ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

中西屋食堂 @静岡県掛川市 (※閉店)

2016年10月05日 | 静岡県

用事があるので乗せていってくれと娘に頼まれて、初めて静岡県掛川市へ。実は歴史ある宿での宿泊も考えていたが、翌日の朝に用事が出来て断念。娘をさっさと目的地で降ろし、しばしひとりで掛川観光。といっても自分が行くのは古い街道沿いとか、いわゆる観光地からずっと離れた場所にある近代建築とか、観光の色が全然無い(笑)。見て廻る途中に小腹が空いて向かったのは、掛川城の西にある小さな食堂「中西屋食堂」。昭和42年(1967)創業だとか。ちゃんと暖簾は上がっていたのに「ステルス」かと思わせるくらい存在が希薄な店構えで(笑)、2回ほど店の前の細い路地を通過してウロウロ。あぁ、ここだったのかと、店の横の駐車スペースに何とか車を滑り込ませた。

店に入ると、午後3時頃という中途半端な時間にも関わらず、小じんまりとした店内はほぼ満員の盛況ぶり。店は調理と給仕のおばちゃんの2人体制。実はこちらの店、参考にさせてもらっているこちらのブログを見て気になっていた、特徴ある「焼そば」が目当て。狭い店の壁に向かったカウンター席に腰を下ろし、壁に掛かった品書きの木札の中から「焼そば」をお願いすると、おばちゃんから「今は出来ない」とのつれないお言葉。注文が立て込んでいるからかな。そうすると「ラーメン」しか選択肢が残っていなかったので「並」を注文。ガタつく椅子に座り、ポップな水色に塗られた壁に向かって待っているとラーメンが登場。

丼ぶりの水面にはチャーシューが3枚と、多めのメンマ、海苔、それに刻みネギがのっている。スープはノスタルジックな鶏ガラ系、濃いめの醤油味。細縮れ麺との相性は言わずもがな。厚みのあるチャーシューはしっかりと肉の食感があってことのほか旨い。昨今の旨味過多のラーメンと違い、するするっと頂けて飽きない味。自分のようなオッサンでもすぐまた食べに行ける感じ。この日も店には子供連れの家族が来ていたけれど、安心して食べられる万人向きの旨いラーメンだった。ただ返す返すも焼そばが食べられなかったのが惜しい。(勘定は¥500)

 


 

 

↑ 店のある掛川城付近から15kmくらい離れた所にある、風情ある建物が残る「遠州横須賀街道」を散策。実はここでも「ソース後がけ焼きそば」の店に振られている…。

 

↑ 街道沿いに残る「旧・鈴木歯科醫院」(建築詳細不明)。下見板張り+パステルカラー塗装の「らしい」佇まい。

 

↑ こちらも街道沿いに建つ「大石理容院」(昭和4年・・建造)。店舗上部の壁面にある着色されたコテ絵と尖った飾りがカッコイイ。

 


 

中西屋食堂

静岡県掛川市城西1丁目6-12

※令和2年に閉店されました

 

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