BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
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「その他」がメインのブログ。

苔の進化論

2009年12月19日 | 雑感散文


今日も寒かったです。
雪もうっすら積もっておりました。

もっとも、鳥取ほどでは
ありませんでしたけれどもね。


 


寒い週末は、
家に引き篭もって本を読むのが
賢い過ごし方です。

そんなこと言うから、
物が売れない不況になるんだと
いうご批判もありましょうが。

まぁ、それは、はぁ、
ちょいと反論の言葉が
出ないんですけれどもね。
まぁいいじゃないのよ、と
適当に右から左へ受け流して、
それでも家に篭って
本を読んで過ごしておりました。


 


『ふしぎの博物誌』(河合雅雄編,中公新書,2003)
を読んでおりました。
実に興味深い話ばかりです。

詳しいことはまたブログ1に
気が向いたときにでも書くとして。
今回は特に、印象に残った
話を取り上げたく思います。


「苔」と言う植物があるじゃないですか。
コケ。ちょいと卑下された意味合いも
含まれている可哀想な名前です。

しかしながらコイツが凄い。
なんと、防菌防虫に
優れていると言うのですね。

けれども、もしもコケが
太古の昔からそんなんだったらどうなるか。
やがて両生類や爬虫類、そして
哺乳類に進化することになる生物が、
そのコケを食べて腹を下しちゃいますよ。
そうなると生物は地上で食べるものが
無くなってしまう。

つまり、これまでコケというものは
維菅束植物の原始植物である、
酷い話が劣ったヤツであると
言われていたわけでしょう。

ところがそうじゃなかった。
コケはコケで、健気に進化を遂げていた。
原始苔から、苔になったのだ。


もっと突き詰めて言えば、
魚→両生→爬虫→鳥→哺乳→人、といった
人間中心的進化論が唱えられていたのは
間違いだったわけでしょう。
魚は人の先祖、では無い。
魚も人も、同じ先祖を持っていた、が正確。

そう考えるとね、
進化と言うのは「高等」への収束ではなくて、
「多様」への乱雑の方向に
働いているんだなぁ、などと
思わずにはいられないのでした。


 


ちょいと、急に収束だとか乱雑だとか、
唐突に難しい話を持ち出して
しまいましたけれども。

多分に西田哲学や茂木脳科学が
影響しているものと考えます。

詳しくは今日書いたブログ1の記事をご覧になすって。


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