kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

感じたこと

2021-05-08 | 陸上競技

これは雑感に近い部分かもしれませんが。途中まで書いて力尽きたまま間になっていました。多分、木曜日に書きかけていた気がします。その感じで読んでもらえるといいのかなと。

 

ここ数日間、いろいろ考えることがありました。どうすれば競技力を上げていけるのか。基礎基本とは何か。どの段階になったら求める水準を変えるのか。自問自答しながらです。今、ハードル指導について考える時間があります。これは幸せなことだなと思っています。前任校で久々にハードルをやりたいという選手が出ました。ここに対してどのようにアプローチすればいいのかを考えていました。結果、「足が遅いと何をしてもダメ」という結論になりました。ここに関しては本人にも説明をしていました。1年生の間は「ハードルは跳ばない」という恐ろしい指導でした。納得してもらっていたのかどうかはわかりませんが、「今だけを考えていない」という話だけはしていました。

 

1年生の秋に実際にハードルに出る。練習自体はほとんどしない。ある程度のセンスがあったのだとは思います。が、ここで結果を出しても意味があるのかどうかという話はしていました。まずはスプリントを上げていく。さらには基礎筋力を上げる。体幹トレーニングを中心にしてハードルを越えても身体がぶれないようにする。それを徹底。1台目までを9歩で行くという感じだったのでそこだけは修正。大きくいってでも8歩で入るという感覚を作っていました。「目標は5台目まで3歩」という感じでタイムを出すというのはできない状況でした。県新人でなんとか8位に入ったのではなかったかなと。冬の間は練習の中でハードルを越える練習を増やしました。ハイスピードで走る練習を入れる。走りを強化するために5歩ハードルを中心に実施していました。技術的な部分の改善もしながら基本は「スプリント」と「基礎筋力」。

 

気が付けば15秒台で走れるようになっていました。動画を見ながらアドバイスをしていく中で抜き足の改善がかなりされていく。その中で県選手権で15秒3。これは自分の中でやってきたことが「間違っていない」という自信になりました。中学時代に勝てなかった選手たちに勝てるようになる。その一番の要因は「一生懸命に取り組む」ことができたからだと思います。

 

GWに他のハードル選手の練習を見てほしいと依頼されたので基礎的なことを教えました。基礎的な部分でいうと明らかに差がありました。正確な動きができない。さらにはその動きをするために必要な筋力がない。センスはあると思います。しかし、それを支える「基礎的な動き」「基礎筋力」が不足している。このことは指導者にも本人にも話をしました。「技術的な変化」を求めてきたのかもしれません。しかし、技術の変化を生み出すためにはその根底部分となる「筋力」が必要になります。それが不足しているのに「よい動き」を身に着けたいと思ってもできないのです。

 

選手は「技術練習をすれば速くなる」と考えます。指導によって「技術的な変化があればあっという間に速くなる」と考える。しかし、そんな甘いことはありません。もちろん、「必要な技術」はあります。抜き足に関してもリード足に関しても「改善の余地がある」というのは間違いないと思います。しかし、そこだけやっても微妙に速くなるかもしれませんが劇的には速くならない。技術を支える「体力」の部分がないからです。先日うちの選手に話したように「心技体」の最もベースになる部分が抜け落ちていたら強くはなれない。ここは忘れてほしくないなと思っています。短期的に「速くなりたい」というのではなく長いスパンで考えることが重要になるのかなと。

 

14秒5を切ることを目標にうちの選手はやっていました。技術的な変化は間違いなくあります。しかし、それは前段階があるからだと思います。冬の間に明らかに筋力が上がりました。12月と1月に指導させてもらったときは驚くくらいの非力でした。「補強が大事」という話はしてました。kbt先生の指導の下、時間をかけて基礎筋力の向上に取り組んできたのだと思います。一緒に練習をさせてもらえるようになった時には以前と比べるとかなり強くなっていました。もろろん、まだまだ足りない部分がありますがこれは限られた時間の中で強化していければいいのなと思います。

 

実際、速くなった理由は「私が異動したから」というよりは「ある程度筋力が上がったから」ではないかなと思っています。もちろん、そこに「技術的な部分」が重なるから相乗効果で記録が一気に上がっているというのもあるとは思いますが。私が指導したら手品のように皆が速くなるというの出ればもっと有名になっています(笑)。そんなことはないのです。根本的なことを丁寧にやってくれるという前提があってそこに「技術的な部分」が乗っかっていくからそれなりに走りが変わっていくのだと思っています。kbt先生がスプリントを伸ばしてくださっているのも大きいと思います。

 

いろいろと感じることがあります。「ハードルを教えてほしい」と言われたらそれなりに教えます。しかし、根本的な部分は短期間では変わりません。それをどうやって身に付けていくのかは別問題です。これもよく話す内容ですが「合宿」や「合同練習」に参加したら「速くなる」と勘違いする選手が出てきます。一時的に技術的なことを教わってそれで満足する。それくらいでは強くなりません。それを定着するまでしつこく繰り返すことが重要なのです。


今目の前で様々なタイプのハードル選手を見ることができる。その選手にあった練習や負荷を考えて実施する。課題となる部分をどう克服するか。これはしっかりと見極めながらやっていけたら良いのかなと感じています。特に関わりが深いハードル選手に対してはこちらもその場で必要なものを提供してかけたらと考えています。理想のハードルというのがあるのかもしれません。しかし、全てを与えるのではなくその選手に一番必要なことを伝えていく。ここがすごく大切なのかなと。


トレーニングに関してもしっかりと見極めていきたいと思います。何ができるか。何が必要か。こういう意味ではハードル指導をしっかりとできる環境はありがたいですね。頼られるというのもやりがいがあります。冷静に指導していけたらと思います。


まとまりませんが。日が空いたので何を求めて書いていたのか分からなくなっていますが(笑)

コメント
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