がいた。誰もが働くことで、自己実現が可能になるような世の中を目指して行きたい。

 湯浅氏は述べる。「考えれば考えるほど、この「すべり台社会」には出口がない、と感じる。もはやどこかで微修正を施すだけではとうてい追いつかない。正規労働者も非正規労働者も、自営業者も失業者も、働ける人も働けない人も、闘っている人もそうでない人も、それぞれが大きな転換を迫られていると感じる。問われているのは国の形である。」と。 
 自己責任論、財源論などの言い訳に屈することなく、人間らしい労働と暮らしの実現、誰もが自己実現を可能にする社会の実現を目指し、すぐに解決に至る近道はないが、私もまた、行動して行きたい。


 (参考)
*『反貧困』湯浅誠 著 (岩波新書 2008年4月22日第1刷発行)

*朝日新聞社説 (09/01/09)  
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/673a75cc30a6c2c4b04b4d7b9720c74a

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