kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分の中での葛藤2

2021-05-05 | 陸上競技
上手く言葉にできるかどうか分かりません。それでも記しておきたいと思っています。この感情をどのように表現すれば良いのか。全くわかりません。そしてその感情を誰がどのように理解できるのか。本当に難しい部分です。これまでの自分の「生き方」を見直す必要性があるのかと感じています。

県選手権。前の記事からの続きになります。今回うちの選手は周りに引っ張ってもらって記録が出せれば良いなと思っていました。力的には14秒5を切るくらいの力はあると感じたいました。本人の冬季練習の時の目標は14秒50。昨年度のベストが14秒87。そうなると丁度いいくらいの目標なのかもしれません。先日の記録会で14秒69を出していました。この時の課題は明確だったので2週間の間に克服するための練習はしてきました。ベストを更新した事により意欲的にかなり上がっていました。こちらがある程度抑えないといけない部分がある。追い込む事で速くなるわけではないので、何度か話をしながら対応してきました。こういう部分を任せてもらえるのは本当にありがたいなと。

実際のレース、スタートで完全に出遅れました。音を聞いて出るという練習はできていなかったのでその辺りのことも影響しているのかもしれません。しかし、遅れを取り戻す。上位選手と競り合いながら少しずつ追いつく。フィニッシュタイムは14秒45。公認です。社会人選手には追いつけませんでしたが3位に入りました。タイム的にはかなりだと思います。記録でインターハイが決まる事になってもなんとかはいるのかなという記録です。よく走ったと思います。そのあとマイルがあるので気功で疲労を散らして対応しました。

同じレース。前任校の選手が15秒36で走りました。昨年度のベストは16秒6。一冬でかなりの力を付けていました。私のイメージとしては県総体で15秒5を切るという感じで冬の練習をしてきました。あわよくば上位選手と戦って表彰台の一番真ん中に立たないかなと思ってやっていました。ここに関しては1年のシーズンにはほぼハードル練習をしていません。足が遅い者が何をやっても戦えないと言い続けてきちんと走れるようにする事を最優先してきました。本人に不満はあったと思います。それでも先を見て取り組むというのは絶対に必要。こころを鬼にして理由を説明しながら。

今回の結果。私の中では「手応え」を感じる部分でした。ある程度のことをやって対応するための練習をしていく。それが目に見えて結果につながります。うちの選手に関してはスタートがきちんと出れれば力みもなくなるでしょうから14秒3は出せると思います。まだまだ筋力的にも練習的にも足りないのできちんとやっていく事ができれば13秒台も見えるのではないかなと勝手に思っています。トップを引き上げるための練習のイメージはあります。あとは時間が足りるかどうかだけ。インターハイで勝負できる可能性のある力があると思っています。

同時に前任校の選手が15秒36で走った事に対して。冬に取り組んできた事が間違いなく結果に繋がっています。ここは自分自身の中で「やってきた事が間違っていなかった」と感じら部分でした。実際に目の前で指導してきたハードル選手はほとんどいません。ヨンパではある程度いましたがショートハードルの選手はいませんでした。国体のハードルコーチをさせてもらっているにも関わらず自分のところでハードル選手を育てられていないというのは負い目を感じている部分がありました。名目的なハードルコーチなのではないか。そういう気持ちが私の中にずっとありました。

今回、今見ている選手が14秒45で走る。前任校の選手が15秒36で走る。この事が自分の中で生まれた葛藤でした。なかなか分かってもらえない部分はあると思います。こういう性格なので。

これまでの指導。「普通の選手が強くなるためにどうするか」を常に考えてきました。中学時代に実績がなくてもきちんと練習さえすれば絶対に逆転できる。そのために時間をかけながら基礎基本を徹底する。すぐに結果は出ないかもしれないけれど長いスパンで考えていく方がすごく大切なんだと思ってやってきました。16秒6の選手が一冬で15秒36で走るというのは「間違っていなかった」という自信になります。

それと同時に今指導させてもらっている選手が「課題の克服」に向けて練習をする事でそれが目に見えて結果に出てくる。県記録会の時には5台目以降で置いて行かれたので短時間で改善できる方法を提案させてもらってそれを数回やって行きました。それがすぐに結果として出てくる。これはこれで「やりたい事ができる」という意味では最高に楽しいのかもしれません。それに応じてくれる選手がいてくれることも。

