kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

憤り

2021-05-27 | 陸上競技

思うことを。

 

世の中のことは平等ではない。みんな同じだという「画一的な話」は実際には違う。身長が高い人もいれば低い人もいる。走高跳をやろうと思えば身長の高い選手のほうが明らかに有利になる。この時点で「平等」ではない。自分の身長を申告してその高さを基準に「何センチ上を跳べるか」という部分を競うのであれば「平等」なのかもしれないが、それは本当に「競技なのか」という疑問も生まれる。

 

この部分は「どうにもできない不平等」だと思う。世の中は平等ではない。足が速い選手もいれば遅い選手もいる。「平等」を求めるのであれば全員が「県総体」に出ることができるのが「平等」かもしれない。県総体に県内の選手が100人出る。同じ学校の選手であっても3人とは言わずに際限なく出られる。それが「平等」なのかもしれない。が、実際問題はそのようなことをするのは不可能になる。大会運営ができない。何をもって「平等」を叫ぶのか。

 

が、いろいろと思うことがある。山口県では「高校生全員がPCR検査を受ける」という通達が来た。これは他県では行われていない。同時にこの検査は「任意」であり、受けても受けなくてもよいという形になっている。ここに関して「平等」が成り立つのかどうか。県総体に関して「安心して出場できるように」という謳い文句であった。その時に「偽陽性」であったり「陽性」だった場合の詳細な設定がされていない。

 

県内でも「検査を行わない」という生徒もたくさんいた。行わなければ「陽性」判定をされることはない。万が一「陽性」判定がされたら県総体に出場できない可能性があるという話が浸透していたら検査を受けないという選択肢もありだと思う。逆に受けることで「リスク」が生じる。「任意」という部分が非常に曖昧。受けるも受けないも「自分で決めてください」という感じになる。自分自身が受けなくても周囲が受けていたらそこから影響を受けることもある。

 

山口県だけPCR検査が実施される。他県ではそれがないので「陽性」であっても「無症状」であれば県総体に出場できる。山口県では検査をしたので「陰性」であっても周囲に「陽性」がでれば県総体に出場できなくなる可能性がある。「クラスターの発生を抑える」という考え方なのかもしれない。が、実際には「陽性」であっても検査を受けていないからわからないという生徒もいるのではないか。

 

ここに関しては本当に「平等」なのか。身長の高い低いとは全く違う。生まれ持っての「差」ではない。明らかに作られた「不平等」だと思う。もちろん、「感染予防」に関しては細心の注意を払う必要がある。もしも大会などでクラスターが発生したとなれば「競技団体」が批判を受け責任を取らなければいけなくなる。そのリスクは避けるべきだとは思う。しかし、今回のことに関しては明らかに違う。この「不平等」に対してやり場のない「憤り」を感じる。「救済の方法」はないのか。これは全国的に起きうる問題ではないのか。

 

「症状が出ての検査」や「発症者の濃厚接触者」として「自宅待機」とは意味が違うのではないか。言い方は乱暴だが「簡易検査をしなければ出なかった」ということになる。もっといえば「検査を受けない」という選択を全員がとれば違う結果になる。新型コロナウイルスに感染したということはもうすでにどこでもあり得る話だと思う。自分自身が感染する可能性は極めて高い。

 

1年前と比べると「誹謗中傷」の対象になることも少なくなっているのかもしれない。今回、簡易検査によって「陽性」となった保健所の検査を受けて「陽性」認定された生徒が数名いる。この生徒がどのように感じるだろうか。自分自身を責めて欲しくない。自分のせいで・・・と思うと本当にしんどいと思う。自分だけではなく周囲の友人が県総体に参加できないという形にもなるのかもしれない。そうなると自分自身を責め続けるのではないか。そんな不安がある。消えない心の傷を背負ってしまうのではないか。そこまで考えての「一斉PCR検査」だったのか。

 

うまく書けない。が、自分の中で釈然といない部分がある。私にできることは何か。できることはやりたい。強くそう思う。行動に起こせる部分は起こす。それしかない。うまく書けません。

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競技場での専門練習

2021-05-27 | 陸上競技

火曜日。県総体前の最後のポイント練習でした。他校も同じ感じのようでかなりの人数が競技場内に集まっていました。接触なども含めて気を付けないといけません。これでけがをしたら意味がなくなります。

 

風向きのこともあるのでいろいろと考えさせられました。それでもヨンパ選手は前回に引き続き300mHを予定。とにかく課題となる部分を克服しなければいけません。できるだけ負荷を減らして可能な限り課題を克服する。ここまでくるとヨンパ以外は「きちんと動く」ことで結果につながってくると思っています。準備はほぼできているのでそれ以上のことを求めても意味がなくなります。

