書きたいなと思っていたのですがなかなか余力がなく。前の記事をまとめて書いてしまったというのあるのですが。
木曜日。少しだけ話をさせてもらうことにしていました。なかなか練習の全体の前で話すことはありません。気になっている部分があったのでそこについて少しだけ話をさせてもらいました。よくわからない人間が前で話すとなると「拒否反応」が出ることも当然考えられます。人間関係ができていない中で話をしても「伝わらない」というのもあります。
異動して約1か月。支部大会が終わってから少しは話をしていけたらと思っていました。本当は前日に話ができたらと思っていたのですが、急遽会議が入ってしまったので断念。この部分は難しですね。タイミングです。良いタイミングで話をしておかなければいけないかなと。どちらにしても少し時間がかかる話だったので翌日のほうがよかったのかもしれません。
前日の最後に「心技体」について自分がどこが一番大切だと思うかという話を投げかけました。これは考え方なので私が思っていることが正しいとは思いません。それでも「私としてはこのように考えている」というのは伝えておきたいなと思っていました。
少し時間をもらって話を。何人かに「何が大切だと思うか?」というのを聞きました。「心」の部分という答えが多かったですね。理由も含めて話をしてもらいましたが、「緊張した場面で力を出し切るのは心の強さが必要」という意見もありました。「苦しいところで絶対にやってやると思う心」が必要だという意見も。まさにその通りだと思います。
ホワイトボードを使って話をしました。よく話す内容です。「ピラミッド」の話。この話はどこでもされるのではないかなと思っています。この順位がどのようになるのかはわかりません。あくまで「私見」です。
「心」が大切。その意見は正しいと思っています。一番根底にあるのは「心」だと思うからです。しかし、それは「ピラミッド」が立っている「地面」の部分ではないかなと思うのです。「最後の最後で力を出し切れるか」という部分の「心」とはこの部分は別物なのではない中と思っています。
「地面」に存在する「心」とは何か。「強くなりたい」という「取り組みの気持ち」です。大半の指導者はこの段階を育てるのにかなりのエネルギーを使います。これまで指導してきた学校では「なんとなく入ってきた」という選手が多かった。そのなかで「陸上競技を本気でやる」という部分に目を向けさせるのはかなりのエネルギーを要していました。「やりたくない」と思うのであれば「やらないほうがいい」と思いますが、それはなかなか理解できない。「本気でやる」という「本気」の水準が違うからです。ある程度本気でやってくれれば結果は出ます。しかし、そこに至るまでに時間がかかるのです。その間に高校3年間の多くが過ぎてしまっています。
こういう意味ではsky高校の選手は「心」という土台があります。「競技をしたい」と思って入ってくるわけですから。まだ細かい部分は分かりませんが「スタートライン」としては非常に高いのではないかなと思っています。足りない部分もあるのでしょうが、「速くなりたい」「強くなりたい」と思って学校を選んでいるわけですからその部分での「覚悟」は違うと思います。
そこで今度は何が必要か。私自身は「体」の部分が大きいと思っています。この「体」には「体力」という意味合いもありますが、「筋力「柔軟性」「ボディーコントロール」などの部分です。
インターハイで投擲選手を見るとものすごい「体」をしています。ベンチプレスでは120㎏以上挙げそうな体つき。投擲は顕著ですが「力持ち」が競技力が高いというのは明確です。多少技術がなくても「筋力」で結果につながることは往々にしてあります。「なんでこんな投げで?」という選手であっても6投のうち1回がすごい記録になることがある。「技術」で勝負しようとして安定して6回投げられたとしても「飛びぬけた1回」に勝てないことがある。投擲は明らかにあると思っています。