この結果を受けて自分の中での葛藤がありました。私自身は何を目指して指導をしているのか。これまで「普通の選手がどうやって戦うか」を常に考えてきました。しかし、今は目の前に「やればインターハイで戦える可能性のある選手」がいます。私がこれまでやってきたことはどこに向かっていたのか。ベクトルの方向が違ってくるのか。同じ方向を向いているのかもしれませんが、これまでやってきたこととこれから先やっていかなければいけないことの整合性が自分の中でつかない。

間違いなく「同じ方向」を向いているのは分かります。「速く走るため」という感覚は変わらないからです。ハードルにおいて求める段階は違ってきます。3歩でいけない選手に対してのアプローチと13秒台を狙いたいという選手へのアプローチは違います、どちらも理解しているつもりです。しかし、これまでのスタンスでは「普通の選手」をどうするかがメインでした。職場が変わったことは大きく影響しています。そのことも自分の中では消化できているつもりでした。

が、「本当に日本一を目指す」という選手と「インターハイに進みたい」という選手では求める事が違うのかもしれない。もっというと「中国大会に進みたい」とか「県総体に出たい」という話とはまた違う話になるのかもしれない。ここが自分の中で上手く処理できない。「何を言ってるの??」と思われるかもしれないですが。私の存在は何を求められているのか。これまでやってきた事が間違っているとは思いません。同時に今目の前にいる選手のために「日本一を目指す」というのもやりたいと思っていた事。自己矛盾とまではいかないのですが、自分の中で上手く処理できない感情がありました。

本当に苦しくて。これまでやってきた事に意味があるのか。これから先に何を目指してやっていくのが正解なのか。自分の中でもよく分からない感情がありました。しんどくなってどうにもならなくて。親しい指導者に愚痴を。更に処理できなくて最も尊敬する指導者に相談。結局は自分の中で処理するしかない事なんだというのはわかっているのです。

これまでやってきた事をどうこれから先に生かすか。強い選手に対してまだ普通の選手に対してもアプローチの仕方は本当は同じ。強いからと言って違うことをしたとしてもそれは間違った方向に進む。この感覚は忘れたくはない。が、自分の中で上手く処理できない。もどかしさがありました。

突発的ですが「陸上競技から離れたい」とまで思いました。これまでの自分がやってきたことを自分の中で否定してしまう感覚が生まれてくる。普通の選手に対してのアプローチも力のある選手に対してのアプローチも何も変わらないはずなのに。どちらか一方が正しくてどちらかが間違っているなんてことはない。分かっているのです。これまでやってきたことを求められる水準に合わせて出していけばいい。簡単なことなのです。

が、なかなか処理できない。目の前の選手をインターハイで戦えるようにしたい。これは上を目指す指導なのかなと。これまでやってきたのは普通の選手を少しでも上の大会に導きたいという指導。本当は何も変わらないのかなと思いながらも処理できない。強くなったら特別なことをしたくなります。本当は基礎基本を丁寧にやっていく事が大切なのに。強くなったら別のことをやりたくやる。それによって崩れるという話は我が師匠と何度も話をしてきたことです。

これまでは国体の関係で少し離れたところでサポートするという形がありました。選手が私のことを信頼してくれているのかどうかは別としてその場その場で上を目指すための指導をしてきました。これはこれで本当に楽しい。が、これまでは「泥臭くやっていく中で強くなる」という感じでした。なんとなく「別物」として捉えてしまう感覚があるのですが本質的には同じなんですが。

私に求められているのは何なのか。そこが分からなくなりました。現時点では心の整理が付いてはいます。しかし、月曜日の夜は全くと言っていいほど眠れませんでした。自分の存在価値がどこにあるのか。指導するって何のためなのか。目の前の選手に応じて様々な関わり方をしていけば良いだけなのに。それが自分の中で「日本一を目指す」と「インターハイを目指す」が別物ものようになっていました。本当に本当に勝手に苦しんでいました。周りから見れば「何を言ってるの?」という感覚の話なのかもしれません。自分の中でなかったあは半端ないものでした。

相変わらずまとまりません。長くなりすぎてしまっています。分かってもらえない感覚なのかなという気はしています。すみません。面白くないですし、理解してもらえない部分。

今見ている選手が全国で活躍できるようにしたい。同時に前任校の選手がインターハイに行けるように力になりたい。この葛藤を常に抱えています。求められる水準が違うかもしれません。どうすればいいのか。自分の中で考えていくしかないのです。

この事に関してはまた書きたいと思います。ある程度の答えは出ているのですが。すみません。
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自分の中での葛藤

