マラソンの申し込みが多すぎることが問題になっている今日このごろです。先日発表された熊本城マラソンでも5年連続落選の人もいれば、5年連続当選の人もいます(ちなみに私は4年連続当選でした)。この不平等を解消する方法として、いろいろ考えてみました。そのひとつの方法・・・参加回数の少ない人を優先する方法(参加回数優先方式)。
簡単にいうと、応募者を参加回数の少ない順に並べ、少ない方から選ぶ。
たとえば定員1万人で初参加が2000名だったら、初参加者らは全員当選。残りの8000名は1回出場者から抽選。1回出場者が8000名に満たなかったら、2回出場者から抽選、それでも定員満たなかったら3回出場者から抽選・・・・・というふうにしていけば、出場回数が平等になるはず・・・・だが、思わぬ欠陥があった。
実際に熊本城マラソンを例にシュミレーションしてみたら、わかった。
定員12000名、初参加枠に今年は7000名がエントリーしています。そこで毎年7000名が初参加すると仮定。
第1回大会は12000名が走ります。当然みなさん初参加です。
第2回大会は初参加の7000名は全員当選、残りの5000名を昨年走った人から抽選。昨年走った人は12000名いますので抽選。これで5000名の人が2回目参加、7000名が1回参加のままになります。
第3回大会も初参加の7000名は当選、残りの5000名は昨年選ばれなかった1回参加の7000名から抽選。これで、1回参加の人が14000名、2回参加の人が5000名となります。
第4回大会も同じようにしていくと、初参加7000名と1回参加の5000名が選ばれます。
ということで、いつまで経っても、3回出場者は出ません。初参加が毎年7000人もいると、12000名の参加者は、初参加の人と1回参加の人で埋まってしまう・・・ということになりました。そこで初参加数を減らして再度計算しなおし。
結果は初参加者が定員の3分の1の場合は4回参加者が出ません。4分の1の場合は5回参加者が出ないという結果になりました。
結論:初参加者が定員のN分の1いる大会では「参加回数優先方式」ではN回までしか参加できない・・・という結果になりました。
10分の1なら10回までは参加できますので、初参加者が少ない大会にはこの方式お勧めですが・・・・
他の方法として、1回参加したら翌年はできないとする。別大のようにタイムでカテゴリーをつける。初参加、サブ3は優先にする。などなど・・・・
とにかく、今のやり方(早い者勝ち、抽選)はやめて、ユニークな新しい方法を考えてもらいたい。