さて、国府町上地での棚田草刈ボランティアの続きです。
水路沿いに奥へ奥へと進むにつれて、人工林の森に入ってきました。
スギやヒノキよりも寧ろ、アカマツを沢山植えているようでした。
その人工林を横切って、さらに奥へ奥へと進んでいきます。
もう、山の等高線沿いに進んでいるだけですから、ちょっと足を踏み外せば、軽く4,5メートルは下に落ちることが出来ます。
よくぞこんなところに水路をば、古の百姓たちは作ったものだなぁと感心してしまいます。
そして12時過ぎに、ようやく今回の水路の終着点が見えました。
実はここは滝の水路から水が流れ出しておりまして、人工物とはいえその滝は、とても風靡で、涼しげなものでした。
この滝のところまでが実に2キロメートル、さらに滝の上にはまだ2メートルもの用水路が続いているのです。
そんなに遠いところから水を引っ張ってこなくては、棚田というものは成り立たないものなのでしょうか。(改めて、)驚きです。
だから、「棚田を保護しましょう」というからには、大変な労力と時間を、見えないところにかけなくてはならないのですね。
水路掃除が終わったあと、公民館に引き返す前に大根畑に連れて行ってもらいました。
そこにはたくさんの大根が植えられていました。冬支度のために、大根は欠かせない食材とのことです。
ですがもっと驚いたのが、そこの棚田の美しさです。
横に長く、しかも湾曲した棚田が、幾重にも連なっているのです。
その景色はまさに圧巻です。これは実に美しいです。鳥取にこんなに綺麗な棚田があったとは思いもよりませんでした。
全く、しょっちゅう各地の農村に足を運んでいるのに、農村の一つ一つが、異なる地形や趣、そして景観を持っているのですから。まぁ、当たり前といえば当たり前なのでしょうが、しかし実に色んな農村の姿があるものです。
さて作業から帰ってきて、公民館にたどり着くと、お昼御飯の準備が出来ていました。
地元名物の山菜料理や猪鍋などが、卓上に並んでいました。
そして、この棚田で取れた酒米でつくられた日本酒をもって、乾杯です!
今回の感想は…毎度のことながら、とても楽しかったです!
そして、秋の棚田の美しさは、ここが最もたるところではないかというほどです。来てよかった、と思いました。
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