2021-05-05 | 陸上競技
上手く表現できません。これをどのように表現するのが適切なのか。気持ち的にかなり落ちます。陸上競技をしていてこんな気持ちになるというのは何故なのか。全く自分の中で表現ができない。ここに関しては言葉として記しておくのが正しいのかどうか。

県選手権、100mH。社会人選手が出場していました。2人とも国体の関係でずっと一緒に競技をしてきました。この子達(20歳を過ぎているので表現が適切ではないかとしれませんが)と一緒にやる中で色々と学ぶ事ができました。国体というのは普段見ない選手と短時間で感覚をすり合わせながらやっていかなければいけません。その辺りも含めてコミュニケーションをとりながらやってきました。アップ会場で一緒になったのでハードルを起こしたり倒したりをしました。普段の流れです。練習会場係はいますがこの手のことは分からないと思います。選手がやりやすいようにしなければいけないので、ショートハードルのアップの時には指導者がいる方が良いと思っています。

普段から見ていないので過剰な声かけは不要だと思っていました。気になる事があったので少しだけヒントを。これは以前から話をしている内容なのでそれを自分で分かっているはず。そこに気づかせるという部分。教えたくなるけど試合前にあれこれ言うのは適切ではない。混乱を招くだけです。アップ会場で根本的な練習をすることには意味がないと思います。だからこそ「本人が意識しているけどできていない」部分に絞って話をする方がいいのかなと。普段指摘を受けていないでしょうから「ヒント」があるだけで違うのかもしれません。

「しっかり走って14秒3を出して」という話をしました。ここには私的な感情も含まれていました。選手が14秒5を切るためには速い選手に引っ張ってもらった方が良い。「あなたが14秒3切るくらいで走ったら14秒5切ると思うので」と。「私のことを応援してくれているのかと思ったらそういうことですか(笑)」という会話も。応援している部分もあります。今指導させてもらっている選手がタイムを出させてあげたいというのも本当の部分。どちらもです。

インターハイ。県総体、ブロック大会が開催されるかどうか分かりません。その中で選考大会が開催されなかった時には「2020年7月からの記録のランキング」で出場が決まることになります。先日出した14秒69も悪くない記録です。しかし、今の中国地区は14秒0台が2人います。その関係でレベルが上がるのは確かです。そうであれば記録が狙える時に記録を出しておくというのは必要。そのために力を借りたいという気持ちがありました。

もう1人の社会人選手。大きな怪我をしていたのですが競技復帰を果たしていました。これはすごい。選手生命が終わるというくらいの大怪我だったはずです。今回も私が異動したのを知って連絡をくれました。中学校3年生の山口国体の時からの付き合いです。応援したいなという気持ちはあります。この子も1台目までの乗りが悪い。ここに関して何か言ってあげた方が良いのかなと思いながらも。余計なことを言うべきではないかなと。難しい部分です。

そんな時にうちの選手がスタブロからではなくスタンディングから1台目まで入っていました。その様子を見て自分で判断してスタブロを外してスタンディングから1台目まで入るとかなりいい感じで入れました。そのことに関して一言だけ伝えました。こういう部分で役立てるのであればという感じです。

うちの選手に対しては「正規の距離」でやることを伝えていました。状況によって詰まる事があります。スピード感覚を磨くためです。これはその日その日の状況に応じてやらないといけないかなと思います。本当は選手が判断してやれるといいとは思います。が、過剰な関わりと言われてもここは客観視する部分が必要なのかなと。この日のメインスタンドは風が不安定でした。レースによっては向かい風になる事があります。その中で「詰めて走る」というのはリスクがあります。感覚的に変わってくるからです。客観視してこのタイミングでどうするか。ハードリングは抜群に良くなっています。

更に前任校の選手もいました。ここもサポートできればなと。もちろん細かいことは言いません。気になった事があったので。今指導している選手のハードルインターバルの動きを見せました。方向性の問題です。競技力によって「求められる事」は違います。その部分を踏まえての部分。アップ会場であれこれ話しても仕方ない。だからこそ何が必要かを見極める視点は必要不可欠なのかなと考えています。ある程度力が付いてきている今であればこれまでとは異なる指導が必要になる。

書きたいことに辿り着く前になんだかグダグダ書いてしまいました。うーん。また書きます。多分。
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数日間の振り返り