 

アップの時間、前日に引き続き手を当てることに。捻挫した選手の治療。その後、腰が痛いという選手に対して調整。これが2人。頼られているのかどうかは怪しいですが。おまじない的な部分もあるのかもしれません。それで安心するなら意味があります。もちろん頼まれた時にはきちんと対応します。できることを最大限にという感じですね。終わってからまた捻挫治療。そのタイミングでまた別の選手が足を痛めたので片手ずつ置いておきました。うーん。これはどうなのか。

 

複数種目を兼ねる選手がいます。この日は最初に100mHの練習をしてからそのままヨンパの練習という形になっていました。その後は別の種目の練習があるので大変。本数を絞っての練習としました。これまでほとんどハードル練習をしていません。走る練習も足りない。その中でどうするのかという感じだと思います。ここにきて過剰に練習をしても意味はない。その部分も含めて本数限定で。100mHに関してはまだまだです。やっていませんから。これからのことを考えるとハードルの基本的なことをしっかりやってから専門練習ができればいいなと思っています。とにかく跳ぶことが最優先。

 

それからヨンパの練習に。ここもバタバタでした。この間も手を当てる作業だけは続ける。「治療」が目的ではありません。練習での指導ができればいいなと思っていますが、けがをしている選手を放置するわけにもいかない。微妙なところです。同じ場所で先日バトン練習を教えたチームが練習をしていました。数日間の練習しかできていないのですが、「バトン練習の基本」はわかっている感じがあります。これだけでも全く違います。せっかくのなので少しアドバイスしながら。かなりよくなっています。顧問の先生の熱意が伝わっているでしょうし、走る選手も「目標」が明確になっているので一生懸命に取り組みます。良い表情で練習をしています。

 

ヨンパのほうも先ほどに引き続き本数を絞って。正直、ヨンパの選手はかなりのものだと思っています。走る力が上がればかなりのところまで行くのではないかなと思っています。まだまだスプリントがありません。が、バネがある。1台目まで25歩にしているのですが詰まります。ここはもうこの時期に修正する話ではないのでこれから先の話。そこからの17歩に余裕があります。もちろんまだ走れているわけではありません。バネがあるのでそれを生かしながらという感じでしょうか。もっともっと走りの中のハードリングという形に変えていけたらいいなと思います。3台目までいってそこで終わり。次の練習に移動になりました。

 

このタイミングで男子も。こちらも本数を絞っての練習にしたいなと思っていました。最後に300mH+120mをやろうと。近くで見ていると「400mHの選手」になってきたなと思います。22歩も15歩もそつなくこなせるようになってきました。やはり練習は偉大です。カーブのハードルをもう少し改善したいと思う部分はありますがこれはまた県総体が終わってからかなと。実際に300mHに行くと前半は全く問題なく。6台目の切り替えも「上手くはない」ですが最低限の逆足のハードリングで処理できました。6-7台目のところで少し詰まる。ここの16歩がカギになるのかなという感じですね。ここから17歩に切り替えて押し切っていくいく。17歩はスムーズ。課題がないとはいえませんがある程度の水準の走りができるようになってきました。現在57秒台がベストですが56秒前半は最低でも出ます。きちんとレースが作れれば55秒台だと思っています。これから先のことはまた考えるしかありません。まずは県総体で勝つ。やってきたことを出し切る。ここだと思いますね。

 

このタイミングで女子のショートハードルも。色々と考えていることはあるようです。私はここでは完全に「コーチング」に徹しています。技術的な部分ももちろんですがそれ以外も含めて指導していく形です。気になる部分があったのでハードルを跳ぶのをやめて少し走ることに。インターバルを走るという感覚の中でやりたいので。見ているとわかってくることがあります。そこに関しては「グランドレベル」でなければわかりません。やれることをやる。その時選手にとって何が必要かを判断してやっていくという部分があります。不安になる部分もあるでしょうがここに対してどう向き合うか。かなり速いと思います。そのことは伝えています。ここ数年で見たショートハードルの選手としては一番かなと。自分のレースに集中してもらえればいいなと思っています。サポートするのみ。


私に何ができるのか。この部分はすごく大切だと思います。今目の前にいる選手のためになにをするか。そこがすごく大切だと思っています。だからといって前任校の選手の様子も気になります。ドライになり切れたら良いのですが、やはり難しい部分があります。


うまくまとまりませんが。県総体まで後わずか。できることをやり続けたいなと思います。それだけ。

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