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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

カールスルーエへ(1)

2015-03-14 00:28:41 | 海外(フランス、スペイン以外)
カールスルーエでドイツでも有数のアートフェアが開催されるというので
なんだかいてもたっても居られなくなって出かけてみた。
土日を利用してTGVに乗って。

実はカールスルーエはフランスに近いドイツの都市で
ストラスブールから30分ぐらいしかかからない。パリからでも
3時間でついてしまうような、身近な都市なのだ。

で、一人でカールスルーエに乗り込んでみる。
町は人口30万人ぐらいのそこそこの町である。
そしてトラムに乗ってアートフェア会場に向かう。

そもそもあんまりカールスルーエのことを知らないんだが。

会場はすでにわさわさしている。


広大な敷地にはほとんどドイツのギャラリーばかり。
時々フランスの、でもストラスブールとかのギャラリーが顔を出す程度。

ちょっと目を引いた、ロシアの作家の作品。
結局、現在のトレンドはペインティング。壁面の、絵画作品ばかりが目立つのだった、


カールスルーエ

2015-03-01 09:48:05 | 海外(フランス、スペイン以外)
来週末、カールスルーエでアートフェアがあるというので
旅行の予約をした。出張でもなんでもなく、単なる興味から行くのだが。
カールスルーエはメディアアートをテーマとした現代美術館もあるし、
アート自体もメディアアートの占める比重が高い、と聞いたのだ
どんなもんかと思い、初めて行ってみる次第。

2月の半ばにバーデンバーデンに行ったばかりなんで、
なんかとんぼ返りな感じだが(バーデンからカールスルーエは
30分ぐらいしかかからない)。

最近は雑誌を読んでも、テレビやラジオをつけても
イスラムの話題ばかりだ。テレビでは例の事件のせいで
ソルドの人混みがかなり減ったという話題を放映していた。重苦しい雰囲気が
社会に漂っているようだ。フランスだけの話ではないが。

何も考えずに、無心で感動できるような風景を見てみたいなあとよく思う。
日常の悩みや社会の閉塞感なんか吹き飛ばしてしまうような。
ただ一方で、そんな風景や旅を受け入れる精神状態が自分にないと
心の目はきっと開かないんだろうな、と思う。

カールスルーエはどんな街なんだろうか。

ドイツ熱

2015-02-20 22:02:57 | 海外(フランス、スペイン以外)
なんかドイツに行ってみたくなって、ドイツのバーデンバーデンに
一人で行ってみた。一人で行くなんてちょっと終わってるけど。
バーデンバーデンはドイツでも有名な保養地で、温泉がある町だ。
フランスには温泉が非常に少ないので日本人として僕は、温泉なんて
名前を聞いただけで燃えるんだが。

バーデンバーデンはシーズンオフということもあってひっそりとしていた。
川沿いの古いホテルに宿をとると、そこはなんだかもうヒーリングの場所みたいで
チェックインした午後から、翌日の朝まで部屋でぼんやりしていても
ずっと、ひっきりなしに川のせせらぎが聞こえてきていた。それも
全然心地よい感じのせせらぎ。まるでヒーリングミュージックのCDのような効果音。

よく知っているカラカラ浴場に行って、温泉水を浴びる。それからその隣の
フリードリヒス浴場に行って、そこでもセラピー見たいなお湯を浴びる。
欧州の湯治場というのは日本と違ってせわしない。。。

ただなんだか自分にとっては、そうしたシーズンオフのひっそりした
ドイツの温泉保養地で、川沿いの散歩道を寒々とした空気の中でとぼとぼ
歩いているだけでも、非常に癒されたような気持ちになるのだった。

ドイツへ

2014-11-30 22:27:34 | 海外(フランス、スペイン以外)
誕生日も近づいてきたこの週末、
思い立ってフランクフルトに遊びに行った。何か深い意味があるのではなく
ただ単にパリで普通の週末を過ごしたくなかったのだ。

うまく写真のアップロードができないのだが、
フランクフルトは相変わらず高層ビルの林立する大都会で
気温はパリより5度ぐらい低い。体感温度は3度ぐらい。

空は全くと言っていいほど晴れない。これが
ドイツの冬というものか。


ゲントまで4

2014-10-03 22:35:48 | 海外(フランス、スペイン以外)
そして教会の中を見学したあと、僕は運河沿いを歩いてレストランへ。
地球の歩き方に出てきた、郷土料理ワーテルゾイというチキンシチューを食べに。

ワーテルゾイとは、ゲントの郷土料理で
見た感じチキンシチューに似ている。写真のとおり注文したら、
これって家族みんなで食べるんじゃないのか、ってぐらいスープが
運ばれてきた。一口食べると、クリーミーなスープに
ちょっと酸っぱさが混じっていて絶妙なおいしさ。
この酸味はなんだろうとスープをかき回すとセロリがたくさん出てきた。
セロリの輪切りがたくさんスープに入っている。しかもおいしいセロリ。


