アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

フキノトウ

2015-01-24 16:42:05 | Weblog
 24日はよく晴れて穏やかなお出かけ日和になるとの予報でしたが、東京は曇り気味で思ったほど暖かくは感じませんでした。北風の強かった前日に比べれば風の弱まった分、いくらかましでしたが最高気温も8度ちょっとでした。それでも散歩の途中、フキノトウ(蕗の薹)がひょっこり顔を出しているのが見られました。まだまだ寒い日が続きそうですが、自然界では着実に春に向かって準備をしているかのようですね。フキノトウはフキのつぼみの花茎で、地中にある地下茎から伸びる葉がお馴染みのフキです。フキは最古の野菜のひとつと言われ、葉に先立って地上に顔を見せるフキノトウは早春の季語にもなっています。

 あの独特の香りと苦みはてんぷらや和え物で人気のある食材ですが、市場に出回るフキノトウは栽培物が多いようです。蕗の薹の薹は花が開いて高く伸びることから塔のを意味するもののようで、この頃になるともう食用にはなりませんから薹が立つといわれ、転じて薹が立つ=役に立たないもの、を指すようになったそうです。それはともかく、地べたから直に顔を出すフキノトウも変わっていますし、食用にするフキもまるで傘のような野菜としては奇妙な形をしていますが、秋田には雨が降っても唐傘など要らぬと秋田音頭にも歌われる巨大なフキさえあります。また北海道では蕗の下にいる小人と言われるコロボックルというアイヌの伝説もあります。
コメント (1)
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