それ以外の種目はどうなのか。「出力」という部分ではやはり「筋力」が必要になると思っています。「体幹の安定」により「ロスなく進む」ことにもつながります。地面に大きな力を伝えるための「筋力」と体幹を安定させるための「筋力」は同じ「筋力」という言葉を使ったとしても違ってくると思います。もちろん、こんな細かい話はここではしていません。「体を動かすために必要な筋肉」としか言っていません。突き詰めて話すとどこまでもいってしまうので。
トレーニングはしています。しかし、それが「何のためにやっているのか」をきちんと考えているか。そのトレーニングが「どこの部分を鍛えているのか」を意識しているのか。姿勢の部分。また、つま先が外を向いて膝が内側に入るようなトレーニングをする。ここは「実際の力の発揮の仕方」とは異なります。筋肉は賢い。トレーニングで発揮している「筋発揮」をほかの部分でもします。正確にやっていかなければ鍛えても違う形での力の発揮になってしまいます。
「出力」を上げるためのトレーニングと「体幹保持」のためのトレーニング。どちらも重要だと思っています。「中殿筋」を鍛えているはずなのに大腿四頭筋に負荷がかかる。これでは「狙った場所」への練習にはなりません。「トレーニングをしているから大丈夫」という話ではないと思っています。
これも話はしていませんが「タイヤ押し」をします。これは「膝の引き出し」と「腰の移動」を覚えるための練習です。これをやることで「加速段階」での「膝の引き出し」と「腰の移動」の感覚を身に付けます。単純にタイヤを押せばよいという話ではないのです。この部分は選手にもわかるのではないかなと思います。しかし、これを「トレーニング」に置き換えるとどうなのか。「筋力を上げればいい」というだけでひたすら「補強」をすることは大きなプラスになるとは思えません。使えない筋肉がつくことで体が重くなります。必要な筋肉を理解して力の発揮まで意識する。単純に「追い込んだらよい」というのとは違うと思います。
さらには「体の使い方」です。筋力が上がったとしてもこれを使えなければ単なる重りにしかなりません。ウエイトトレーニングをして筋力が上がったとしてもそれが使えなければ単純に「重り」を背負って走ることになります。意味がなくなる。この部分も考えていければいいのかなと持っています。
前日にkd先生がやり投げの選手に補強をさせていました。この動きを見ていて「投げの最後の部分」を意識して練習をしているのだなと感じました。そのあたりを確認して選手には声掛けをしていきました。実際の競技場面での力の発揮の仕方を体に覚えこませている。それが競技につながる。だからしんどくてもきちんと意識をして補強をしなければいけないのです。すごく大切。しんどいと意識が抜けてしまうのでその部分に「意識づけ」するのも我々の仕事なのかなと思っています。
今のトレーニング、よく組み立てられています。選手もよくやります。そうであれば「目的意識」をもっと明確にすることでパフォーマンスが上がるのではないなかなと思っています。「補強をする」というだけが大事ではなくて「何のためにやるのか」「どこにつながっているのか」を感じながらやるともっともっと効果が出ると思います。この部分は一度話したから分かるとは思いません。「やっている」という気持ちもあるでしょう。しかし、もっともっとできることがあるのではないか。そう感じています。
3年生に関してはこれから一気に筋力を上げるというのは難しいと思います。そうであれば「意味づけ」や「身体の使い方」が重要になってくる。今ある筋肉をどのように使えばよいのか。持っている身体をどのようにコントロールするのか。ここで大きく競技力は変わってくると思います。そういう部分でも私にできることはあるのかなと思っています。
心技体。どれも大事だと思っています。身体づくりは重要度でいうとかなりだと思っています。6割から7割くらいはあるのではないかなと。それが短期間に目に見えて結果につながるとは思いません。時間をかけながら身体づくりをしていくことが重要。その部分の意味を理解してもらえるといいのかなと思います。
まとまりません(笑)。もっと書けるのですが。この辺りはまた時間のある時にまとめておきたいと思っています。このblogに何を期待されるのかは分かりませんが。思うことを、必要だと感じることを書き続けていきたいと思います。