ゲントまで3

2014-09-25 23:21:00 | 海外(フランス、スペイン以外)
そして僕は町の中心の、聖バーフ大聖堂に向かって歩いていく。
その中に神秘の子羊が展示されているから。
あいにく教会の尖塔は改修中で、あまり雰囲気のない、工事のための
カバーがかかっている。残念。

教会の中に入ると、祭壇画のコーナーは仕切られていて
コーナーの中に入るために4ユーロ払わなければならない。
お金を払うと、その先には仕切られた個室があり、人だかりが祭壇画のまわりにできている。

これがフランドル絵画の最高傑作、神秘の子羊か。

正面には10枚のパネルが飾られ、それぞれに聖書にちなんだ
風景や人物像が静謐な筆致で描きこまれている。そして
その下のパネルには神秘の子羊とそれをめぐる聖人たちの群像が描かれる。
日本語の音声ガイドを借りてしばし絵と向き合う。親切な説明が
ますます絵と自分の距離を短くしてくれるようだ。

思わず40分ぐらい説明を聞いて、絵を見ていた。こんなに長い間
一枚の作品を鑑賞することってないだろう。


ゲントまで2

2014-09-23 21:34:16 | 海外(フランス、スペイン以外)


それから僕は駅を後にし、街の中心、聖バーフ大聖堂を目指して歩いていく。
そこに目当ての祭壇画、神秘の子羊が展示されているのだ。

思った以上に街は大きい。ベルギー第三の都市、重要な産業都市としても
発達しているゲントの街には、大学のキャンパスなんかも点在し、
若者の姿もよく見かける。

トラムに乗らなかったことを後悔するほど歩いた後、ようやく僕は
街の中心部、旧市街に到着する。多くの人でごった返す街角。
市役所前近くの広場には、ゲントの有名な観光地、グラスレイが広がっていた。
川沿いに広がる、フォトジェニックなギルドハウスの建物がじっとこちらを見ている。

ゲントまで

2014-09-22 23:23:32 | 海外(フランス、スペイン以外)
なんか気が向いてベルギーのゲントに週末を利用して行ってみた。

ベルギーのガイドブックを買って家でぼんやり読んでいたら、
ゲントの聖バーフ大聖堂の祭壇画の記事が出ていて、読んでいるうちに
なんとしても見に行かなければ、なんて気持ちになってきたのだ。

ファンアイクの作品。フランドル絵画の最高峰。

写真はゲントの駅前風景。パリから行くと、リールまでTGV、そこから
地方電車に乗り換えてぶらぶら行ってみる。

旅をすること

2014-08-06 22:28:09 | 海外(フランス、スペイン以外)
7月は日本から知人が立て続けて来たこともあって
旅行ばかりしていた。どれも一人旅じゃなくて、友達とか知人とかと一緒の旅だ。

最初の週はアルザス地方に行き、アルザスのレストランに行ったり
ワインカーブをめぐったり。

その次の週は、別の友人とフランクフルトまで観光をかねて遠征。
そして帰りにあの懐かしい、バーデンバーデンに立ち寄る。

最後の週はスペインのコスタデルソルのマルベーリャと前から行きたかった
ロンダという町まで遠征。まるで宙に浮いているような町の景観を
思いっきり橋の上から眺めてみた。

あっちこっち行ったが、なんだか自分を見失っているような気が。
本当に行きたい場所や、見たい景色はこんな形で出会うことはないような気がする。
まあ友人との旅もそれはそれで楽しいんだが。

アントワープへ3

2014-03-31 21:58:17 | 海外(フランス、スペイン以外)
翌日僕はホテルをすこし早くチェックアウトし、
旧市街まで降りていって古い市街地を横切り、
川沿いの散歩道をぶらぶら歩く。川と言っても
大型船舶が航行できるような幅を持った大きな川だ。
川の向こうにはアントワープのベッドタウンとおぼしき
団地群が連なっている。



そのあと旧市街に引き返すと、ちょうど日曜市をやっていた。
アンティークやら、植物の苗や球根など、いろいろなものを
店先に並べている。球根とか多いのはオランダが近い記しなのかな。

アントワープへ(1)

2014-03-24 21:54:07 | 海外(フランス、スペイン以外)
週末に思い立ってアントワープへ行ってみる。
年が明けてから残業ばっかりでまったく休んでなかったんで、
旅行でもしなきゃ、やってられんばい、という気分。

それでなんでアントワープに行くことにしたのかよく分からない。
昔から好きな遊佐未森の「アントワープへ」という歌に
よるところが大きいかも。

いつかあなたと行きたい
美しいあの町へ

というだけの至極シンプルな歌なんだが、ふっと心に残るような歌だ。

なんてぼんやり考えているうちに電車はパリから2時間ほどでアントワープに到着。
目を見張るような近代的で巨大な駅にちょっと拍子抜けする。ファサ-ドは
古典的なんだけどね。



そして冷たい北風の吹きぬけるなか、ぶらっと町を歩き始める。
ああ、こうして本当にアントワープまで来たんだなあ、なんて考えながら。



駅前は聞いていたとおり、ダイヤモンド関連のショップが軒を連ねる。
ユダヤ人風の人々とも何度もすれ違う。一種独特な雰囲気なんだ。




フランクフルトに行く

2013-12-02 21:58:39 | 海外(フランス、スペイン以外)



