ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

House Of Blues : Essential Blues / Various Artists

2018年01月15日 | ブルーズ

House Of Blues : Essential Blues / Various Artists (1995)

House Of Blues」とは1992年に創設されたアメリカのライヴ・ハウス兼レストラン。創設時の出資者にはブルーズ音楽に造詣の深い俳優ダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)や、エアロスミス(Aerosmith)らが名前を連ねている。現在も全米10箇所程で営業しているようだ。そこが発売したと思われるブルーズのコンピレーション盤を購入。後にシリーズ化されて色々なコンセプトの元にコンピ盤が発売されている。シリーズの初っ端と思しき盤なので、集められている曲はほとんどが超の付く有名曲ばかり。それでも若干ではあるがそうでもない曲も挟んであり、それなりに楽しめる。Latimore、Fenton Robinsonなんていうアーティストは名前も全然知らなかった。所々で入るアナウンスが邪魔。全然必要ないと思うんだけどなァ。プレイヤー偏重じゃなくJBを入れちゃう視点は面白い。

現在ではアメリカの音楽遺産として丁寧に扱われている印象のある”ブルーズ”だが、60年代の初めにブリティッシュ・インヴェイジョンのバンド(ビートルズやストーンズ)にカヴァーされるまではほとんど忘れ去られた音楽だったそう。たぶんここに収められたアーティストも、遺族は別として、一部を除いた当人達はほとんど現役時代に正当な扱いを受けてこなかっただろう。実際にバックバンドに参加していた腕利き達はミュージシャンを続けることが出来ず、晩年は他の仕事に就いて口を糊していた人達も多い。当時は盗作だなんだと散々言われたが、若いのがカヴァーしてくれたお陰でやっと陽の目を見ることが出来た訳だ。こうして聴くのはほぼ昔のブルーズ・ミュージシャンばかりだが、90年代以降のブルーズ・ミュージシャンは今どういうことになっているんだろう。

1-01 Intro
1-02 Elmore James - Dust My Blues
1-03 B.B. King - Three O'Clock Blues
1-04 Howlin' Wolf - Killing Floor
1-05 Koko Taylor - Stop Watching Your Enemies
1-06 Junior Wells - Messin' With The Kid
1-07 Clarence "Gatemouth" Brown - Better Off With The Blues
1-08 Albert King - When You Walk Out The Door
1-09 Sonny Boy Williamson - Don't Start Me Talkin'
1-10 Rufus Thomas - Blues In The Basement
1-11 Little Milton - Little Bluebird
1-12 Lightnin' Hopkins - Mojo Hand
1-13 Jimmy Reed - Big Boss Man
1-14 John Lee Hooker - Boogie Chillen
1-15 Bobby Bland - I'll Take Care Of You
1-16 Otis Spann - Otis In The Dark

2-01 Intro
2-02 Albert Collins - Master Charge
2-03 Koko Taylor - Mother Nature
2-04 Little Milton - Walking The Backstreets And Crying
2-05 Hound Dog Taylor - Give Me Back My Wig
2-06 James Brown - Prisoner Of Love
2-07 B.B. King - You Upset Me Baby
2-08 Latimore - Let's Straigten It Out
2-09 Albert King - I'll Play The Blues For You
2-10 Otis Spann - Must Have Been The Devil
2-11 John Lee Hooker - Dimples
2-12 Slim Harpo - Rainin' In My Heart
2-13 Fenton Robinson - The Getaway
2-14 Katie Webster - Too Much Sugar For A Dime
2-15 Jimmy Reed - Bright Lights, Big City
2-16 Junior Parker - Drivin' Wheel

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