以前に岐阜市長良の「潜龍」で母の米寿祝いをした際、体調不良で参加できなかった妻に埋め合わせ(?)するために2人でもう一度「潜龍」に予約しようとするも、肉料理はまだキツいかもしれないという妻の申し出を受けて和食に変更することに。旧・市役所跡近くの料亭「たか田八祥」に予約して出掛けた。市内に何軒かある支店以外にも、今をときめく有名料理人を多く輩出している日本料理の名店。創業は昭和64年(1989)と意外と古くない。このジャンルで京都や東京でなく、ここ岐阜に於いて一代で名にし負う店にしたのだから凄い。
案内された部屋は入ってすぐの小さな間(写真下)。床があったり、畳に炉が切ってあるので茶室としても利用されている部屋なのだろう。全く音の無い小さな部屋で妻と向かい合うのは気恥ずかしいが(笑)、特別感もあって気分が上がり料理が出てくるのが待ち遠しい。
料理は予約時にお願いしてあるので、お運びの着物姿の若い女性に酒をお願いした。「直心八祥」というオリジナルな銘柄の冷蔵酒(日本泉酒造の酒だとか)。片口と猪口で供された。運ばれた料理はそれぞれ説明があったと思うが品書きは無いし創作された料理ばかりなので覚えられない(こちとら酒をいただいているし…)。結局、呑まない妻の記憶を借りた料理と素材はだいたい以下の通り(→朧げな記憶を元にしています)。
・先付:若うど、雲丹、トマト 冷製(酢のジュレ)
・前菜:鰻、牛蒡(玉葱ソース)
・向付:鮪、烏賊、平目、海老(泡醤油)
・吸物:鱸、胡麻豆腐、海ぶどう、小豆
・御凌:ヤングコーン飯蒸し、ズッキーニ、唐墨
・煮物椀:翡翠茄子、赤パプリカ、万願寺唐辛子
・強肴:鱚大葉揚げ、じゃがいものハリハリ、赤飯
・御飯:生海苔茶漬け、漬物
・水菓子:季節の果物、あんことクリームチーズ
とこんなところ。どの料理も目に美しく、季節の素材の味を活かしつつもクラシックな日本料理のアプローチとはちょっと違ったりして、どれも美味しく楽しくいただいた。妻もとても喜んでいて何より。酒はこの他に三千盛を燗してもらったりした。予約時に「何かの記念日ですか?」と訊かれ、強いて言えばと「まぁ、妻の誕生日かな…」とテキトーに答えたので、途中で赤飯が用意されていたり、最後に洋風な菓子が出てきたりの気遣いも。お運びのお嬢さんが「(誕生日の)歌を歌いましょうか?」とまで言ってくれたが、それはさすがに遠慮した(笑)。訪問は6月末だったので、これより後になると鮎とかが出されるのだろう。また季節を変えて寄ってみようっと。(勘定は¥30,000程)
岐阜県岐阜市杉山町17-2 (八祥ビル)
( 岐阜 ぎふ たかだはっしょう 料亭 日本料理 和食 高田晴之 会席 会席料理 ミシュラン 辻調理師専門学校 西麻布大竹 晴山 みずき 高田祥生 )
>美乃壱
あら本当ですねー。知りませんでした(と言って近々訪れる予定も無かったのですが)。
姉妹店の「ぼんてん」が昨年閉店していましたが、あの長良川の一等地で、鮎のこの真っ盛りの
時期に休業というと色々と大変なのかもしれません。最近の飲食店の休業は多くが「人」の問題
だと聞きます(こちらの事情は知りませんが)。それほど人不足になるなんて以前では想像も
出来ませんでしたね。
ところで、美乃壱が休業しているようですね。
こういう休業の仕方は、結局、廃業になることが多いようですが(例えば、柳ヶ瀬のなまずや)、どうなるでしょう。
https://gifu.goguynet.jp/2024/08/26/minoichi/
>ハリハリと海苔茶漬け
私は何度か味わったことがあるのですが、妻は初めてだったのでとても喜んでいました。どちらも
シンプルな料理なのが意外だと言っておりました。
ハリーさん、奥様孝行が出来て、何よりでしたね。
奥様が、喜ばれている姿が、目に浮かびます。
見た目にも鮮やかで、味も良く、期待を裏切らない素敵な料理の数々を堪能されたご様子です。
当店名物のハリハリと海苔茶漬けはいかがでしたか。
ハリーさんのブログに触発されて、また、行きたくなってしまいました。