「寒」は今日までだけど…節分

　3日は節分です。季節に節目である「立春、立夏、立秋、立冬」の各前日を言うのですが、近年では立春の前のこの日を指すようになりました。一年で最も寒い時期にあたる「大寒」は節分の日までです。節分は暦の雑節のひとつで、季節を分けた二十四節気のほかに季節の移り変わりをより的確に掴むために設けられた、特別な歴日が雑節です。節分のほかに土用や彼岸、入梅、八十八夜などがあります。

　昔から季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられていて、様々な邪気払いが行われてきました。節分の夜に行われる豆まきも邪気払いの行事です。福を呼び、鬼を追い払った後、歳の数だけ豆を食べるといいますが、歳をとってくるとそんなに食べられませんねぇ。近頃は恵方巻なんてものまであるしね。

　この節分の頃に咲くのでセツブンソウと呼ばれる花があります。牧野記念庭園のプランターにいくつか咲いてました。花びらに見えるのはガク（蕚）で、花弁はその内側にある黄色い棒状の部分です。キンポウゲ科の小さな花ですがとても可愛らしいですね。花言葉は「気品」「高貴」「微笑み」はわかりますが、「人間嫌い」というのは？節分の頃に咲くので豆を投げつけられ、追い払われる鬼の心を表現したそうですが(笑)。