2021-05-05 | 陸上競技
なかなかです。本当はもう少し頻繁に更新したいと思っているのですが。なかなか。更新が遅くなると何を感じたのか分からなくなるからです。事実を思い出しながら書くと途中で生じた感情や考えも混ぜ込まれてしまいます。その時感じた部分とは異なってしまう。これはこのblogを書くという原点から離れてしまう。面白くないなと思いながらも。日々の想いや葛藤が自分の中にあります。

金曜日の記憶がほぼありません。何をしたのか。うーん。木曜日が舎監だったのだけは確かです。その日は多少なりとも時間があったのですが。金曜日は新体力テストがあって授業は2時間だけ。その後は監督をしました。見守り隊。午後の練習の記憶がありません。記憶を遡るとハードルを少し跳んだ気がします。日曜日月曜日が県選手権だったのでそれに向けて。日曜日が幅跳びがあるので前日はそちらの練習。ということで金曜日に4台越えた気がします。とにかく風が強すぎて大変だったような。

土曜日は雨予報だったので練習は午後から。午前中は授業準備をしました。今年は電子商取引という授業を担当していです。これはなかなか面白い。先日は個人情報の取り扱いについて触れました。このblogでも気をつけなければいけない内容です。細心の注意を払いながら。次回授業に関しては個人的にはかなり面白いと思っています。「デジタルデバイド」についてです。現状を踏まえつつこの手の授業ができるというのは面白い。

練習に関してはフリーアップの後にヨンパ選手のための練習。この日もかなり風が強い。更にスコールのような雨も。なかなか厳しいですね。天候が不安定になっています。暑いかと思えば寒くなり、突然雨が降る。昔からこの手のことはあったのかもしれませんがここ最近はとくにこんな感じが多くなっている気がします。何とかできないかな。

風が強い。こうなるとヨンパのレースの組み立てが難しくなります。少しの風であれば前半から行けると思いますが、この日のように4〜5m近い向かい風が吹くと予定通りのパターンにはなりません。22歩15歩のレースパターンを変えていかなければいけない。15歩を16歩に変えて対応しないといけないかなという感じでした。実際、ハードル練習はそこまでできていません。ドリル的な練習ができていない。ハードリングの改善はしたいと思っていますが、他のことが多くてそこにたどり着いていないというのが現状です。

余談になりますがヨンパをやる選手には二つのパターンがあると思いです。ショートハードルから距離を伸ばすパターンと400選手がヨンパに移行するパターン。今の選手は1年時にショートスプリント種目に出れなかったのでヨンパを始めたという流れのようです。元々ハードルが得意だったわけではありません。こういう選手にはドリル系の練習が必要になってきます。なかなか改善されませんが。ショートハードルをしていた選手に関してはハードリング自体はある程度できます。こちらの方がロスなく走れます。持久力という部分が関係してきますが。ここはヨンパというだけで括らずにきちんと対応を変えていく必要があると思っています。

1台目までは22歩で変えたくないなと思っていました。スタンディングからの練習にはなりますがその辺りは徹底しました。逆足が苦手なので(利き足が上手いかと言われるとまだ微妙ですが)、極力使いたくない。とはいえ、15歩で行くのは厳しいかもしれない。そういう感覚の中で判断していかなければまたいけません。

こう見えてもハードル指導はできると思っています。特殊性が高いのですが専門だと思っています。この辺りのことは県選手権終了後から自分の中で葛藤があるのですが。かなり胸が苦しいというか、処理できない感情があるというか。何が正解で何をやらないといけないのかというのはあります。周りから見れば「何が悩みなのか」と思われるかもしれません。これまでのスタンスと違う部分が出てくるのだけは確かです。

最近は高跳びにも興味を持っています。先日話を聞いてから技術的なことは分かりませんが、助走などのイメージに関しては少し考えるようになりました。「前傾しない」「内傾を保つ」という部分。見ていると面白い。そしてこの部分が私の指導の中で大きくなっています。別に助走が今の指導に生きるというわけではありません。「モノの捉え方」が必要になってくるのかなと思っています。この視点が私には足りなかったなと。分かっていてもなかなか現場でできない事がありました。

ある程度助走練習をしてから最後に気功で疲労を取っておいてと頼まれたのでそちらの対応も。この日は練習始めに「足が痛い」「身体が重い」というような感じで「トレーナー」的な対応に追われた部分もあります。依存されたら良くないなと思いますが、できることをやってそれでパフォーマンスが上がるのであれば可能な限りやっていきたいと思います。それがプラスになるのであれば。

何となく記録しておきます。何となく記録。
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