11月の最後の週末。思い立ってフランクフルトへ。
僕は誕生日が12月1日なんだけど、なんかそんな日を
普通の日常と同じようにフランスで、パリで迎えるよりも
なんか旅行先で迎えたほうがかっこいいんじゃないか、なんて
気がして。

それに去年も今頃もドイツに行ったし、どうもドイツ文明
というものにちょっと興味があったのだ。

パリから電車で4時間。ドイツの金融の中心、フランクフルトは
こうやって摩天楼で僕を迎えてくれた。


ケルンという町(2)

2012-11-26 22:25:25 | 海外(フランス、スペイン以外)
ケルンでは午後4時半にもなるともう町は薄っすらと
闇に沈み始める。もともと曇り空でさえない、暗いドイツの冬に
日の短さが拍車をかける感じ。昼間もずっと明かりをつけている
アパートの窓辺の風景など、電車の中から眺めてみる。

パリよりも夜が早いのはやっぱりケルンが東にあるからなんだろうな、
と思う。はっと日本のことを思い出した。東京に初めて住み始めた時、
夜が早いことにショックを受けたことがある。福岡は西にあるため
冬でも6時近くでも明るいのだ。

旧市街の石畳の一角を歩いていると、通りにせり出した
ビストロのようなバーで、ビール片手に騒いでいる若者の一群がいた。
そのうち彼らはもっと盛り上がって歌まで歌いだす始末。
まだ時刻は5時を回った周りなのに、もう夜が始まっているのだ。

電車までまだ少し時間があったのでライン川にかかる橋に行ってみる。
橋の上からライン川を眺める。初めてみるライン川。
上流方向へも下流方向へも多くの船がひっきりなしに往航している。
海運というのはこういうものなんだなあ、と一人納得。
河川交通なんて言葉で聞くのは簡単だけど、それがどんなもんか
やっぱりこうやってライン川を目の前にして体感してみないと
分からないもんだな。

写真は橋から見上げた大聖堂。

ケルンという町

2012-11-24 23:29:00 | 海外(フランス、スペイン以外)
ケルンの近くで仕事があったので、パリからTHARYS
に乗って行って来た。北駅から3時間半で着いてしまう町だ。
その気になれば日帰りだってできる。

そんな町だが、実は僕は、ドイツに足を踏み入れるのは初めて。
出張でよく行っていたアルザスあたりのなんかドイツっぽい綴り
の地名(厳密に言えばアルザス語だが)を見るたびに、苦手っぽい
感じを覚えていたのだが、今回は正真正銘、ドイツの町。
結構緊張して行ってきた。

ドイツ語なんて話せない、仕事も、バスも、食事も
なれない英語でやっていたのだが、そうこうしているうちに、
ああ、昔のバックパックやってた頃ってこんな感じだったよなあ、
と思い出してきた。身も知らない人に道を聞いたり、
よく分からないメニューをおそるおそる頼んだり、とか。

ケルンのビールと、名物のソーセージがおいしかったので、
帰りのタリスを待つとき、ホームの売店で身振り手振りで
ソーセージ入りサンドイッチを買う。シンプルな、ソーセージが
入っているだけのサンドイッチだがすごいおいしい!
今度は観光で来てみたいなあ。

写真はもちろん、ケルン駅前の大聖堂。

コペンハーゲンに行ってくる(3)

2012-08-02 22:54:42 | 海外(フランス、スペイン以外)
そして僕は、次の日の朝、コペンハーゲン郊外の、フンレベックという
町を目指して電車に乗り込んだ。行き先の地名なんかを見ても
デンマーク語の地名なんでイマイチ正しいのか正しくないのか分からないが、
とりあえずこの駅の名前のつづりだけ確かめて電車に乗る。

30分ほどの電車の旅。隣の車両では、大声でなぜかフランス語で
威嚇するように、「イスラーム万歳、アルジェリア万歳」とか
エルサレムがどうたら叫んでいる狂人がいたのだが、みんななんか
見て見ぬふりをして誰も騒いでいなかった。シュールな光景。

フンレベックの駅を降りて徒歩15分ほどで、この旅のハイライト、
前から行きたくてたまらなかったルジアナ美術館に到着。
私邸を改築した広大な敷地には欧州有数の現代アートのコレクションが。
ジャコメッティの部屋や、ソフィ・カルの展示などに羨望のため息。
そして北欧の建築と都市計画についての企画展も同時に開催していて、
本当に隙のない美術館だ。

鑑賞に疲れて、緑の庭園に出るとそこにはヘンリー・ムーアや
ジャン・アープの彫刻がたくさん配置されている。お地蔵さまのような
イサムノグチの彫刻まで。

そしてその庭園の先には北海が広がっている。写真はたまたま
芝生のうえで行われていたクラリネットとオーボエのコンサート。
こんな豊かな、すがすがしい時間があるんだなあ。