間もなく終戦記念日が巡ってきます。あの敗戦から64年が経過し、遠い昔の出来事になりつつありますが、二度と悲惨な体験を繰り返さないためにも風化させてはなりません。いささか堅い話になりますが、記念日を前に奈良まほろば館(東京都中央区日本橋室町1-6-2)で開かれている、奈良県立図書情報館戦争体験文庫 in 日本橋「戦争と食べもの」展を紹介させて頂きます。
奈良県は、戦争を風化させることなく次世代へ伝えていくために、平成8年から戦中・戦後の体験に関する記録資料を全国から集め、同13年から県立図書情報館で戦争体験文庫として収蔵・公開しています。集まった資料は約5万点に及び公立図書館としては珍しい一級の資料として注目を集めています。今回、戦争体験文庫の企画展として戦争と食べものをテーマに、戦争が食生活に与えた影響が窺える資料の展示会を東京で開催しているものです。
今の若い世代には想像もつかないかもしれませんが、戦時中は極端に食糧も不足し米や調味料などが配給制になりました。配給物資購入券保存袋が配られ、節米の宣伝もされていました。野菜なども不足し作り方を書いたパンフレットや銃をとる気分で堆肥を作れと謳ったチラシなど当時の窮乏生活をしのばせる数々の実物の資料が展示されています。戦後も不足は続き、アメリカから輸入したコーンミール(とうもろこしの粒を砕いたもの)のおいしい調理法の回覧板などもあります。
食卓を囲んで戦争について話し合い不戦の誓いを新たにしてもらおうというのが企画展の狙いだそうです。人類は有史以来、同じ過ちを繰り返し続けている愚かな生き物で、未だに戦火の絶えない所もあります。いつまた狂気の刃がむき出しにならないとも限りませんが、せめて21世紀に生きる我々の世代は過ちを犯さないように努力したいものですね。
奈良県は、戦争を風化させることなく次世代へ伝えていくために、平成8年から戦中・戦後の体験に関する記録資料を全国から集め、同13年から県立図書情報館で戦争体験文庫として収蔵・公開しています。集まった資料は約5万点に及び公立図書館としては珍しい一級の資料として注目を集めています。今回、戦争体験文庫の企画展として戦争と食べものをテーマに、戦争が食生活に与えた影響が窺える資料の展示会を東京で開催しているものです。
今の若い世代には想像もつかないかもしれませんが、戦時中は極端に食糧も不足し米や調味料などが配給制になりました。配給物資購入券保存袋が配られ、節米の宣伝もされていました。野菜なども不足し作り方を書いたパンフレットや銃をとる気分で堆肥を作れと謳ったチラシなど当時の窮乏生活をしのばせる数々の実物の資料が展示されています。戦後も不足は続き、アメリカから輸入したコーンミール(とうもろこしの粒を砕いたもの)のおいしい調理法の回覧板などもあります。
食卓を囲んで戦争について話し合い不戦の誓いを新たにしてもらおうというのが企画展の狙いだそうです。人類は有史以来、同じ過ちを繰り返し続けている愚かな生き物で、未だに戦火の絶えない所もあります。いつまた狂気の刃がむき出しにならないとも限りませんが、せめて21世紀に生きる我々の世代は過ちを犯さないように努力したいものですね。