ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

料亭さわだ @滋賀県彦根市

2021年12月09日 | 滋賀県

バイクで彦根までツーリング。早い時間に中華そばを1杯いただいたが、あちこち散策していたら小腹が空いた。中央町のアーケード街を歩いていたら、前から気になっていた料亭に”彦根・老舗料亭の味・500円弁当・発売中”の看板が。コロナ禍での対策だろうか。500円だったら量は多くないだろうからちょうどいいやと入ってみることに。正面玄関横にある弁当専用の入口から中へ。中ではご高齢の女将さんが「よく来ていただきました。」と丁寧な言葉で迎えてくれる。料亭の玄関側は暗いままだ。弁当はプラ容器に入ったものが何種類かあり、揚物の入っている若向きのものもあったが、鮭の入っている和食系のものにしてみた。勘定してもらい、横に置いてある電子レンジで少し温めた。

店を出て、歩いて座れそうな公園を探す。商店街の裏手に出て、前にも古い建物を探して立ち寄った公園で弁当を広げた。胡麻を振ったご飯の他に、焼き鮭、だし巻き玉子、切り干し大根の煮付け、さつま芋の煮たの、酢レンコン、シュウマイ、蒲鉾、つぼ漬けというラインナップ。さっそく箸でつまんでいく。いわゆる弁当屋の幕の内弁当と違うのは優しめの味付け。がっつりご飯を食べさせる意図の弁当は濃い味が多いが、こちらはなるほど”料亭の味”と謳うだけあって上品だ。オッサンの胃にも優しい(笑)。ワンコインでこの内容なら文句のつけようがない。本当はご飯より酒のつまみにしたかったくらい。料亭の方を利用する機会は…、多分無いだろうなァ。(勘定は¥500)

 

 


 

↓ 彦根市には何度も近代建築を探しに来ているのに、今まで七曲り地区を訪れたことが無かったのに気付いた。文字通りクランクが連なる通りをバイクで流してみる。風情ある建物があちらこちらに。城下町と中山道を結ぶ通りで、歴史的に仏壇屋が多いのだそう。滋賀県は古い建物が多いので不感症になっているが、こういう街並みが残っているのは素敵だし、守っていこうという気概が見られる。下は通りにある「秋口家住宅洋館」(大正5年・1916・建造)。歯科医院として造られ芹町から元岡町に移築されたのだそう。玄関口上の無用のドアが不思議。昔バルコニーでもあったのか。鍾馗様は元の建物からあったのかな。建物は国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

↓ 風情のある七曲り地区の街並み。

↓ 大橋町にある「吉田醤油醸造場」(建築詳細不明)。大正時代に造られた建物らしい。むくり屋根に卯建(うだつ)(こういうタイプを”袖卯建”と呼ぶのだそう)が立派な建物。玄関引き戸こそサッシになってしまっているが素晴らしい佇まい。

 

 

↓ 「旧・佐藤家住宅主屋」(昭和9年・1934・建造)。こちらにも立派な袖卯建が。建物は国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 


 

 

料亭 さわだ

滋賀県彦根市中央町2-23

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね 料亭 割烹 弁当 持ち帰り テイクアウト 近代建築 国登録有形文化財 )

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